<10月30日(土)>


いやー、充実した土曜日でしたわニコニコ

なんせ、コンサートに3つも行けましたもんね。一日でそんなに行ったのはおそらく初めて。


今週はROHのJette Parker Young Artistsのコンサートが目白押しで、月曜日と木曜のランチタイムにすでに行きましたが、最終日の今日は集大成とも言えるコンサートが2つあり、厳密に言うと、前半のコンサートは後半のコンサートの打ち合わせみたいなものですが、だからこそユニークな試みで、とても楽しめました。


コンサートの様子はまた別に書きますが、


まずは12時半からの地下小劇場でのコンサートは、8人の若手歌手が(本当は10人だけど、2人は本舞台に出演中)、それぞれ4、5曲づつ少しだけ歌い、夕方のコンサートでちゃんと歌う曲を聴衆の挙手で決定するという面白い企画で、出演者はセーターやジーンズという全くの普段着。

オペラ三昧イン・ロンドン
休憩なしで2時に終わり、本番コンサートまで3時間あるので、すぐ近くのジムに泳ぎに行こうと思って水着と化粧直しセットを持っていたのですが、結局、ご一緒したSatsukiさんと飲食&お喋りしてたら時間があっという間に経ってしまい、そのままROHに戻りました。


ナイフとフォークコーヒー

長居したのは、Paulという人気のパン&ケーキ屋さんで、実は私は初めて。キーシュ・ロレーヌとこのイチゴのケーキで腹ごしらえ。


5時半からのコンサートは、皆さん素敵なドレスとジャケット姿で、私たちが選んだ曲を歌ってくれました。



しょぼんでも、悲しいかな。私は最後までいられなくて、途中で抜けないと次のコンサートに間に合わないかもしれないので、最後の2曲はパス。曲はさっき聴いたので気にしないのですが、コンサート後にバーで歌手たちと話をする機会を逃したのは残念。例の可愛いZhengZhong Zhou(周正中)君の写真撮りたかったのに。そういえば、彼の指に結婚指輪指輪があるのを今日はじめて気付きました。いえ、別にいいんですけどね。



走る人さて、お次はサウスバンク。


幸い、テムズ河を越してすぐのロイヤル・フェスティバル・ホールなのですが、案外近くて、歩いて15分で着きました。

大好きなノルウェー人ピアニストのアンスネスロンドン・フィルハーモニック・オーケストラでしたが、期待通りの素晴らしさで、こんな夜は帰りに眺めた国会議事堂とロンドン・アイも一段と美しく見えてキラキラ、芸術を楽しむには最適のロンドンに住むことのありがたさをしみじみと感じました。3つのコンサートで使ったのも合計僅か9ポンドだし(ROHは無料)、嬉しくて涙が出ますあせる 


オペラ三昧イン・ロンドン      オペラ三昧イン・ロンドン


穏やかなお天気だったし、今夜は夏時間終了のために1時間余分に眠れるし、実に良い一日ですクラッカー


しかし、ロンドンは勿論良いことばかりではないわけで、来週はまた地下鉄のストライキ。着物でコンサートに行こうと思ってたのに・・・。でも、ストに屈するのは嫌ですから、着物で行きますとも、意地にでも!



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<10月27日(水)>

ROHのランチタイム・コンサートに行きました。若手研修生一年生の3人の出演。ドイツ語とフランス語の渋い歌曲ばかりでしたが、最後に中国語、韓国語、英語で歌い、中国人バリトンと韓国人テノールは、その時が一番リラックスして上手だったし、自国の歌をロンドンで聴いてもらえてとても嬉しそうでした。もう一人はニュージーランドのソプラノ。

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オペラ三昧イン・ロンドン


全て英語に翻訳してしまうのが我慢できないくらい嫌いなENO(English National Opera)には滅多に行かないけど、トビー君が出るとあれば話は別で、ファウスト(本来はフランス語)の新プロダクションをやると決まったときから長い間楽しみにしてました。


その割には、最前列で観たいのは山々なれど、90ポンド近くする切符を買うかどうか散々迷った挙句、どうせ売れ残るだろうからダンピングされてからにしよう、という外れることはまずない簡単かつ正しい判断をして、結局はシアター切符廃品回収場であるtkts(レスター・スクエアにある割引切符売り場)でぶっちぎりの割引率を誇る名誉の特別処置となったファウストの切符を当日ぎりぎりに恭しく買わせて頂いたのでした。


もしトビー君と話をする機会があっても、四分の一近い値段で買い叩いたなんて正直には言えないばかりではなく、絶対に行くと決めてた私ですらそんな方法で買うようになっちゃあ、折からの福祉大幅カットの煽りも食うでしょうから、ENOはお先まっくらかも。


などという心配はさておいて、25ポンドでオーケストラストールの5、6列目からまじかに2回(9月30日と10月14日)の2回観られてホクホクの私ニコニコ


オペラ三昧イン・ロンドン      オペラ三昧イン・ロンドン


演出 Des McAnuff

セット・デザイン Robert Brill

指揮 Edward Gardner

ファウスト Toby Spence

マルガレーテ Melody Moore

メフィストフェレス Iain Patterson

オペラ三昧イン・ロンドン オペラ三昧イン・ロンドン

トビー君(トビー・スペンス)は、8月28日のカドガン・ホールのコンサートで見た時と同じくらいほっそりとした面差しで、少年っぽさが消え、そのためにちょっとシワも出たけど、いい年こいてやっと青年になった感じです。顔から受けるイメージよりは背も高くて、タキシードやキザな高級スーツを何着も颯爽と着こなして、今まで見た中では一番かっこ良かったし、絶好腸のリリカルで美しい声と若々しいルックスと爽やかな演技でどの批評でも誉められたトビー君ラブラブ!クラッカー


よかったねえ、おっかさん(私)は嬉しくてたまらないよ、オイオイ・・あせる



しかし、なんだね、トビ男や、いつになったら、世界的なオペラハウスを主役で渡り歩く日が来るんだろうねえ・・・。お前はあんまり要領がよくないから、そんな日は来ないかもしれないと思うと、おっかさんは悲しくてたまらないよ、ウッウッ・・・あせる 


まあ、贅沢言わないで昔のよしみのENOで雇ってもらえるだけありがたいと感謝しなくちゃいけないんだろうかねえ。でも、私にはもっと下手に聴こえるテノールが大舞台で活躍してるのを見ると、判断力に自信すら失ってしまいそうだよ、かあさんはガーン。不甲斐ない歌手のファンになると悲しいもんだねえ。でも、見捨てないから、せいぜい頑張って、最後に一花咲かせておくれ。


オペラ三昧イン・ロンドン


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マルガリータ役のメロディ・ムーアは、一昨年くらいだったかのENOの同時生中継のラ・ボエームの主役だった米ソプラノだけど、ミミの母親かと思うようなオバサンっぽい容貌で、歌も特にどうってことなくて、なんでこの人を起用するんだろ、と不思議だったのですが、今回はじめて生聴いたら、素直で張りのある良い声で上手じゃないですか!


ルックスがおばさんっぽいのは相変わらずなので、若く見えるトビ男とはお似合いのカップルには見えないけど、オペラ歌手は歌が命。これだけの歌唱力があればENOの看板ソプラノになれて当然だし、ちゃんとした原語オペラで是非聴いてみたい人です。


以上、主役カップルは上手で文句なしだったけど、悪魔のおじさんがちょっと・・・ダウン


いや、イアン・パターソンは大柄なので迫力あるし、歌も芝居も軽く合格点なんですが、なんというか、個性がなくて、キャラ的に魅力がないの。どうしても、ROHのプロダクションと比べてしまうわけで、イブニングドレスにティアラで女装して度肝を抜いたお茶目なブリン・ターフェルと同格に論じてはいけないのはわかっているけど、つまんないバリトンです。

もうすぐENOで彼がドン・ジョバンニなんだけど、ドンジョバは歌唱力よりも、寝てみたいと多くの女性が思うようなセックスアピールが重要な要素なのに、このヌーボーとしたドンジョバでは全くときめかないわ、私は。



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プロダクションは、メトロポリタン・オペラと同じだそうですが、冷たく無機質でユーモアがなく、実験室か病院という設定なの、コーラスの人たちはつまんない白衣姿だし、悪魔の下界は死体ゾンビーどもがたむろしてるという醜い不気味さ。同じグロテスクでも、バレエ風チュチュ・ダンスなんかすごく洒落てた印象的だったROHのプロダクション(→こちら )がいかに素晴らしかったか思い知ったのでした。



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<10月27日(水)>

朝晩は冷えるけど、日中は暖かい穏やかな日が2、3日続いてます。今週末に夏時間が終了して一気に夕方暗くなるのが早まる前にゆるやかな秋の日差しを味わいましょう。

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ROHで昨日観た、グノーのロミオとジュリエットに、若手育成プログラムの男性歌手の中で一番チャーミングだと思う中国人バリトンのZhengZhong Zhou君がパリス役で出てたので、写真だけ貼っときます。


長身でふんわり髪なので、中世の王子様コスチュームもサマになってるでしょ?ラブラブ!


オペラ三昧イン・ロンドン

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で、

明日はまた彼の歌が聴けそうなんです。


会社を半日休んでROHのランチタイム・コンサートに駆け付ける予定ですから(そのために休むわけではないですが)。


月曜はオペラのアリアだったけど、明日は歌曲だそうですから、実はあまり期待してないけど、無料だし、これから2年間の上達度を示すためには、最初は下手なほうがわかり易いですよね。


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<10月25日(月)>晴れ


有給休暇飛び飛び消化作戦実行中の私、眩しいくらいの青空の月曜日、先月ウィーンにもご一緒したsatsukiさんと、喋りまくりながら、充実した一日を過ごしました。


まず今日のメイン・イベントであるロイヤル・オペラ・ハウスのランチタイム無料コンサートの当日券を確保した後は、歩いてすぐのコートールド・ギャラリーへ。ここは月曜日は14時まで無料なので、結構な人出でした。もう何度も行ってるので新鮮味はないのですが、特別展はセザンヌの人物画。


フラッシュを焚かなければ写真撮影可なので、カンディンスキーのThe Red Circle(1939年)をカメラ


オペラ三昧イン・ロンドン   オペラ三昧イン・ロンドン

左がコベントガーデン・マーケット、右の白い建物がROH


オペラ三昧イン・ロンドン
コベント・ガーデン・マーケットのパン屋さんで軽いランチを取ってから、ROH地下小劇場Linbury Studio Theatreへ向かい、自由席なので真っ先に駆けつけてベスト席を確保。


今週はJette Parker Young Artists(→こちら )の発表会が目白押しで、初日の今日は10人全員が出演。任期2年の若手歌手たちのうち、2年生はすでにROHの本舞台で何度も観ているのですが、一年生がどんな人たちなのか大いに気になるところです。


カーテンコールがなかったので写真は無しですが、ご興味あれば、プログラムをクリックで拡大して下さい。



オペラ三昧イン・ロンドン      オペラ三昧イン・ロンドン


可哀相に不調で声が何度もひっくりかえったテノール君もいましたが(普段は上手なのに)、皆さん難しいアリアに挑戦して大熱演。本舞台の脇役ではなかなか上手だと思う人も大アリアを歌うとやはりまだまだの人がほとんどの中、一年生ながらとても上手なソプラノさんがクラッカーオペラ三昧イン・ロンドン

アイルランド人のAnna Devin、西洋人としては小柄ながら、この夏に卒業した中村恵理さん程小さくはないので、他の歌手とのバランスは問題ないし、美人ではないけど個性的で舞台映えしそうなファニー・フェイスでほっそりと可憐な娘役ができそうです。


よく通る張りのある細い声で、コロラチューラも上手。どれも上手でしたが、特にリゴレットの看板アリアCaro nomeは完璧で、ちょうど今リゴレットやってるんですが、これなら本舞台でジルダがすぐできそうで、このアリアは拍手喝采間違いなし。


来年の魔笛にパパゲーナ役で出るそうですから、楽しみです。


しかし、もし彼女が去年入ってたら、中村恵理さん、トップソプラノの座を奪われて、あんなに活躍できなかったかもしれませんね。


韓国人の活躍は続いていて、今年もテノール君が参加。そのキム君、リリカルな声がなかなか良いのですが、残念ながらかなり小柄でまるで子供のように見えてしまい、二枚目役にはハンデ。



オペラ三昧イン・ロンドン
皮肉なことに、二枚目役はほとんどないバリトンにルックスの良い東洋人が一年生に入ったんです。中国人のZhengZhong Zhou君は、リゴレットのマルーロ役で初日に観て「きゃーっ! 可愛い~ラブラブ!」、とツバをつけておいたんですが、今日行ったのも、実は彼をちゃんと聴きたかったのが主な理由の一つと言えるくらいよ。


うんと長身で、オペラ歌手にしてはハンサムなザウ君(って発音するのかしら?)、私たちの後ろの席のイギリス人の老婦人たちも「ゴージャスねえ」と誉めてました。特に、今リゴレットに公爵役で出てる韓国人テノールのウーキョン・キムが朝青龍にそっくりなので、西洋人がハンサムと思う東洋人が稀な存在だということをご存知なんでしょう。


ザウ君、肝心の歌はどうかというと、リゴレット初日はまさにROH初舞台でかなり緊張してたのか表情も硬かったけど、今日は恥ずかしがらずに熱演して、声も深みもあり、ほっそりした外見とはマッチしないけど、バリトンには萌えない私にも充分魅力的に聴こえました。今後2年間の成長が楽しみです。



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休憩なし一時間半のコンサート終了後は、ROHの2階ロビーでコーヒーコーヒー。あまり知られてませんが、ここは誰でも入れるコベントガーデンの穴場です。夜の公演の準備のために4時に追い出されるまでお喋りして、その後は私一人でマーブルアーチのジムに行き、プールで一泳ぎして肩こり解消。平日の午後だからガラガラよ。その後ちょっとショッピング(何も買わなかったけど)。


というわけで、平日に遊べるってやっぱり良いわ~。来週の休みは何しよっかな?ニコニコ



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<10月24日(日)>

寒さも和み、この週末はまことに良きお天気でありました。土曜日は買物とコンサート、日曜は家で主にテレビを観て過ごしてしまいましたが、明日の月曜日は休暇取るので余裕です。遊びに行こうっと走る人

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オペラ三昧イン・ロンドン

ロイヤル・オペラ・ハウスでコンサート形式のオペラ真珠採りLes Pecheurs de Perlesが2回ありました。


カルメンでお馴染みの仏作曲家ビゼーのこのオペラ、テノールとバリトンの二重唱ではぶっちぎり人気ナンバーワンのAu fond du temple saintと、テノールの甘いアリア は全く畑違いのアルゼンチン・タンゴの最もポピュラーなナンバー真珠採りのタンゴとして、元がオペラということはおそらく知られずに世界中でタンゴの伴奏となっているJe crois entendre encoreという大ヒット曲が2つもあるのに、肝心のオペラとしては全編通して観る機会はとても少なさそうで、私も映像ですら観たことがありませんでした。


なので、コンサート形式ででもやってくれるというので、歌手の顔ぶれはちょっとナンであっても、生で聴く機会はもうないかもしれないし、10月4日と7日、両方とも行きました。


コスモスエキゾチックなセッティングの三角関係ラブ・ストーリーで、舞台は未開時代のスリランカ。詳しくは→こちらウィキ でどうぞなんですが、要するに、ヴェールで顔を隠して一生男を知らずに真珠採りの安全を祈願すべきバラモン教の尼さんの禁じられたパッションと迷いがテーマです。男と秘かに逢引しただけで死刑を宣告されちゃうような誰にも言い寄られる心配のないブスに適した職業に、美人で恋人もいる女性が間違ってついてしまった愚かなケースですが、きっと就職難で選択の余地がなかったんでしょう。

でも、そんな簡単に納得できない理由で苦しむ女性にはあまり同情もできなくて、男なしでは生きていけないんなら、回りにも迷惑だし、最初から辞めとけよな~むかっ!、とつい思ってしまいました。


しかし、説得力不足のあほらしい展開はオペラにはよくあることで、それが不人気の理由ではなく、実際に聴いてみて、バリトンもテノールもいつもの音域より高い声を出さなきゃいけないし、上手に歌うのが難しいからなのかな、と思いました。それに、南国の海を見下ろす神殿と真珠採りだから半裸の人たちをイメージを壊さずに舞台で表現するのも大変そうです。今回も、自分で理想的なセットや衣装を想像するほうが、ヘンテコリンなプロダクションを見せられるよりもずっとましに違いないと思いました。



オペラ三昧イン・ロンドン
Composer Georges Bizet
Conductor Antonio Pappano
Léïla Nicole Cabell
Nadir John Osborn
Zurga Gerald Finley
Nourabad Raymond Aceto

フルに聴けただけで感謝してるんですが、超一流のオケと指揮者と歌手たちで聴けたらさぞかし素晴らしいだろうオペラだろうにと、ちょっと不満でした。


まず、ROHオケは妖艶なフランスの香りのする音を出すのが苦手だし、おまけにこれはスリランカの熱い潮風を表現しなくちゃいけないのに、パッパーノの指揮でも、乾いた北ヨーロッパ風になってしまったように聴こえたし、


歌手に至っては、
オペラ三昧イン・ロンドン

私はソプラノのニコール・カベルの声がどうしても好きになれないんです(すみません、顔も嫌い)。

カーディフの優勝者である彼女は聞く度にテクニックは上達してるし、今までの中ではこれが一番良かったんですけどね。(ラ・ボエームのムゼッタはひどかった。声が重過ぎる。) 


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NYメト生中継アルミーダで聴いたテノールのジョン・オズボーンには大して期待してませんでしたが、美声だけど伸びが不足でやっぱりスケールが小さかった。例のアルゼンチン・タンゴになった「耳に残るは君の歌声」という甘いメロディが大好きなんですが、彼が一番上手だとは思えない。


でも、すごい高音が必要なこの歌は誰が歌っても難しそうで、YouTubeで漁ったけど、安心してうっとり聴ける人はほとんどいなかった。 でも、強いて言えば、現役ではPaul Glovesが一番良くて、アラーニャですら生はひどかった・・・

オペラ三昧イン・ロンドン オペラ三昧イン・ロンドン


主役の恋人カップルのソプラノとテノールは最初から期待してなかったので、まあこんなものだろうと思っただけだけど、尼さんに横恋慕する(バリトンはいつも損な役ね)真珠採りの頭領のジェラルド・フィンリーが珍しく調子が悪かったのはとても残念。安定した実力の持ち主なのに、今回は声に潤いが欠けてた。それでも一番上手なんだけど。


悪役のバラモン教の高僧役レイモンド・アチェストは、この後すぐにリゴレットの殺し屋でも聴いたんだけど、見掛け倒しで、この主役グループに加わるには格が劣るのではないでしょうか。上手な人がひしめいてるバリトン業界なんだから、他にもっと上手な人がいるでしょうが。


というわけで、超一流のパフォーマンスというわけではなかったけれど、やっとこのオペラが聴けてととてもハッピーニコニコ  フルのプロダクションでなくても構わないので、ROHでもコンサート形式でもっとやって欲しいです。昨日もロイヤル・フェスティバル・ホールで聴いたロッシーニの珍しいオペラのコンサートで感激したばかりだし。


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