オペラ三昧イン・ロンドン


4月19日、バービカンのアンドレアス・ショルのコンサートに行ってきました。カウンターテナー(以下CT)好きの私にとってショル兄(最近はすっかりショル兄ジャル弟という図になっている)は大のご贔屓なんですが、今回は特に彼に感謝しなくちゃかもです。このあたりに日本に行こうかしらとも思ってたところ、結局ショル兄を聞き逃したくないばかりに止めたおかげで例のアイスランド火山灰事件に巻き込まれなくて済んだので。


彼自身はドイツから電車とフェリーで14時間掛かって来てくれたのですが、「頑張っただろ、僕。感謝してくれよな」、とは言わず、「ヨーロッパのあちこちから全員無事到着できたのも大変な苦労してアレンジしてくれたXXさんのお陰。感謝感謝」と他人を立てる謙虚なショル兄でした。大きな拍手が起こったのは言うまでもありません。


その愛するショル兄に私が求めるのは声自体の美しさであり、スローでシンプルな歌唱で(シンプルに聴こえてもCTテクニックは難しい筈だけど)ひたすら典雅に、そして時折コロコロとこぶし回してくれれば満足なのに、このコンサートは懲り過ぎてて、いつもと勝手がちがうので面食らっちゃいましたよショック!


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今日のテーマのOswald von Wolkensteinは中世末期の吟遊詩人なんですが、


舞台にいくつかテーブルと椅子が置いてあるのは、中世の宮廷か酒場という設定でしょうか。更に後ろのスクリーンには中世絵画などの映像は、ショル兄の狙いである当時へのタイムトリップのビジュアル的手助けね。

たしかに、映画やテレビで聴くところの中世風に新たに作られた音楽ではなく14,5世紀の本物を聴けるのが一番の楽しみだったわけで、それをより理解するために映像は役立ちました。



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Oswald von Wolkenstein
Collection of Lute songs

Bart Vanlaere narrator
Andreas Scholl countertenor
Shield of Harmony
Crawford Young lute
Kathleen Dineen voice / harp
Margit Uebelacker dulce melos
Marc Lewon vielle / lute / chekker

von Wolkenstein, Oswald (1376/7-1445)


               右のプログラムはクリックで拡大



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もう一つの問題は言葉。シンガーソングライターである吟遊詩人はあちこち旅をしてニュースや文化を伝える特派員だったわけで、音楽よりも歌詞が大切なんでしょうが、コンサートのプログラムに全部翻訳されてても映像は見なくちゃだし、妙に張り切って芝居掛かったショル兄の珍しい表情も見たいしで、普通の歌曲鑑賞みたいにドイツ語と英訳を読み比べる余裕などあるわけがないので、俳優ナレーターが時折作曲家自身になって英語で台詞を言ってくれて助かりました。


しかし、カラオケマイク使用だったのがそういう手の込んだ演出のマイナス面だとしたら、私にとっては全くの本末転倒で、舞台に近い席の私にはほとんど生の声だったので大きな問題ではなかったとは云え、やっぱりちょっと違和感あり。


珍しい作品をこうして趣向を凝らした演出で観られたことは興味深いけど、別にショル兄である必要はないような気がするし、彼としては新境地を開いたと云えるかもしれないけど、たまにしか出ないショル兄が折角目の前にいるんだから、お馴染みの形ででれ~っとヨダレ垂らしたかったラブラブ!



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今年12月のフィリップ・ジャルスキーという人気CTとの競演がファンの間ですでに大きな話題となってるんですが、ショル兄&ジャル弟という夢の競演ラブラブはそれだけでワクワクなんだから、まだ内容未発表なんですが奇をてらわずごく普通にやって下さいよね、お二人さん。


尚、マイク使用だからこそ聴けたと思われるご愛嬌はバリトンとしてのショル兄で、以前ちょっと聴いたことはあるけど、今回は本格的にたっぷり歌ってくれて、マイク無しだと声量に問題ありそうだけど、案外上手だったのにはびっくりキスマーク


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リュート等の伴奏も優雅で素晴らしかったけど、中世歌唱の第一人者らしいアイルランド人の女性歌手Kathleen Dineenがとても素敵で、オペラのソプラノ歌手とはまた違う歌い方と清らかさ100%の美声に聞惚れました。彼女だけのコンサートがあれば行きたいくらい。


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<4月27日(火)>


ROHのアイーダの初日からさっき帰ってきました。

撮りたてホヤホヤの写真だけアップします。どれをスキンにしようか迷ってので、えーい、もういっそ何枚か載せてしまえ、ということですが、


写真だけよと言いながら、ちょっとだけ言わせてもうらうと、


いかにもマクヴィッカーらしく、しょぼいセットと凝った衣装、動きのある演出と、そして勿論エロエロでオッパイがいっぱい。


マクヴィッカーはブーされちゃいましたね。私のように、アイーダはやっぱりせめて少しはエジプト風であって欲しいと思ってる人がいたんでしょう。


カメラクリックで拡大


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マクヴィッカー「ブーされても俺は気にしないぜ。」



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丸ちゃん、ヒゲのおかげで顔が引き締まって見えるね。歌は、立ち上がりが悪かったけど、回復してうっとり。


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アイーダの青い衣装はとても素敵。アムネリスは・・・どんな顔した歌手なんだろう?


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来週また行くので、詳しくはおそらくその後かな?


それにしても、椿姫さん、いつもは忘れた頃にやっと記事にするのに、今日はどうしたの?早かったわね~!


ショルも吉田都さんもまだだけどさ・・・


すみませーん & おやすみなさーいぐぅぐぅ

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吉田都さん引退公演に着物で

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4月23日、ロイヤルオペラハウスで吉田都さん最後のロンドン公演となるシンデレラに着物で行きました。


私の水色の無地は若い時に白地から染めてもらったのですが、見本より薄く仕上がってしまい、私には地味過ぎたので母が「ほんなら私が着るで」と長い間着てました。今の私にはちょうど良い色合いで、帯び合わせもし易い便利な一枚です。4年前の誕生日にムスメがこの着物を着たアラレちゃんを描いてくれました(→こちら )。帯はお琴の演奏会とかによく使ってた亀甲の袋帯。
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ということで、誕生日なので娘時代に親に買ってもらったものを纏うことをテーマにしました。


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ご一緒した着付けのA先生のグレー掛かったピンク地に雪輪の刺繡の品の良い訪問着も豪華な帯も素敵ですね~宝石赤


先日の紬とは逆に今日は先に先生が決めて私が合わせたのですが、着物の格は違っても色合いなどでバランスは取れたんじゃないでしょうかね。

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Y氏の凛々しい袴姿を挟めば、注目度もアップしたことでしょう。仲間がいると嬉しいし、誕生日がぐっとグレードアップした気分。ありがとうございました。


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しかし、

こんなイベントですから日本人がわんさかいたのに、着物の人は意外に少なくて、見掛けたのは若い女性お二人だけ。着物を持ってらっしゃる方はきっとたくさんいるでしょうから、「あら、着物ってこういう所で着るのもいいかも」、と私たちを見て感じて下さるといいのですけどね。


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<4月24日(土)>

昨夜は自分だけ出掛けてしまったので、翌日の今日家でゆっくり夕食してシャンペンとケーキで祝ってもらいました。

ムスメからのバースデー・カードはすでにアップ済みですが(→こちら )、今日は誕生日に何をしたかを書いておきましょ。

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誕生日に働きたくはないわよね、ってんで、例年通り4月23日(金)は休暇を取りました。私さえそうすれば、毎日が日曜日のトーチャンと滅多に大学には行かなくてもいいムスメの3人で遊びに行けるわけです。(実は平日に彼らは一緒に遊びに行ったりしてて、カーチャンはよく仲間外れにされてんの)


目には見えない火山灰が降り掛かってはいるのでしょうが、今年は長い冬の後にやっと来てくれた春だから、というよりほとんど夏のような素晴らしい日だから、それは気にしないことにして、どっか車で行きましょう車


で、出掛けたのは北へ車で30分ほどのSt. Albans。高速道路ではなく田舎の景色が楽しめるルートで桜咲くいくつかの街を抜けながらのんびり走れば気分爽快。


セント・オーバンスは壮麗な大聖堂と古代ローマの遺跡で有名で、去年ムスメが大聖堂で行われた新作オペラの小物を作った(→こちら )という縁もある、情緒ある街です。今回は大聖堂には行きませんでしたが。

カメラ写真はクリックで拡大します

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まずは16世紀の水車小屋を改造したレストランThe Waffle House(→こちら )へ。こんな天気の良い日に外で食べると最高ですが、暖かい日とは言え、午前中はまだちょっと寒いし、さっき言ったことと矛盾しますがやはり火山灰も心配なので、今日は中にしときましょう。

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ナイフとフォークワッフル・ハウスというからには当然ワッフルが売り物なわけで、何種類かある朝食は全てワッフル付き。私はマッシュルームとスクランブルエッグ朝食にして、3種類あるワッフルの中から古代ローマ時代のレシピという珍しいワッフルを選びました。

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ケーキそれだけではあまりお腹も一杯にならなかったので、デザートも食べることにして、これも又もちろんワッフル。右の写真がデザートですが、どっさりクリームとチョコレート・フレークが乗ってて、これではワッフルが見えませんね。ワッフル三昧でこれだけ食べたらお腹一杯。


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    彼方に見えるのが大聖堂                  後ろがモザイクの遺跡


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すぐ近くが古代ローマの遺跡


今は広い芝生の公園ですが当時はVerulamium(→こちら という街で、豪邸のモザイクの床が見事に残ってて、博物館に移されたものではなく、本当にここに2千年前からあったものだと思うと感激にひひ


メラメラ床下暖房の設備も少し見ることができ、北国の寒さに耐えた古代ローマ人の苦労が偲ばれます。


近くには古代の城壁や劇場の遺跡もありますが、今日はパスし、その代わりに10年ちょっと前にできた博物館に入りました。
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Verulamium Museum(→こちら )は大きな博物館ではないですが、この街で発掘された展示物の数は膨大。ローマ帝国からみたら北の最果ての辺境地だったイギリスですが、古代ローマ人の文化の高さは充分伺えます。


ほんとにローマ帝国は偉大。そう言えば、今日ドライブした道も古代ローマ人が作った道路だわ。地形を無視してやたら真っ直ぐなのが特徴で、イギリス中にあり、今でも恩恵を受けてます。


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次は街のセント・オーバンスの中心にあるMuseum of St. Albansへ。


お目当ては、この近くに住んでた映画監督スタンリー・キューブリック特別展示。トーチャンの一番好きな映画はいまだに「2001年宇宙の旅」だし、ムスメの大学のアート科の同級生が作ったキューブリック映画をテーマとするプロジェクト作品もいくつか展示されてるんです。


内部は撮影禁止なので写真はないですが、庭に立ってる黒い四角い物体は(ニセモノだけど)、「2001年宇宙の旅」で猿たちがギャーギャー騒ぐ柱monolith。


キューブリックの個人的なものが展示されてるのかと期待したけどそれはなくて、映画に関するものも大したものはないし、私は失望だったけど、まあ無料だし。


ということで、良いお天気に恵まれて気分の良い郊外ドライブになりました。やっぱりイギリスは田舎が一番美しい。


ラーメン夕方帰宅してラーメンをすすり、着物に着替えてオペラハウスに行った時のことや吉田都さんの引退公演について又あらためて。


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誕生日の一番のお楽しみはムスメの手描きのカードですが、大学の卒業展の作品製作も追い込みに入って超多忙の彼女が時間を割いてくれたのがとても嬉しいカーチャンです。


新しいキャラを考えてる余裕もないでしょうから、昨日の誕生日も又お馴染みのカエル君(Fredという男の子カエルだそうです)シリーズですが、美味しそうにトマトを食べてる表情が可愛いでしょ?


という、いつもの親ばかをまずご披露させて頂きます。チャンチャン音譜


尚、これまでのムスメのカード等は、その名も親ばかギャラリー(→こちら )にまとめてあります。カードは実物大。


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ところで、なぜトマトはてなマークかと言うと、トーチャンの発案なんだそうですが、イギリスではケチャップやトマトスープでは定番のHeinzという会社が長年いつも「57種類」の食品を販売してるからなんだそうで、57歳の誕生日にはぴったりと思ったのでしょう。


通りで、私が「吉田さんの最後の日だからバレリーナのカエル君にして」とリクエストしたら、「ごめん、もうアイデアがあるから」、と言われたわけだ。


さすが我が家の料理係トーチャンらしい発想だし、まあハインズ社にはずっとお世話になってるから、今年はトマトをたくさん食べることにしましょかね。

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