<7月29日(水)>


さっき、ロイヤルオペラハウスから帰って来たばかり。

キーロフ・オペラのリングがいよいよ始まりましたが、写真少々と感想ちょびっとで片付けてしまいましょう。


       カメラ写真はクリックで拡大します


オペラ三昧イン・ロンドン
WotanEvgeny Nikitin
Donner Evgeny Ulanov
Froh Evgeny Akimov
Loge Oleg Balashov
Alberich Nikolai Putilin
Mime Andrei Popov
Fasolt Vadim Kravets
Fafner Gennady Bezzubenkov
Fricka Larissa Diadkova
Freia Zhanna Dombrovskaya
Erda Zlata Bulycheva
Woglinde Zhanna Dombrovskaya
Wellgunde Lia Shevtsova
Flosshilde Nadezhda Serdyuk


主役のヴォータンがパワー不足で期待外れでしたが(おまけに衣装も演技も一番ぱっとしなかった)、そんなことはどうでももいいと思えたほど、他に上手な人がたくさんいて、音楽的には大満足。


知ってる歌手としては、フリッカ奥方の迫力は予想通りで素晴らしかったし、盛りを過ぎたかと思ってたアルベリヒのも熱演もなかなでした。脇役で名前を聞いたこともない歌手も立派な人がたくさんいて、凄いですね、ロシア人って上手な人が多いんですね。ほとんどの役がROH版より良かったですが、テノール好きな私が一番気に入ったのはローゲ。


明るくてポップなプロダクションで照明が効果的だったし、話の内容に合ったわかり易い衣装と小道具はワーグナー初心者の私にはありがたかったです。


ゲルギエフ指揮のオケも良い音出してたし、メリハリも効いて、これまたわかり易いワーグナーでした。私も段々慣れてきたのかも。


オペラ三昧イン・ロンドン   オペラ三昧イン・ロンドン


オペラ三昧イン・ロンドン    オペラ三昧イン・ロンドン

      メラメラ火の神様ローゲ                    巨人兄弟

時計初日は序の口で、普通の時間に始って、僅か2時間40分で軽~く終わりました。休憩なしのぶっ通しですが、あっという間に過ぎて、仕事で疲れてる筈なのに、ウトウトもせず、10ポンドでこれだけ楽しめる幸運をしみじみと味わいましたニコニコがま口財布


さ、明日のワルキューレは正味4時間、休憩も入れると5時間半。安いベンチシートなのでお尻が痛くなり始めるでしょうけど、ヴォータン役は違う歌手だし、更に長く楽しめるといいけど。


いつも思うのですが、仕事が忙しい時ほどこういう気分転換が必要ですね。幸せな気分で眠れそうです。


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<7月28日(月)>


仕事もドバドバの上、明日からいよいよ4夜連続のワーグナーのリング・サイクルが始まります。

アラエッサッサー!DASH!


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7月26日の日曜日、今年45回目の着物お出掛けをしました。


今年の目標50回の9割を7月にして早くも達成。仕事はお尻の火が付くまで放っとくのに、遊びだと前倒しで熱心に頑張るなんて、二重人格?それとも長年の経験から学んだ処世術?


・・・深く考えずに先を急ぎましょうあし


この日は結構寒くてお天気も怪しかったのですが、7人で集合ですから、皆様にお見せしようと、珍しい風通織の夏物にしました。すごーく薄いのに表と裏と色がちがうなんて、本当に何度見ても触っても不思議な織物目


帯は、当たり前過ぎる献上帯ですが、意外なことに今までこの組み合わせををしたことがないみたい。

鮮やかな黄緑の帯締めに、出ベソのような帯留はブローチです。


      ・・・・・はい、髪も切りましたよ美容院   もうすぐ暑い所に行きますので。



オペラ三昧イン・ロンドン
  オペラ三昧イン・ロンドン

   オペラ三昧イン・ロンドン


カメラ写真はクリックで拡大しますので、ここまでのはどうでもいいですが、のは是非大きくしてご覧下さいね。


最初にY氏のお宅で夕食ご馳走になってから、サウスバンクのコンサートに行ったんですが、肌寒いとは云え7月ですから、皆さん単衣と紗で心意気だけでも精一杯に夏。


オペラ三昧イン・ロンドン   オペラ三昧イン・ロンドン


コンサートは、パーセル・ルームというこじんまりしたホールでの中国と日本もので、中国の2種類のお琴(7弦の Guquinと20弦のGuzheng)と日本の13弦琴、それに和太鼓グループの演奏というミックス。


演奏者はキングストン大学で行われる数日間の集中コース(→中国日本 )の指導者方で、日本のお琴は私がちょっと前から教えて頂いてる先生です。


最後に十数人の和太鼓集団が出てきたら、それまでの本格的な日中筝曲独奏の厳かな雰囲気が一気にぶっ飛びましたが、中国と日本の文化がてんこ盛りの面白いイベントでした。


三種類のちがう筝の演奏法の違いも興味深かったですが、来年はこのコースの和太鼓部門に是非参加したい私です。

そして、リタイヤしたらこのグループに仲間入りして、いつか「ハッ!、ヨッ! ソーレ!」と太鼓を敲きまくりたいなあ。初老の女性も楽しそうに敲いてましたもん。・・・・ あ、でも、西洋人ばかりの和太鼓グループに、日本人でも入れてもらえるのかしら?


写真がなくてすみませんが、前の席の人の頭が邪魔で撮りにくかったんです。


これまでの着物コーディネートは →こちら にまとめてありますが、これでちょっと小休止。毎夜の長いワーグナーを着物で観るほどタフじゃにゃあでね。


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<7月26日(日)>


今年45回目の着物お出掛けしてきました。夏着物でしたが、涼し過ぎて。


オペラ記事の片付け仕事は続きます。

今日は最近のヒット「セヴィリアの理髪師」を一応記録のためにまとめてみました。なんせ4回も行ったし、これまた主役の骨折や代役騒ぎで色々あったんです。

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オペラ三昧イン・ロンドン

7月7日、10日、15日、18日と4回、ROHのIl Barbiere di Sivigliaを観に行きました。



4日の初日はヴェローナに行ってて観られなかったので、残念乍らディドナートが舞台で骨折して松葉杖で奮闘する場面を見逃してしまいましたが、その後車椅子で頑張る感動的なディドナートを4回観られた上、途中で一度放棄したものの3回共好調なフロレスもこの役でやっと聴けたし、それで充分めでたしめでたしと思ったら、なんと最後にトビー君の代役登場というオマケまでついて、万々歳のセヴィリアの理髪師となりました。

切符代は4回で計77ポンドだし、ストーサークルで3回も観られてお財布的にも位置的にも大満足ニコニコ


狂喜したトビー君代役登場の日のことは、→こちら でご覧頂くとして、それ以外のパフォーマンスについて手短に書き残しておきます。


メモおっと、セヴィリアの理髪師ってフィガロのことでしょ、でもどんなオペラでお話は?と仰る方にはこちら をご準備してございます。喜劇オペラ人気ナンバーワンなのも頷ける出来の良さで何度聴いても飽きないので超お勧めですが、話は割りとややこしいので要予習。それに、ロジーナと伯爵は上手な歌手でないと良さがわからないオペラですから、できれば慎重にね。


Composer Gioachino Rossini
Director Patrice Caurier/Moshe Leiser
Set Designs Christian Fenouillat
Costume Designs Agostino Cavalca
Conductor Antonio Pappano/Paul Wynne Griffiths

Figaro Pietro Spagnoli
Rosina Joyce DiDonato
Count Almaviva Juan Diego Florez/Colin Lee(演技のみ)/Toby Spence(歌のみ)
Doctor Bartolo Alessandro Corbelli
Don Basilio Ferruccio Furlanetto
Fiorello Changhan Lim
Berta Jennifer Rhys-Davies



オペラ三昧イン・ロンドン

流れ星これほどの顔ぶれが揃うのはROHでは珍しいことなんですが、皆さん歌も演技もすごい芸達者で、期待を裏切らない抱腹絶倒の素晴らしいパフォーマンスでした。最初に観た7日のことはすでに書いてあります(→こちら


美容院フィガロ
(床屋)


サイモン・キーンリーサイドのフィガロが降板した代わりにピエトロ・スパニョーリだなんて、きゃーっと叫びたいほど嬉しい代役選びでした。


色んな役で観たサイモン、フィガロはまだだったのでそれなりに楽しみにはしてましたが、彼は悲劇でこそ俳優並みの演技力が発揮されるのであり、喜劇をやると私には暗いイメージが邪魔するしサイモンである必要はないと私は思っているので、マドリッド版セヴィリアの理髪師でしか知らないスパニョーリは、私にとってはフィガロ以外の何者でもなくて、それが生で観られるなんてすごくラッキー。


オペラ三昧イン・ロンドン
で、4回観た結果として、結構高かった期待をも上回る楽しくて上手なフィガロで、バリトンには冷たい私も大満足。


ヘアネットでほとんど覆った髪が白髪だったのはちょっとフィガロにしては年を食い過ぎてるのですが、俳優マルチェロ・マストロヤンニ似のハンサムで(私の好みではないけど)、クマ取りしたような眼がチャーミング。


声と体ごとフィガロを演じた、というよりはとても自然なのでフィガロそのものだった見事なスパニューリ、4回観ても飽きませんでしたねえ。他の歌手はほとんど聴いたことのある人たちばかりだったので、スパニョーリが出てくれたお陰で私にとっては新鮮味が出ました。
でも、スパニョr-を次にまじめな役で観たらすごい違和感あるかも。彼がまじめな役もするのどうか知らないけど、見てみたいような見たくないような・・・

       オペラ三昧イン・ロンドン
           
椅子ロジーナ


車椅子でやると聞いたときは、一体どんなことになるのやら、きっと安静にしてなきゃいけないだろうから、どーんと座ったままで歌うんだろうなあ。第一ずっと座って歌えるのかしら? と不安でしたが、いやーっ、彼女のプロ根性と座ってでもあれだけ歌える歌唱力にはほとほと感心。


平面だったら車椅子のほうが立ってるよりも機敏に動けるだ、と皆をびっくりさせたあの張り切りよう。頑張ってくれて本当にありがとう。でも、最終回は足の包帯とサポートがさらに強化されていたので、もしかしたら骨折が悪化したのではないかと心配です。医者だったらびっくり仰天して最初から止めるでしょうに。


車椅子ででも出るオペラのヒロインのことは新聞の一般紙でも写真入で報道されて話題になったのも良い宣伝になったし、このままでDVDになったら、ユニーク版として珍重されること間違いなし。まさに災い転じて福となすでした。


この姿でも歌わせてもらえて、大スクリーン全国生中継にも出させてもらえたのは、ディドナートがスターであるという証拠で、3年半前の初演のときも溌剌として上手だったけど、その間あちこちで当代一のロジーナ役の地位を確立した彼女は、いまや余裕と貫禄を身に付けたトップ・メゾの一人で、楽々と強く優しく流れるようにコロコロ・テクニックは凄い。ドン・ジョバンニのエルヴィラもよかったけど、こういうお茶目な役のほうが絶対チャーミング。でも、9月にバービカンで歌ってくれる暗いベルリオーズのLa Damnation de Faustもすごく楽しみ。


オペラ三昧イン・ロンドン     オペラ三昧イン・ロンドン



王冠1アルマヴィーヴァ伯爵


NYメトやマドリッド版でいやと言うほど何度も観てるフロレスの伯爵ですが、やっぱり一度は生で聴きたかったので、彼がキャンセルした場合に備えて初日以外の切符を押さえておきました。案の定、「中一日でまた歌うのは嫌」とか言い出して一度はキャンセル。その日しか切符を持ってなかった人は本当にお気の毒。

初演のトビー君との衣装の違いは→こちら をご覧頂くとして、トビー君が歌わなかった最後の大アリアももちろん歌ってくれて、やんやの拍手。


しかし、歌唱的には、これぞフロレス、他には誰もこんな上手に歌えないでしょ、という当たり前のことを再確認して文句の付けようはありませんが、実は演技面ではちょっと不満があり、酔っ払い兵士と偽音楽教師のおふざけ度がもうちょっと高くても良いような気がしました。


他のオペラハウス版よりも抑え気味だったのは、演出家の意向だったのかしら? フロレス自身は去年のマティルデ・ディ・シャブランでコメディアンのセンスを発揮したことからも、その面でのやる気は充分そうだし、フロレスのおもろい顔がもっと見たかった。初演の時は兵士として登場するときに階段を這い上がったりしたのが面白くて受けたのに、今回はあっさり入ってきちゃってがっかりだったしね。それが観たくて右側に座ったのにさ。


今更言うまでもないですが、去年ドレスデンで観たリゴレットとか別に彼じゃなくても良い役はやらなくていいから(自ら悟ってリゴレットはもう歌わないそうです)、ロッシーニで頑張るべき人です。そして、埋もれたロッシーニ作品をロンドンでも歌って下さいね。


オペラ三昧イン・ロンドン     オペラ三昧イン・ロンドン
そう、こういうおもろい顔がもっと見たかったのよ


オペラ三昧イン・ロンドン
音譜ドン・バジリオ(ロジーナの音楽教師)


ぬーぼーと大きくて一見頭のとろそうな、でもしっかり小賢しい日和見男ドン・バジリオを名人フルラネットがワンテンポ遅れているようにも見える余裕の演技でおおいに何度も笑わせてもらいました。


それに「うわーっ、すごい大声!」と誰もがびっくりの圧倒的な声量で、脇役なのに、彼が出てる間は彼が主役。


威厳あるドン・カルロのフィリッポ2世とはとても同じ人に見えなくて、この人すごい。映像も含め、今までのドン・バジリオでぶっちぎりのベスト。


  オペラ三昧イン・ロンドン

がま口財布Dr.バルトロ
(ロジーナの後見人)


チェチリア・バルトリの出てるチェネレントラとかで大袈裟に滑稽男を演じてくれたコルベッリ、最近は意識して地味に演じてるかしら、なんだかつまんない初老男になっちゃったね。これなら悲劇も上手にできそうだし、その控え目なところと正統的な歌唱が良いといえば良いんだけど、この役はやっぱりイヤミ親父をギャグっぽくやって欲しいので、初演のプラクティコの方が私は好き。でも、盛りは過ぎたとは言え、イタリアオペラにとっては手堅い存在でしょう。


かさ指揮者

自らチェンバロを弾きながら指揮したROHの大将パッパーノよりも最終日に一回だけ指揮だけに専念して振ったグリフィスの方が軽やかでテンポがよくて乗れたと思ったのは私だけかしら?


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<7月25日(土)>


久し振りに家でのんびり。ほんとは、ウィグモア・ホールのイアン・ボストリッジのリサイタルのかぶりつき切符を持っていたのだけれど、あれこれ溜まってるのと地下鉄工事で不通になって不便なので、切符はリターンしちゃいました。代わりにPromsのテレビ中継でトビー君観られると思ったら、ほんのちょっとだけでがっかり。


ROHのトスカ、セヴィリアの理髪師、仮面舞踏会の記事をざっと書いてしまいましょう。


まずはトスカ。手短に書くつもりが、ハプニング続きで面白かったので、長くなってしまったけど。

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       カメラ写真はクリックで拡大します


オペラ三昧イン・ロンドン   オペラ三昧イン・ロンドン


トスカってどんな話? と仰る方は→こちら をどうぞですが、一言で言うと、三形角関係がよじれて半日のうちに主役3人が刺殺、銃殺、自殺というヴァラエティに富んだ死に方をするドラマチックなストーリーで、オペラにしては上手くできた話だし、音楽もわかり易いのでオペラ初心者にはお勧めです。ナポレオン時代のローマが舞台で、現存する場所で実際に撮影して生中継した映像もあります(ドミンゴが滑って転ぶ場面もあって臨場感たっぷり)。


オペラ三昧イン・ロンドン
Composer Giacomo Puccini
Director Jonathan Kent
Designs Paul Brown
Conductor Jacques Lacombe

Tosca Angela Gheorghiu/Amanda Echalaz
Cavaradossi Marcello Giordani/Massimo Giordano
Scarpia Bryn Terfel
Spoletta Martyn Hill
Angelotti Kostas Smoriginas
Sacristan Jeremy White



男の子女の子代役だらけ男の子


今回は5回しかやらなかったトスカですが、代役騒ぎで仲間うちでは話題沸騰でした。


当初予定だったデボラ・ヴォイト、何度か生で聴いたことはあるけれど、10年くらい前にNYメトのアイーダ以来のイタリアものだし、彼女のトスカは楽しみにしてました。だけど、どうやらキャンセルするらしい、そして代役はゲオルギューかもという噂も出て、でもまさかね~、と言い合っていたんです。


そしたら本当にアンジェラ・ゲオルギュー! しかし、5回全部には出なくて、9日、14日、16日の3回だけ。他の2回は同じルーマニア人でも中年で下手くそなネリー・ミリチョー。私は以前のROHプロダクションで彼女のトスカを観た事があるのですが、私が聴いた歴代トスカの中では最低なので、聴きたくないなあ。

幸い私が買ってあった9日と16日はアンジェラの日。でも9日はアンフィシアターの2列目という、私にとっては遠い割りに値段が高い席だったから人に譲り、近くの席が出てくるのを狙ってたんです。駄目なら1度でいいやと思って。
オペラ三昧イン・ロンドン
だけど、アンジェラが出るのなら話は別。

一旦譲った切符を返してもらうという失礼千万なことまでして、9日の初日に行きました。そして14日と16日は直前に運よく舞台袖の席が買えて、まじかから楽しむことができました。


14日にやって16日に又歌うというのは、アンジェラにはちょっとしんどいのでは? と思っていたら、案の定彼女はキャンセル。それでネリーおばさんになったら惨めでしたが、幸い別の若いソプラノを抜擢してくれたので、私にとってはアンジェラを3回観るよりさらに嬉しい展開となりました。


おまけに、カヴァラドッシ役まで一回だけ代役になり、それが又聴きたいと思ってた名のあるテノールだったので、私は大喜び。

ってことで、この代役騒ぎ、私にとってはベストな結果になり、普段から何度も無駄に行ってる甲斐があったというものです。ホクホク。


メモ前置きが長くなりましたが、パフォーマンスの感想だけざっと書いておきましょう。     

口紅トスカ(スカルピアを刺し殺し、自分はサンタンジェロ城から身投げ)


1アンジェラ・ゲオルギュー


3年前の初演で3回観てるので新鮮味はないのですが、私は彼女の声も姿も好きだし、こういうか細いもトスカも良いわと思っているので、そりゃ見逃せません。


9日は、私の席が遠かったせいか彼女の良さが充分伝わらなかったけれど、そりゃ綺麗なんですが、上手彼女としてはまあまあの出来だったのではないかしら。


14日は数メートルのところから細かいところまでしっかり見えて満足でしたが、彼女も最初からよく声が出て始終絶好調、いつもの大袈裟気味な居もトスカには向いてるし、声も容姿も大スターらしい華やぎと歌唱力、演技力があり、さすがはゲイルギューとあらためて感心。今まで生で観た中でベストかも。


来年7月はいよいよ、というか今更というか、ROHで多分16年ぶりにトラヴィアータをやってくれるのでとても楽しみ。


オペラ三昧イン・ロンドン   オペラ三昧イン・ロンドン

        ワンピース白とグレーの2種類あったトスカの衣装については→こちら をご覧下さいね。

オペラ三昧イン・ロンドン

2アマンダ・エシャラズ


この名前を聞いて、絶対に知ってる名前だとピンと来て、きっとホランド・パークの主役だったにちがいないと思い、自分のブログで調べたらピンポーン! そう、ホランド・パークで観た中でベストのマノン・レスコーのタイトルロールだった美人だわ。それがわかってからはアンジェラを3度目に聴くよりぐんと楽しみが増えて、ワクワク。


そして、


「え~っ、なんだ、ゲオルギューの筈だったのに、こんな知名度ゼロの人が代役だなんて・・・」


と当然ぶーたれる知り合い数人に


、「私観たことあるけど、上手だし美人だから、期待していいよ」、と言った手前、そこそこの出来でないと面子が立たないから、ドキドキ。
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32歳の南アフリカ人であるアマンダは去年ホランド・パークでトスカをやって好評だったのので今回お呼びが掛かったらしいですが、1年間やってないとしたら、イタリア人でもないのに果たして歌詞をちゃんと覚えてるのかしら、というところまで心配しちゃいました。たとえ覚えてても、いきなりROHで代役で主役という興奮状態で頭が真っ白になってしまい立ち往生してしまうかも・・・ガーン

でも、ROHが白羽の矢を立てただけあって、アマンダは立派にやり遂げてくれましたクラッカー


最初はやはり緊張していたのか本来の声が出なかったけど、段々良くなったのは誰の目にも明らかで、目の前で蕾が花開く のを見ることができたのは、新人の代役ドラマとしては理想的な発展。

新スター誕生というところまでは至らなかったし、3年前のマノン・レスコー のレベルには到達できなかったけど、「椿姫さんが良いと言ってた意味がわかったわ」とは言ってもらえそうな出来だったので、私としては面目が保てて一安心。


アンジェラが出ないのなら切符をリターンすると息巻いたのを思い留まらせた人からも御礼を言ってもらえたし、ネリーおばさんを観た人は皆「アマンダの方がずっと良い」と言ってたので、この代役抜擢は成功だったにちがいないです。 


エシャラズ、特徴がない声なので、大スターになれるとは思わないけど(これは大事)、これから順調に伸びればそこそこの地位を得られるのではないかしら。


カーテンコールの写真はネリーおばさん用のグレーのぱっとしないドレスだったせいもあり可愛く撮れなかったけど、舞台映えする華やかな顔立ちだってことは、ホランド・パークのマノン・レスコーの写真をご覧頂ければおわかりでしょう。


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アートカヴァラドッシ(トスカの恋人で画家、スカルピアの策略で銃殺される)


オペラ三昧イン・ロンドン
1マルチェロ・ジョルダーニ


声量たっぷりで迫力のある点はすごく良いんだけど、甘さが足りないのが私好みではなく、ご贔屓テノールにはまずなれないでしょう。


顔は悪くはないががおっさん風だし、第一テノールにしてはがっしりと過ぎ。カヴァラドッシはいじめられる役なんだから、バリトンを見下ろすほど背が高くちゃ駄目なのよ。今回のスカルピアは縦横巨大なブリン・ターフェルだからなんとかサマになったけど。


9日はすでに体調が悪かったのか、いつもより粗い声でまるで吠えてるだけでえっ 甘美なアリア2曲も台無し。16日はかなりましだったけど、「このアリア、アラーニャや丸ちゃんはすごく良かったのにな・・」とジョルダーニの声を掻き消す努力をしてましたわ。
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2マッシモ・ジョルダーノ


14日に一回だけ歌ってくれたマッシモを聴けたのは私にとっては大きなオマケ。


ほっそりと美しいトスカ、甘いハンサムのカヴァラドッシ、でかくて強面のスカルピアとこんな理想的なトスカ・トリオは滅多にお目に掛かれないでしょう。


マッシモは背丈もちょうど良く芝居も上手で素敵なカヴァラドッシでした。歌はというと、最初は充分合格ではあっても別にどうってことないなと思ったけど、段々良くなって、最後の「星は光りぬ」はうっとりでしたラブラブ! もっと早くからそういう声出して欲しかったです。


好調だとなかなか良い声なので、また他ので聴いてみたいテノールです。


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手裏剣スカルピア
(ローマ総督で、トスカに言い寄って殺される)


ただ一人予定通り無事に勤め上げたのはブリン・ターフェルだけで、3人のトスカと2人のカヴァラドッシを相手に、少なくとも退屈はしなかったでしょう。


初演の時は不精ひげを生やしてなんだか薄汚くていローマ総督だったけど、今回は小ぎれいで、振る舞いもきりっとしてなかなかのダンディぶり。

前回漫画チックだったのを今回は精悍で恐ろしいイメージに変えようとしたのか、目つきも鋭く、あの巨体で家来を蹴っ飛ばすたりして、怖かったです。


特に16日は、新人トスカを庇おうとしたのか、やけに張り切ってて、彼も大袈裟なほうが魅力が出る人だから、今まででベストなブリンだったかも。



指揮者は初めて見る人だと思うけど、ボリューム出し過ぎが何度もあり、時には引かなきゃ駄目なんじゃないと思ったりしました。


ニコニコともあれ、図らずも、予想外に楽しめたトスカになりました。いつもこんな風に違う歌手を聴けたらいいのにぃ・・



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お揃い!

テーマ:

<7月24日(金)>


こんなに寒いのがイギリスで豚インフルエンザが猛威をふるってる理由のひとつなんじゃないのかしらね。


いまや一週間で数万人も感染してるそうで、もう勘定するのも追っつかないらしい。クワバラクラバラ

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先週の日曜日(7月19日)、カルメンさんとロイヤルオペラハウスにお揃いのベージュの着物で行きました。


一緒に買ったわけではなく、彼女が着てるのを見てとても素敵だったので、私が真似してネットでぽちっとしたんです。それで、「これで一緒にどっか行こまいね」、と名古屋弁で言い合っていたのですが、その後カルメンさんは体を崩されて、しばらく着物は着られなかったんです。

ようやく回復されて、こうして又二人で着物お出掛けができるようになったのは嬉しいことで、じゃあ例のあれを実行してみましょうってことになったわけ。


しかし、お揃いの着物なんて、海外であればこそできること


日本でだったら、料理屋の仲居仲間の休憩時間に見えちゃうでしょ?


で、着物が同じなら帯で違いを出さなくっちゃですから、


カルメンさんは青や紫の小さい花柄と仰ってたので、私は赤地に白と黄色の菊柄の帯にしました。色合いも柄の大きさも正反対にしたつもり。ロンドンに30年近く置いてある帯です。



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                                日本舞踊キティちゃんのストラップが本日の飾り



こういうことは内輪で盛り上がればいいんです、ったら。


                               

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