11月の予定

クリップ11月に切符が買ってあるオペラとコンサートです。

この時期に日本に遊びに行こうかしらとも思っていたので、切符購入は控えめ。

1 愛の妙薬 @Royal Opera House


ローラン・ペリー演出のこのドニゼッティのE'Elisir d'Amoreはロンドンでは初めてですが、パリ・オペラ座との共同プロダクションでしょう。

オツムの弱いネモリーノ青年役がロランド・ヴィリャゾンだったのが目玉だったのですが、長期静養中でキャンセル。代役は、元々2回だけ歌う予定だったStefano Secco。アディーナお嬢様役のAleksandra Kurzakは去年「ドン・パスクワーレ」で素敵だったソプラノ。

でも、一番の期待はROH初登場と思われるバリトンのLudovic Tezierがやっと聴けることです。


2 ロイヤルオペラハウスの資金集めガライブニング @Royal Opera House


ディナー付きで一人2千ポンドくらいの席を売り出してましたが、売れ行きはどうでしょうか? 今までこの手のガラ・コンサートには何度か行ったのですが、ちゃんと高い切符が売れて正装の人で一杯になったときと、どう考えても切符をダンピングして全く華やかさのないイベントに成り下がってしまった場合とがあります。 


さて、今回はどちらかな? ヴィリャゾンがキャンセルしたのでスターバリュー減ってしまいましたもんね。予定通り出てくれるのは、Kマッティラ、Gフィンリー等。ヴィリャゾンの代役はJカレジャ。バレエの花形カップルであるAコジョカルとJコボルグもちょっと踊ってくれます。


私の席はディナーどころか水一杯出ない安い席ですが、正装男女で溢れる筈だという前提で、ぱーっと派手な着物で行きますことよ。これが今月のヒャーリャート(ハイライト)だでね。



3 愛の妙薬 @Royal Opera House


2回目。実は3回目も買ってあり、もしすごーく良かったら3回行きます。


4 ランラン・ピアノ・リサイタル  @Royal Festival Hall

  

若手中国人ピアニストがモーツァルト、シューマン、リスト等を弾いてくれるのを、コーラス席の最前列ど真ん中というベスト席で聴きますよ~


5 コンセルトヘボー・オーケストラ  @Royal Festival Hall


指揮者Daniele Gatti/violin Vadim Repin

メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲 チャイコフスキー5番等

コンセルトヘボーは毎年何回か来てくれるけど、私は実は初めて。あまりにも有名なヴァイオリン協奏曲は聞き飽きてますけどね。Repinは久しぶり。



ワンピースサンダルリボン

10月は4回しか着物を着る機会がなかったのですが、11月はもっと増える予定で、オペラやコンサート以外にも着る機会を作るつもりです。


休暇消化作戦も開始して、平日にミュージアムとか行こう~っと。


ということで、ゆったりのんびり過ごせそうで楽しみな11月です。


そうだ、のんびりしてばかりじゃいけないわ。

忙しくて暫くご無沙汰だったジムにもしょっちゅう行かねば。一応「平日は毎日行く」を目標にしとこう。12月は忙しいので体力作っとかないと走る人



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リングサイクルを書くには、作品毎の横割りがいいのか、それとも登場人物毎の縦割りの方がわかり易いのか迷っているのですが、とりあえずブリュンヒルデ役は縦割りでやってみましょう。今回のリングサイクルで一番面白かったのはなんと言ってもブリュンヒルデを3回ともちがう歌手で聴けたことですから。


はてなマークブリュンヒルデって誰?


と仰るオペラに疎い方のために最小限で説明すると、



血筋は抜群。だって父は全能の神ヴォータン、母は叡智の神エルダですから。でも私生児なのでお姫様としては扱ってもらえません。

女たらしのヴォータンがあちこちで作った異母兄弟は別にしても姉妹が8人るのですが、9人でワルキューレと呼ばれる死体運搬人という3K職業について、戦場で倒れた勇敢戦死を父親のヴァルハラ城に天馬で運んでいます。職業柄か野性的でお行儀も悪いファザコン娘。

父ウォータンの命令に背いて異母兄ジークムントの味方をした罰としてワルキューレ班長をクビになり、魔法で岩山に眠ることに。ジークムントの味方をしたことは、正妻には頭が上がらないので彼を見捨てざるを得ないけれど本当はそうしたくない父親の真意を汲んでの行動なので、ヴォータンも怒ってなくて(でも皆の手前許すわけにもいかず)、愛しい娘を手放すヴォータンとの父娘二人のねっとりと感情的な(そしておそろしく長い)別れの場面はリングの中でもハイライトに一つ。


異母兄ジークムントはヴォータンに見捨てられて死んでしまうけれど、身重のその妻(なんと双子の妹でもある)ジークリンデを助けて指輪奪回(指輪の取り合いがリングのテーマ)の望みを託される英雄ジークフリート誕生に導きます。(ここまでが「ワルキューレ 」←以前の記事)

岩山で眠るブリュンヒルデを妻にできるのは回りを囲む炎を越えることのできる英雄でないとならないのですが、そこにやって来たのは成長して腕っぷしだけは強い(頭は弱い)ジークフリート。

お互い生身の異性に接したことのない叔母と甥は一気にメロメロになって結婚。彼は大蛇を退治して手に入れた指輪を彼女に愛の証としてプレゼント(ジークフリートには指輪の価値がわかってない)。(ここまでが「ジークフリート 」。出番は少ない)


(手短に説明する筈が、まずい、やっぱり長くなってきた・・・)、


「お姉ちゃん、その指輪は権力争いとか全ての災いの元だから、ライン河の底に返したほうがいいよ」というワルキューレ妹に懇願されても、「嫌よ、これはジークフリートからのプレゼントだもの」と、指輪の怖さを充分知りながら拒むブリュンヒルデ。


しかし、指輪奪回を狙う別のグループの策略で、記憶喪失薬を飲まされたジークフリートは別の女性と結婚することになり、裏切りに激怒した彼女は復讐を手伝ってあげるとつけ込まれて、「私の魔法で彼を守っているんだけど、背中だけは手を抜いたの」と、ジークフリートの弱点を教えてしまいます。

その結果夫は殺され、陰謀に気付いた彼女は多くの人を不幸に陥れた黄金の指輪をライン河底で指輪を守る乙女たちに返し、自分もライン河に身を投げる。(神々の黄昏


と、これだけでは全体のストーリーはさっぱりわからないでしょうが、まあそれは他の人に焦点を当てるときに追々とすることにして、
2-2
権力欲や護身に必死になる自分勝手な人(神様も)がほとんどの中で、愛を求めたブリュンヒルデは同情を買う役で、身に降りかかる様々な幸福と不幸で揺れ動く感情の起伏もわかりやすいのがリング初心者の私にはありがたい存在です。ヴォータンの変化は観念的過ぎて、オペラを居眠りしながらさっと2回観ただけではよくわからないもん。


「お父ちゃんが怒ってるから、お願い、私をかくまって~!」 姉妹たち 「いやだよ~~ん!、怖いもん」 (ワルキューレ)


 

3-7         4-7
「頭はパアでも貴方が好き」(ジークフリート)       「ワリャー、みんな死ね~!」(神々の黄昏)               



ROHのブリュンヒルデは、2004年12月から2006年5月に掛けてのリングを個別をやったときからずっとオーストラリア人のリサ・ガスティーンLisa Gasteenなので、私は生では彼女しか知りません。


その上ワルキューレは2度やったし、彼女が今世界一ともとても思えないし、かなり飽きていたので、今回は彼女が病気にでもなって違うソプラノで聞いてみたいな、と秘かに思っていいたのです。


そしたら、私の呪い願いが叶ったんです、本当に。イェーイ!




1まず、「ワルキューレ」の代役はイギリス人のSusan Bullock

ガrガスティーンが体調を崩して出られないと決まったのは前日の夜遅くだったそうで、運悪くアンダースタディも同時に病気で歌えないという悪夢のシナリオの中、急遽リヨンでワグナーを歌っていたBullockに電話して、翌日の午後にROHに来てもらったそうです。それから半日でリハーサルをして、第二幕と三幕の間の75分という長い休憩時間も必死で打ち合わせをしたそうです。


Bullockは、イギリスでは知られた存在で、ENOにはよく出るし、去年「ウォツォック」のマリー役でROH主役デビューも果たしています(私は観てませんが)。数年前に一度コンサートで聴いたことがあり、プッチーニとかを歌ってくれたのですが、美声ではないけど至近距離の私は耳をふさぎたくなる程の声量で、「プッチーニじゃなくてワグナー歌えばいいのにぃ」と思ったのですが、やっぱりワグナー歌いだったんだ。


東京で割と最近ブリュンヒルデを歌ったことはあるし、あちこちでそこそこ活躍しているBullockですから、ガスティーンよりそんなに劣る筈はなく、心配はしなかったのですが、予想通り、落ち着いて立派に代役を果たし、ガスティーンに比べると野性味と迫力は劣るものの、コントロールが効いて安定した、そして優しげな声のブリュンヒルデでした。ちがうタイプで聴きたいと思っていた私の願いがまさに叶ったわけで、ワルキューレはファザコン娘が父親と叱られてグスンとなるシチュエーションですから、ぴったりだったと言えるでしょう。




2スケジュールが空いていればBullockがそのまま続投できたでしょうが、リヨンでワグナーの続きがあるので帰ってしまい、まだガスティーンが回復しなかった「ジークフリート」の21日の代役は、Irene Theorinという聴いたこともない名前のスウェーデンだかノルウェー人に。

19日の「ワルキューレ」にワルキューレの一人として出てた人だということなので、彼女がアンダースタディだったのかもしれません。


でも今までにコペンハーゲンで一度この役をやっただけという経験不足の人で大丈夫なんだろうか?


ジークフリートでのブリュンヒルデは最後の幕まで出てこないので、それまで4時間半もハラハラして待ってたんですよ。それまでちゃんとうまくいってても、彼女がすごく下手だったら、オジャンになるかもしれないですもんね。


でも、心配しながら「どんな人だろ? どんな声なんだろ?」と待つのもとても楽しかったです。などと言えるのは、彼女の出来がよかったからこそで、下手くそだったら、「心配させた挙句にこれかよ!」と怒ってるでしょう。


最初は当然ながら緊張していたようで、声が上がり切らなかったり不安的なところもありましたが、うまく声が出たときの素晴らしかったこと。声量はあるし、艶のある美しい声! 恋に落ちて色気ムンムンなブリュンヒルデにはこれ又ぴったり。出番が少ないのが残念でした。


BullockとTheorin,どちらも立派に代役を勤めたのですが、もし「神々の黄昏」もガスティーンが不調で出られなかった場合、どちらに代役をやってもらいたいかと聞かれたら、私はTheorinを選びます。或いは、またちがう人がやってくれたらもっといいのになあ・・。




3などど勝手なことを望んでいたら、残念乍ら(?)、ガスティーンが回復してしまいました。


一番声にもスタミナがありそうなので、長丁場勝負ならこの3人の中では多分彼女が迫力維持という点では優れているのでしょうが、この日は病み上がりだからやっぱり本調子ではなく、声に張りがなかったような。


好調のときはもっと上手だし、「私がコベントガーデンのブリュンヒルデよ」と威張ってるのにこんなことになって、本人も失望したでしょう。可哀相・・・



折角続きで観るのだから同じ歌手で一貫性を感じたかったのに、とご不満の向きもあるでしょうが、色んなブリュンヒルデを味わえて、私はとてもハッピーでした。



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ムスメのために

テーマ:

(リングの記事ばかりでは、オペラに興味のない方に申し訳ないので、他の話題も時々混ぜることに致しましょう)


もみじおだやかな秋の日、トーチャンとムスメと一緒にロンドンに行きました。

目的は、

・ムスメが大学の先生から見ておくように言われた建築家の展示を観にミュージアムへ

・来週はムスメの誕生日なので、前祝いランチとプレゼント・ショッピング


カメラロンドン・ブリッジ駅からミュージアムまで、テムズ河畔の散歩道を歩くとロンドン塔やタワー・ブリッジがよく見えます。ロンドンは変っていないようでも(そこが良いところなのですが)、この辺りは一昔前に比べると本当に整備されて気持ちの良い場所になりました。 (写真はクリックで拡大)




    

ギャラリアというショッピングモール             向こう岸にロンドン塔


    

      タワー・ブリッジ                  博物館になっている軍艦ベルファスト


    

         ガラスのカタツムリはロンドン市庁舎。タワー・ブリッジのすぐ近くです。

    

    タワー・ブリッジを越すと、観光客はいなくなって、ロンドンっ子のエリア

ビルデザイン・ミュージアム という小さなミュージアムでザハ・ハディッド Zaha Hadidという1950年生まれのイラン人の女流建築家の展示をやっています。


脱構築主義というのだそうですが(スペインのビルバオにあるグッゲンハイム美術館 が最も有名。設計は他の人ですが)、まっすぐな平面が全くない超ヘンテコリンな建物ばかりなので最初はぎょっとしましたが、多くはアイデアだけで終わったものの、実際に建てられたものも数多くあるのは立派。実際に建てられた彼女の設計の建物はなんと80年代終わりの札幌のモンスーンというレストランだったそうです。今建設中の広州のオペラハウスがもうすぐ完成するようですから楽しみです。


家しかし、うちのムスメは建築を勉強しているわけではないので、目的は建築そのものではなく「模型」なんです。


大学で立体デザインを先月から学び初めたばかりのムスメはまだどういうモノを専門にするのかこれから考えるのですが、建築関連の模型作成も選択肢の一つなので、熱心に一つ一つ観察して写真を撮ってました。


もうすぐそれらしいモノも作り始めるようで、色んな材料を買い込んで家でもあれこれ試しています。昔から絵を描いたりモノを作ったりするのが大好きなムスメは、好きな道に進んで大学に毎日張り切ってバス通学。やりたいことが迷うくらいたくさんあるのは素晴らしいことだし、立体的なモノを作るにはまず絵を描くことが必要なので、得意な絵も生かせているようです。


というわけで、堅実に職人の道を選ぼうとしているムスメは、楽しみながら頑張っています。



  

   

     広州オペラハウス              Hadidは家具やシャンデリアなどもデザイン


おにぎりお茶ランチはホルボーンの祭レストラン の日本食。

実は私は先週も行ったのですが。開店5周年で土曜日のランチが半額なんです。


この中流ジャパニーズ・レストランで3人でお腹いっぱいデザートも食べて47ポンド。ロンドンではお得値段です。



ワンピースサンダルここでトーチャンは帰宅してもらって、後は女二人でショッピング~アップ


しかし、すでにクリスマス・デコレーションが飾ってあるオックスフォード・ストリートはもの凄い人出。足あと


根性で洋服や靴をあれこれ買い込んだけど、あれだけ人がひしめいていると疲れること。これでクリスマスが近づいたらどどうなることやら。もう今年中は週末に買い物になんか絶対行きません。


誕生日は来週日曜日なので、その日はムスメに着物を着せて20歳の記念写真でも撮ろうっとベル



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指輪ニーベルンゲンの指環Der Ring des Nibelungenの記事を書く前に、私が観た日のキャストを全部書いておきます。自分の記録のためでもあり、よくご存知の方にはこれでロンドンの水準が大体わかって頂けることと思います。

これは3回のサイクルのうちの第二サイクルです。


カメラ写真は、私が撮ったカーテンコールで、小さい写真はクリックで拡大します。


Composer Richard Wagner
Director Keith Warner
Designs Stefanos Lazaridis
Costume Designs Marie-Jeanne Lecca
Lighting Wolfgang Göbbel

Conductor Antonio Pappano



1 Das Rheingold ラインの黄金 
(10月17日)




Woglinde Sarah Fox
Wellgunde Heather Shipp
Flosshilde Sarah Castle
Alberich Peter Sidhom
Wotan John Tomlinson
Loge Philip Langridge
Fricka Rosalind Plowright
Freia Emily Magee
Donner Peter Coleman-Wright
Froh Will Hartmann
Fasolt Franz-Josef Selig
Fafner Phillip Ens
Mime Gerhard Siegel
Erda Jane Henschel





Ens, Selig, Siegel, Henschel, Plowwright, Sidhorn, Tomlinson, Pappano, Langridge, Magee



2 Die Walküre ワルキューレ (10月19日)


Siegmund Plácido Domingo
Sieglinde Eva-Maria Westbroek
Hunding Stephen Milling
Wotan John Tomlinson
Brünnhilde Susan Bullock (Lisa Gasteenの代役)
Fricka Rosalind Plowright
Gerhilde Geraldine McGreevy
Ortlinde Elaine McKrill
Waltraute Claire Powell
Schwertleite Rebecca de Pont Davies
Helmwige Iréne Theorin
Siegrune Sarah Castle
Grimgerde Clare Shearer
Rossweisse Elizabeth Sikora


Plowight(赤いドレス), Westbroek, Tomlinson, Pappano, Bullock, Domingo, Milling


3 Siegfried ジークフリート (10月21日)


Siegfried John Treleaven
Mime Gerhard Siegel
Wanderer (Wotan) John Tomlinson
Alberich Peter Sidhom
Fafner Phillip Ens
Woodbird Ailish Tynan
Erda Jane Henschel
Brünnhilde Iréne Theorin (
Lisa Gasteenの代役)






Ens, Henschel, Tomlinson, Treleaven, Theorin, Siegel


4 Götterdämmerung 
神々の黄昏 (10月24日) 




First Norn Catherine Wyn-Rogers
Second Norn Yvonne Howard
Third Norn Marina Poplavskaya
Brünnhilde Lisa Gasteen
Siegfried John Treleaven
Gunther Peter Coleman-Wright
Hagen James Moellenhoff 下記
Gutrune Emily Magee
Waltraute Mihoko Fujimura
Alberich Peter Sidhom
Woglinde Sarah Fox
Wellgunde Heather Shipp
Flosshilde Sarah Castle



左3人ラインの乙女, Sidhorn, Magee, Moellenhoff, Gasteen, Pappano, Treleaven, Coleman-Wright, Fujimura


 ハーゲン役は3サイクルともJohn Tomlinsonの予定だったのですが、第一サイクルと第三サイクルでヴォータンを歌う筈だったブリン・ターフェルが数ケ月前に降りたため、トムリンソンが代わりにヴォータンを全部歌うことになりました。その上にハーゲンもというのは負担が大き過ぎるので、ハーゲンはちがう人になりました。 

(リングに取りかかる前に、他のを簡単に片付けてしまいましょう)


10月21日午後、ロイヤル・フェスティバル・ホールにフィルハーモニア・オーケストラのコンサートを聴きに行きました。このホールを拠点にしている彼らのコンサートはしょっちゅうあるので、共演するソロ演奏者が誰かによって行くかどうか決めます。

来年1月にはキーシン様が出るのでそれが勿論目玉なのですが、ついでについ何枚か買ってしまいました。


これもその一つで、一年半前にすぐお隣の中ホールQueen Elizabeth Hallであったリサイタル以来のユンディ君。

その時の記事 を読み返すと、中国のキムタクというのは誇大広告にしても、演奏中の表情が豊かで楽しめたとあるのに、今回は手違いで顔が見えない席を買ってしまいました。


それならば、仕方ない、リサイタルの時はビジュアル面に気を取られたけれど、今回は音だけに集中してお手並み拝聴といきましょう。


クリップコンサートのブログラムはこちら


Sibelius Finlandia, Op.26

Grieg Piano Concerto in A minor, Op.16

Holst The Planet Suite, Op.32


Philarmonia Orchestra

Charles Dutoit conductor

Yundi Li piano

Philharmonia Voices





スイス人指揮者シャルル・デュトワ (ピアニストのアルゲリッチの元亭主)を見るのは初めてですが、上手だと思ったことはないフィルハーモニアだし、シベリウスは好きだけどフィンランディアは聞き飽きているのでどうでもいいというか、ユンディ君だけを聞きに来たわけですかね。

とは言いながら、東洋人だし若くて童顔のユンディ君は燕尾服が全く似合わないのに比べ、長身のデュトワはかっこ良いなあと見惚れてしまいましたわ。美貌が売り物のユンディ君も、西洋人の中に入るとどうしても見劣りしますね。


たいていはコーラス席に座る私、この席は初めてですが、後ろは壁なので音的にはなかなか良し。


グリーグ(またはグリーク)のピアノ協奏曲イ短調は有名過ぎて聞き飽きているのですが、さすが超ポピュラーなだけあって華やかでわかりやすい美しさに満ち、技術t的にはさほど難しくはないようにも見えるので、誰が弾いてもそれなりに盛り上がる筈。



ユンディ君も何箇所かは間違えたけど、ショー・マンの彼のこと、メリハリ利かせて聞かせどころを押さえ、大ホールに相応しい華やかな演奏ぶりで、充分合格点。(若いのに誤魔化すのが上手というか。でも音色はきれいだから許そう)


もちろん、天才キーシン様とは格がちがいますが、最初からキーシン様と比べるのだけはやめようという堅い決心なので(これは誰にでもあてはまる)、雑魚と比べでてどうのこうのなんてキーシン様に失礼なことは致しません。


しかし、それなりの魅力もあるユンディ君でひとつ気になったのは、そのあまりに大袈裟なアクションで、後ろ姿しか見えない私の席からでも彼が何度も手を鍵盤から50センチくらい高々と挙げるのが見えました。

ラス・ベガスのエンターテイナーじゃあるまいし、不自然なオーバーアクションは反感買うよ。少なくとも私は嫌だ。迫力や華やかさは身振りじゃなくて音で示さにゃあ!


さて、若手中国人ピアニストということでどうしても比べてしまいそうなのがランラン君ですが、来月リサイタルがあるんです。ばっちり顔も手も見える席なので、顔はユンディ君に負けてますが、そちらの方がずっと楽しみです。









走る人休憩後のホルストの「惑星」は聞かず、一緒に行った友人とお茶してからロイヤルオペラハウスへ急ぎ足で歩きました。実はワグナーのジークフリートとダブって買ってあったので。両方とも3時に始まったのですが、ジークリートの第一幕だけ諦めて、ちょっとこちらに行ってみたのでした。こちらをやめてもよかったんですけどね、ま、場所は近くだし、切符代は安いし、初めて掛け持ちしてしまいました。



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