6月26日は朝から冷たい雨。

雨雨 このミゼラブルな天気・・・・・そうだ、ウィンブルドン・テニステニスが始まったんだ。(こういう自嘲的な 言い方がよくされます


今年はW杯に話題を奪われてほとんどニュースにもならずひっそりと始まりました。しかしこのお天気で月曜日の初日の雨の合間のプレー時間は僅か45分だったそうです。


かわいそうなはテニス選手。ずっと控え室で待たなきゃいけないんだもんね。

でももっとかわいそうなのはその日の前売り切符を持ってる人かも。それだけプレー時間が短いとお金は返してもらえるんだろうけど、苦労して切符ゲットしてずっと楽しみにしてたのにね。

これって、やっと待ってたオペラに行ったらお目当ての歌手が出なかったのとちょっと似てるかも。



ペンギン こんな日に私はトスカの3度目に。肌寒いくらいだったので袷でよかったけど、帰りに雨に濡れてもいいようないでたちにしなければ! (今うちの車が故障中なので。トヨタの車でも壊れるのねむかっ


ということであれば、洗える着物は一枚しかないので、つまんないけど3日前と同じ黒地の小紋に。帯も化繊で例の手作りのカーテン帯


今度日本に行ったら、洗える着物を2,3枚調達してこよう! パステルカラーがいいな~ ブーケ2


26June 1  濡れてもOKの雨降りセット



今日のオペラはまた着物イベントも兼ねていて、18日に一緒に着物でオペラ「コジ・ファン・トゥッテ」に行ったSaldanapalusさんと、ネットで知り合ってお会いするのは今日が初めてのPさんと3人で着物。


お二人もやっぱり洗える着物をお召しでした。


  26Jun3 3      26June 2
                           トリオ de 化繊



          流れ星  クラッカー  ロケット  爆弾  虹  キラキラ  波  


これで私は今月7回目の着物! 月間着物でお出掛け回数最多記録です。それまでは12月の5回が最高でした。


すごいでしょ?!


我ながらようやったと思います。着物仲間がロンドンに何人か着て下さったお陰ですけどね。


歌舞伎見物  2日 海老蔵歌舞伎公演 (袷のシャクナゲ柄小紋)



globe 15  6日 グローブ座とロイヤルバレエ (袷の椿柄小紋)


6月12日二人  

12日 コートールド・ギャラリーとギルバート・コレクション (単衣の紬)


6月13日3  13日 ROH「トスカ」初日ガラ公演 (単衣江戸小紋)



cosi fan 9  18日 Sadler's Wells「コジ・ファン・トゥッテ」 (黒の夏大島)



23June 7  23June 8

23日 ROH「トスカ」立ち見 (洗える袷)




天気に左右されて計画が狂いっぱなしだったけど、同じ月に袷と単衣と薄ものを全部着て、しかも順序が季節の流れに全然沿ってないところがいかにもロンドンらしい選択でした。


こんなにしょっちゅう着物を着ることは暫くないと思いますが、着物を着ることができたというだけでなく、着物を通して素晴らしい出会いがたくさんあった記念すべき月になりました。

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6月18日、午後W杯のクロアチア対日本戦をテレビ観戦してから、オペラを観に行きました。


2週間前に海老蔵歌舞伎公演があったSadler's Wellsの「Cosi Fan Tutte」ですが、これは着物でどこかに行きましょうよ、日曜日は劇場は休みだからあまりないけどね、あっ探したらこんなとこで一日だけオペラやってる、じゃあこれにしましょうということで、日本からいらしてる春さんとSaldanapalusさんと三人で15ポンドの一番安い切符を当日買って観てきました。


cosi fan 7 cosi fan 8
こじんまりしたSadler's Wells


1790年初演のモーツァルトのオペラ、「女は皆こんなもの」という意味ですが、テーマが浮気なので、「女はみんな浮気者」ということで、女性を馬鹿にしたセクハラオペラとも思われて、長い間あまり人気がなかったようですが、上手な歌手が4人(できれば6人)揃えば、流れるようなアリアと重唱が次から次へと出て来て、歌合戦のような楽しみ方ができる、音楽的には優れたオペラです。

 


あじさい 筋書きは軽薄でアホらしいです。


ナポリの裕福な二人の姉妹にはそれぞれ士官の許婚がおりましたとさ。この二人の男、友人の老哲学者に「なあお若いの、女なんてものは皆浮気者なんじゃよ」と言われて「いやいや、僕達のフィアンセだけは貞節だよ~!」「未熟じゃのう、それじゃあ賭けてみるかの?」「勿論OK。なんでもするさ。賭け金丸儲け!」。


ということで、哲学者の作戦通り、自分たちは戦争に行って留守ということにして、アルバニア人に変装し、自分のフィアンセではない方をあの手この手で徹底的に口説くことに。(どちらをお相手にするかはどちらかと言えば女性側の選択で、皮肉なことに自分のフィアンセでない方を選ぶわけです。ちがうタイプの男と遊んでみたいというのは自然のなりゆきでしょうか?) 


さらに援軍として哲学者は姉妹の女中を買収して、「お嬢様方、彼らがいない間に他の男と楽しく遊びましょうよ!」とけしかけてもらい、最初は「ワタクシたちは婚約の身ですから、他の殿方なんてとんでもありませんことよ」と突っぱねていたものの、「付き合ってくれないなら僕たち毒飲んで死んじゃうから」というドラスチックな迫り方に「死んじゃうならその前にちょっとだけ優しくしてあげるのが人間として当然かしら?」などど思い始め、お金のためならなんでもする女中にホイホイ乗せられて、まず軽いノリの妹があっさり陥落。

お堅い姉は、頭ではいけないわいけないわと抵抗するものの、こういうタイプの方が本気になると真剣で、僅か一日で二組とも結婚式まで挙げてしまいます。


そうなると、可哀相なのはコケにされた男たち。当然友情にもヒビが入り、軽い気持ちで乗った賭けが大変なことに。


救いは、さすがに経験豊かな老哲学者、「そうじゃろ、やっぱり浮気者だったじゃろ? そんな尻軽女たちとはとっとと別れなさい」とは言わず、「それでこを人間らしいってもんじゃよ。許してやりなされ。結婚もするがよい。」と言うところ。


正体を知って姉妹は謝るのですが、それで最後どうなるかというと、これが上手くできていて、元のサヤに収まってもいいし、或いはこれでパアにもなれるように歌詞ができているので、それは演出次第。最近のは駄目になることを示唆している演出の方が多いらしいですが、浮気をした相手を許すかどうか、人間としての本質的な面までみせてくれる、オペラには珍しいくらいの深みのある内容とも言えるほどで、さすがモーツァルト。


モーツァルトのオペラの登場人物ドン・ジョバンニもフィガロの結婚も、みな生きた人間らしくちょっと複雑なところが魅力です。(わかり易いけど深みのないプッチーニとえらいちがい)


家 舞台セットと衣装 サンダル

このオペラは時代を超越したストーリーなので、どんな読み替えも簡単。このクラシカル・オペラ・カンパニー、聞いたこともないし、立派なセットは期待していませんでしたが、それを逆手にとって、舞台裏を見せてしまうという演出が面白かったです。後で着替えているところも見えて、こちらも退屈しないし。

衣装は、現代風というか、時代無視のごっちゃというか、男性はジーンズにTシャツだけど、哲学者と女中はそれらしい時代的なもの着ているし、姉妹に至ってはちょっと可愛いTシャツにカーテンみたいなスカートを巻きつけるという、オペラのリハーサル風。


でも、そんなことはどうでもよくて、一番よかったのは皆実際に若いってこと。一流オペラハウスだと当然みな結構年食っていて、例えばロミオとジュリエットのような十代の役でも30代の歌手なら若い方で、40代は当たり前、50代だって充分あり得る配役です。

でもこのthe Classical Opera Company は若い歌手たちの集まりのようで、4人の恋人たちが実年齢に近い若さというのがなによりもの舞台セット。普通なら一番ぴったりした中年歌手が石を投げればあたるくらい余ってる老哲学者の役がここでは若い歌手が無理して扮装で誤魔化してるというのは笑ってしまいましたが。


cosi fan 6

            額縁の中がオペラの世界で、後は楽屋


音譜 パフォーマンス

姉のフィオルリディージのAnna Leeseは、去年British Youth Opera グノーの「ロミオとジュリエット」 の主役だったニュージーランド人のソプラノ。あのときは荒削りながら高い声が楽々と出て好印象を持ちました。今回も高音は一番後ろの席の私たちの席にもびんびん響いてきて問題なし。だけど、この役が至難と言われるのは低音部分の多さなのですが、それが彼女は全く駄目。この役はまだ無理でした。ソプラノの命である高音はよく出るので将来有望ではありますが。

            cosi fan 5 「ソプラノだから低い声は苦手だわー」


これ以外に歌的に難しい役はなく、みな安心して聞いていられる実力充分。

妹ドラベッラはスウェーデン人のAnna Grevelius。金髪ですごく可愛いの。このルックスでソプラノだったらぴったりの役が山ほどあるのに残念。



いつの時代も人材不足のテノールが弱点になる場合が多いので心配の種ですが、フェルランド役のイギリス人のAndrew Staplesは私好みの素直な声で一安心。金髪デブで白豚というイメージになってしまって損だから、もうこれ以上太らないようにしようね。名前は覚えたからまた見つけたら聴きにいくからさ。

       cosi fan 4         cosi fan 3
        金髪のカワイコちゃん            白豚テノール



グリエルモ役のバリトンJaque Imbrailoは来期からロイヤルオペラハウスのヤング・アーチスト・プログラムに参加するようですから、接する機会がまたあるかと思います。競争の激しいバリトン界ですが、守備範囲の広そうな声してます。

哲学者ドン・アルフォンソは、このろころROHでSirトーマス・アレンが軽~く楽しみながらやっている脇役ですが、ここではフランス人のMarc Labonnetteが老け扮装で誤魔化してはいますが、主役に決して劣らない力をみせてます。私はグリエルモより上手だと思ったくらい。


頭の回転が早くて偽医者や結婚公証人に化けて大活躍の女中デスピーナには喜劇センスが必須。イギリス人のRebecca Bottoneはキンキンとよく通る声で、おきゃんな女中を好演。この役でどんな大きなオペラハウスでもすぐ出られます。彼女が今日の歌手の中で一番出来が良いと思いました。


          cosi fan 1             cosi fan 2

             老け役                     お笑い役


クラッカーこういう若い人の出るオペラは一生懸命な熱気が伝わってくるし、いいものです。料金も安いし、時間があればもっと行きたいものですが。




cosi fan 9  この日の着物はこちらをクリック して見て下さいね~♪


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着物でオペラを立ち見

テーマ:

6月23日、ロイヤルオペラハウスに着物で二度目の「トスカ」を観に行きました。これは「着物」カテゴリーの記事なので、オペラについては来週三度目を観てから書きますね。


カメラ まずは、地下鉄コベントガーデン駅からオペラハウスに向かう歩行者道路の大道芸人をパチリ!


石像の振りをしてじーっと動かずにいるという、才能も要らずいわば一番簡単なストリートパフォーマンス。でもつい感心して眺めてしまうのよね、いつも。色んな格好した人がここにはたいてい誰かいて、観光客を喜ばせています。


              23June 5 モーツァルトかな?
 


チューリップ赤 春さんの帯 チューリップピンク

春さんが今回日本から持ってきて下さり、我が家でしばらくお預りすることになった抹茶色の名古屋帯。こういう色の帯が前から欲しかったので、ありがたく早速お借りすることにしました。


気温は20度ちょっとという予想だったので、袷の着物で大丈夫。ロンドンの夏としてはこれがまあ普通です。日本のように、6月は単衣、7月になったら薄物・・というように季節に沿って衣替えするのではなくて、洋服もそうですが、もうその日の状況で臨機応変にするのがイギリス風、と私は勝手に解釈してます。


26日にまた行くのですが(トスカ3回目)、さて暑いか寒いか・・?


23June 7 オペラハウスのホールで。今日は私一人。


一人でしたが、dognorahさんとMatthewさんもいらっしゃることは知っていたので、折角だから月間着物回数記録を更新しようと、着物で行きました。暑苦しい感じですが、雪輪模様の黒地の洗える着物。

お天気がちょっと心配だったのと、立ち見なのであんまり目立ちたくなかったので。



でも、帯締め選びはまずかったですね。オレンジ色が鮮やか過ぎて全体の色調から浮いてしまったような。

 家に帰ってから、こっちにすればよかったと思いました。これだとまるで「秋」の雰囲気ですけどね。


23June 2 重宝しそうな色柄の品に良い帯でしょ?



先日春さんと、この帯に合う着物はどれかしらと、私の着物を全部引っ張り出して(大した枚数ではないのですぐ終わっちゃいましたが)、楽しい作業をして、オレンジ色の無地が一番ぴったりよね、ということになったので、お天気の良い秋の日に是非この組み合わせでお出掛けしてみましょう。


23June 4 無地の着物は応用範囲が広い!


走る人 えっ、着物で立ち見?!

と思われるかもしれませんが、ハイヒールより草履の方が長時間立つには楽だし、帯でお腹が締まっているのも、しゃんと立ち易かったですよ。プッチーニは休憩ばかりで上演時間は短いですしね。とは言っても、2回あった休憩時間はずっと座ってましたけど。


それに、三幕目は、最後までいられないからという男性が親切に席を譲ってくれました。立ってる人はたくさんいたのに私に声を掛けてくれたのは、こんな格好で立っているのは可哀相だと思ったにちがいないですね。着物で行ってまた得しちゃった~!


もっとも座れたのは30分だけだし、私が立ってたところの近くだったから眺めはほとんど同じ。むしろ立ってる方が動き回れて楽だったかも。時間貧乏性の私は、どうせ立ってるのならそれを最大限に活かそうと、片足立ちしたりちょっとしたヨガをやってたわけですよ、そこで。



音譜 2回目のトスカ

私のお目当てのテノール、マルセロ・アルヴァレス(デブだから丸ちゃん)が出てくれてよかった~!!

だって彼、その前2回キャンセルしたから気が気じゃなかったわ。13日の初日のガラ公演 では絶好調だったのに、2回目と3回目に病欠。丸ちゃん、今までROHでは皆勤賞だったのに。

この日は回復して、いつものように甘い声で、しかも凛として素敵でした 恋の矢


          23June 6  10日振りに3人揃いました


そして、病気で食欲がなかったのか、10日前よりちょっとほっそりしたような!

たしかにアゴの辺りは肉が落ちて、醜い二重アゴではなくなってました。

(秋に「ラ・ボエーム」を歌ってくれるのですが、飢えてる貧乏詩人の役だから、この夏は大病でもして、ぐっと肉落としして欲しいものです)


来週は26日に3度目行くし、27日は丸ちゃんのトーク・イベントもあるんですしっぽフリフリ

愛しい丸ちゃん、カラダに気を付けて、でも食欲は控え目にね!



内田光子さんがいらしてました

13ポンドの立見切符の私から5メートル以内の一番高い180ポンドの席に世界的ピアニストの内田光子さんがお座りでした。でも、内田さん、そんな良い席なのに、デニムのおズボンってのはあんまりじゃないですか?


内田光子  お洋服の趣味がナンですね・・

ロビーでまじかに拝見しましたが、市販のジーンズではなく、オーダーメードだろうと思うのですが、内田さんがコンサートでよくはいていらっしゃるズボンとそっくりなだぼだぼ型なんです。コンサートのコスチュームも、他の人のコンサート何度もお見かけたしたときも、お洋服の趣味が残念だわ~といつも思ってましたが、今日はまた一段と・・・(^_^;)。お連れの男性はちゃんとびしっとしてらしたのにねえ・・。折角長身ですらっとしてらっしゃるのに勿体無いこと。

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日本の皆様は夜中に起きてW杯ご覧になったことでしょう。お疲れ様でした。

こちらは夜8時スタートという理想的な時間帯で、今日で試験が終わってリラックスの娘と一緒に私も家でゆっくりテレビ観戦。今これ書きながら観てるんですけどね。


クラッカーイングランドはグループ首位で決勝トーナメント進出を決めて勿論大フィーバーしていますが、それとは別におハイソな人たちの大事な社交イベントであるロイヤル・アスコット競馬が5日間行われています。


映画「マイ・フェア・レディ」の中でAヘップバーン扮する下層階級出身のイライザが上品なレディになるべく訓練されてまず試しに行ったところがアスコット競馬場。白と黒のリボンの大きな帽子が素敵だったでしょう?


そう、アスコットと言えばご婦人方の派手な帽子がまず浮かびます。会員エリアに入る人は毎日、男性は燕尾服、女性は帽子というお上品ないでたちですが、特に3日目のLadies Dayは女性がここぞとばかり人目を引くドレスと帽子を競うのです。庶民の私は無論ご招待されたことはなく、大多数の人はごく普通の帽子なのか、それともマスコミに出てくるヘンテコリンな帽子の人が多いのかはわかりませんが。


このRoyal Ascot、なんと始まったのは1711年で、3百年近くやっているんです。今年は特に、2億ポンドを掛けた新しいスタジアムが完成して「おぉ~っ!美しいではないか」と話題になってます。


あ、W杯の試合が終わりました! 日本敗退、残念でしたね。

代りに、皆さんこれからはイングランドの応援して下さいね~! 怪我人が多くて不安ですけど。




帽子帽子 では、気分直しにLadies Dayのお帽子でもご覧下さいまし。


ascot queen   ascot anne


王冠1もちろん馬の大好きなロイヤルファミリーもおいでになられます。

仕事熱心な女王様の唯一の楽しみは競馬とのこと、いつもはまじめなお顔つきの女王様が唯一生き生きと喜怒哀楽の表情をお見せになるのは競馬に興じるときなのです。

馬術がお特異なアン王女はオリンピックにも出場しました。


ascot red rose    

シルクハットの二人の男、どっちにしようかな~?


ascot sandwich          ascot horse

サンドイッチ・ハットの向こうに見えるのが新スタジアム。 そうでした、ファッションばかりが話題になるけど、馬もいたんだっけ。



ascot ring   ascot kristin

収納の問題がない大きなお屋敷にお住まいの方にしか選べないデザインですこと。どえらい大きな箱が要るじゃんね。



ascot flower    ascot butterfly

マダム・バタフライなお二人。右の人、ルネ・マグリットの絵みたいにシュール・・。




ascot dome       ascot curl

                  な、なんのデザインなんでしょうか・・?



ascot football

イングランドが敗退してたらちがった帽子にしなくちゃならなかったね~



           ascot boy

この子、可愛い~~~! それにかわいいだけじゃなくて、2歳で字が読める頭の良いお坊ちゃまなのかも

6月19日の午後一時、セント・ポール寺院前の大階段で無料の邦楽コンサートがありました。(そう、結婚式でダイアナ妃がウェデイングドレスの長いトレインを引きずって昇ったあの階段です)


これは今やっているCity of London Festival の一環で、今年は日本特集なのです。金融街シティのあちこちで毎年この時期にあるのですが、ちょうどこの頃仕事が忙しいのとわざわざ行く価値のあるイベントはないので、会社の近くにも拘わらず今まで行ったことありませんでした。今年も多分ほとんどいけそうにないですが、この日のイベントは楽しみにしてました。



koto 4 石段にお座布団敷いて、チントンシャン♪



SOAS
(ソアーズ)と呼ばれるthe School of Oriental and African Studies(ロンドン大学東洋アフリカ学院)

の演奏グループで、琴、三味線、尺八、日本人と西洋人が半々くらいで20名程。


とても上手な日本人女性からまだ習い始めたばかりの西洋人まで、年齢も人種も実力もバラエティに富んだチームが、学部長の司会で一時間弱、着物姿(西洋人は浴衣)で日本の音楽を奏でてくれました。チーム結成して2年になるそうです。


koto 5 「わあ、こんなところでジャパニーズミュージック!サプライズだがね。」




聴衆は主にセント・ポール寺院を訪れた観光客で、こんなところで意外なイベントに出くわしてびっくりしながら立ったまま聴く人、階段に腰を下ろす人、喜んで写真を撮る人と様々でした。


幸い雨は降りそうで降りませんでしたが、風が強かったのと周りの交通の音でマイクを通してもよく聞こえなかったのは残念です。まあカンカン照りだと楽器が痛みますから、野外ではあれで好条件だったのしょうが。


koto 1 学生さんたちには緊張のビッグイベント



日本から一流の演奏家を呼んでちゃんとしたコンサートホールでやるのが理想でしょうが、こんな感じで気軽に無料でご披露するのもいいですね。「首振り3年」と言われるほど難しい尺八の上手な奏者がいなくて、尺八の良さが全く理解してもらえなかったのは残念ですが、見た目も音色も美しいお琴が強い印象を残したにちがいありません。


koto 6 華麗なギリシャ柱の大寺院を背景に




私は日本で小さいときからお琴をずっと習っていたので、このコンサートはあの頃の発表会のことを思い出させてくれました。ほぼ女性ばかり何百人かいた社中の素人演奏会は妬みやゴシップなど子供なりに気苦労したのですが、今となっては懐かしい思い出。


思い出だけではなく、昔よく弾いた「八千代獅子」を聞いたときには今だに自然と指が曲に合わせて動いたのには我ながら驚きました。たしか30年以上も前の師範試験の課題曲の一つでしたから。


koto 3 私には懐かしい光景



演奏終了後、リーダーの日本女性とお話するチャンスがあり、興味があればお仲間に入れて頂けるかもしれないとのこと。フルタイムの仕事で時間に余裕がないのでそれはちょっと無理かもしれませんが、実は日本から持って来たお琴も家にあり、子供が産まれる前にここで何度か人前で弾いたこともあるのです。


よくオペラハウスに着物で出掛けては注目を浴びて嬉しいのですが、そろそろ「まあキモノ着てる人がいるわ」と思われるだけでは芸がないかしらん、とちょっぴり思うこともあり、かといって今からお茶や踊りを習うのもなんだし、第一ここでは簡単にできないし・・。 (お茶は何年かやったけど、なーんにも覚えてない)


自分の意志で習い始めたわけでもなく、強い決意でずっとやり続けたわけでもなく、熱心に練習したわけでもないのですが、それでも5歳のときから20年ほど習ったお琴、大袈裟に言えばここで少しは日本文化紹介のお役に立てるかもしれないと思ったりもして。


こうなると又いつもの愚痴が出ちゃうわよね。「時間が足りない!仕事辞めたい!」って。


                                     (クリックで写真大きくなります)