(Bobby Jones Storoke Of Genius)
ゴルフをやっている人なら誰でも知っているくらい有名ですが…
世界の4大トーナメントのひとつ「マスターズ」の創始者であり、その開催地となっているオーガスタ・ナショナルの創業者であり、生涯アマチュアとしてプレーしながらグランドスラムを成し遂げた天才ゴルファーの実話です。
- ボビー・ジョーンズ ~球聖とよばれた男~ コレクターズ・エディション [DVD]/ジム・カヴィーゼル,クレア・フォーラニ,ジェレミー・ノーサム
- ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
ペップトーク度 (最高★×5) :★★★☆☆
映画オススメ度(最高★×5) :★★★★☆
【ストーリーと背景】
数多くのプロと戦いながら、そして多くの人からプロ転向を奨められながらも生涯アマチュアを貫き通し球聖と呼ばれたボビー・ジョーンズの半生を描いた物語。
父親の影響で幼少の頃からゴルフクラブを握っていたボビー。
病弱だったために野球ができずに、庭でゴルフボールと戯れていた日々。
そんな彼に大きな大会の出場機会が…。
ボビーの才能を信じ、応援する父親と、球遊びなんかさせないでビジネスを勉強させろと迫る祖父。
ウォルター・ヘイゲン、ハリー・バードンといった当時の人気プロゴルファーとの戦いを通して、優勝への挑戦と体や精神との戦いを強いられるボビー…。
体調不良から競技生活を諦めさせたい妻との葛藤…。
何故、生涯アマチュアだったのか…彼の人生の自分との戦いがわかる映画です。
【ペップトークの見所】
なんか、ボビー・ジョーンズってマスターズの創始者・アマチュアの鏡・ゴルフの神様…みたいな修飾語が先にオイラの脳を占領してしまっていたので、この映画を見始めたときに、彼が自分のミスにカッとなってクラブを投げつけるシーンが何度もでてきて、違和感がありました。
球聖と呼ばれていますが、若いときは短気だったんですね。
でも、そのクラブがギャラリーに当たって怪我をさせてしまい、改心したり…
試合へのプレッシャーから胃薬を飲みながら戦っていたり…
なんだか、楽しくないゴルフをやっていたんですね。
父親の名誉のためにトーナメントに勝ち、父親のために大学の工学部に進み、母親のためにさらにハーバードに進み、祖父のために弁護士を目指し、妻のために競技生活をあきらめ5時に仕事を終えて帰宅するビジネスマンになる…
そんな生真面目さゆえに、胃潰瘍になっちゃったんでしょうね。
神経が一本切れてたら、最強のプロゴルファーになっていただろうに…って、最強のアマチュアゴルファーで終わった人生だからこそ、球聖ボビー・ジョーンズの名前は永遠に残るのでしょうが…。
まあ、あんまり深く追求するとネタバレになるので、この辺で…肝心のペップトークですが、ゴルフ映画にしては、結構沢山でてきます。
全米アマで惜しくも勝てずに帰ってきたボビーを励ます父親のペップトーク
Chapter:07 0:33’16”~
試合で買ったウォルター・ヘーゲンが、負けたボビーを励ましながらプロ転向を奨める
Chapter:10 0:41’52”~
4戦連続準優勝で勝利の女神から見放されたかのようなボビーを励ます
Chapter:12 0:51’15”~
全英オープンであまりのふがいない自分のプレーにあきれて棄権してしまったボビーに対して、ライバルのハリー・バートンが「あきらめるな」と元気づける
Chapter:14 1:03’40”~
自分に対する怒りの発散のために投げたクラブがギャラリーの女性を直撃。協会から謹慎を言い渡され落ち込むボビーを励ます父親
Chapter:15 1:06’15”~
1923年全英オープン決勝の朝、ゴルフに反対していた祖父からの励ましの電報
Chapter:16 1:13’13”~
ペップトークの他にも、感動的な自己申告とか、妻との会話とか…彼の人間性を表すエピソードも満載。
ああ、ゴルフやりたくなってきた…
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