備忘録 流 | peixe grande take BLOG

備忘録 流

東山彰良
著書 流

よう介と一緒にやるようになり、
たまたま台北へ台湾へ

「俺昔書いた詞があるんだけど、曲が乗らない。よかったら付けてきてよ」

九分 ジォウフェン

雨に煙る町は 快晴 トンボが飛んでいた。

曲は出来たが・・・

滞在中 毎夜 酒を買いに行く。 3日目の夜 レジを打つ
女の子が 「one million dollar」と険しい顔で 投げかけてくる。
復唱するように戯ると 彼女は笑う。恋をしていれば小説になったろう。

でも彼女を好きになった! 次の夜は飛行機の上だったが。

臭豆腐の匂い 八角の匂い

あー俺 日本じゃなくても 此処で食物に困らないな。
って思った。隣の彼女が首を振るが。


よう介の勧める 小龍包は 女性店員のミニスカートより
心を奪われない。ガイドに 言うと 「観光客向けね。台湾人は行かないよ」・・・
ガイド失格だ。

味が落ちたとか。

物語は俺の生まれる 少し前の 台湾から バブルと言われた頃の話。

馴染みのない名前に 文化の違いに 飽きるが 文章が走り出すと早い。

日本 中国 台湾 今の文化と照らし合わせる。
一緒じゃないが日本人の婆さんに教えられた戦後と合点いく。

大きな話じゃないが人が人をきちんと見ていた時代のお隣の話。

戦争 国家権力 こっくりさん おばけ 大きな速い車 暴力 淡い恋 幼馴染 
喧嘩 友情 家族 お嫁にいっちゃうね。

響いた。