スタッフこばちゃんより。 | ピアフレンズ for girls スタッフブログ

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『女の子』が好きな『女の子』のための友だちづくりイベント、NPO法人ピアフレンズ for girls のスタッフブログです。

お久しぶりです。


いつもピアフレ for girls のブログやTwitterをチェックしてくださっている皆様、いつもありがとうございます。お久しぶりです、スタッフのこばです。

青森に住み始め、3ヶ月がたちました。いくら故郷だとは言え、関東での生活とは180度変わり、慣れない環境に悪戦苦闘の毎日です。

そんな私は、7月10日に青森市で行われた『第11回青森インターナショナルLGBTフィルムフェスティバル』に足を運びました。

私にとって、新しい土地に移り住んでから初めてのLGBT活動でした。初めてピアフレンズに参加者として参加したときと同じくらい緊張しました。

でも、その『緊張』の意味合いは、ピアフレに初めて参加したときとは全く異なる『緊張』でした。

ピアフレに参加したときの緊張は、『初めて自分以外のセクマイさんに会う』緊張でした。しかし、今回の緊張は『知り合いがいるのではないか』という緊張です。

このフィルムフェスティバルに参加するということは、もしかしたら知り合いに遭遇し、これからの生活に支障が出るのではないか、という緊張感がありました。

この狭いコミュニティーの中で、自分のセクシャリティーを晒してしまうということが何でこんなに怖いんだろう、自分を恥じてはいないのに何でこんなに隠れながら生きていこうとしているのだろう。

自分らしくいたくて関東へ飛び出し、素晴らしい仲間たちと出会い自分を好きになったはずなのに、どうしてまたこんなにも窮屈な思いをしているんだろう。


そんな思いを抱きながら、会場に着き、一番初めに思ったことは、確かにここにもLGBTの人たちはいる、ということでした。若い人、年配の人、友達と来ている人、色んな人がいました。そして、集まった方々が当事者なのか非当事者なのかはわかりませんが、皆さん笑顔だったんです。


私はその笑顔に、込み上げるものがありました。この地方都市で、LGBT活動を一つの形に作り上げてきた人たちの努力は並大抵のものではなかったんだろうな、と。そして、自分の身近にLGBTの人たちはいないのではなく、『ここ』にいるんだ、と。


はっきり言えば、東北の中でも特に農村地域は、LGBTというものと無縁の社会です。『差別や偏見』すらありません。なぜなら、話題にすら上らないからです。『差別や偏見』があるということさえ認識されないということが現状だと思います。当たり前のように、『男は男らしく、女は女らしく』と謳われ、『女は結婚して子供を持つべき』と謳われ、悪気もなく「こばも早く結婚しないとな」と励まされ…


私自身、ものすごい田舎の村みたいなところで育ったので、18歳になるまで、同性が好きな自分のことを生まれるべき存在ではなかったと自己否定しながら生きてきました。

きっと、このブログを読んでいる人の中にも、同じような状況の方がいると思います。きっと、辛いことや大変なことが多いことだと思うと、胸が痛みます。

しかし、残念ながら、どんなに嫌でも、自分が生まれる場所は、自分では決められません。本来ならば、生まれた国や場所に関係なく、自分らしく生きていくことができる社会でなければならないと思います。でも、現実はそうもいかない…


昨年まで、何の迷いもなく、東京国際レズビアン&ゲイ映画祭に出かけていた私が、今はバレないようにコソコソと地元のフィルムフェスティバルに参加している。私は、改めて『環境』というものが私たちの生活にいかに大きな影響を与えているのか考えさせられました。


だから、もしピアフレンズ for girls に参加を迷っている方がいたら伝えたいんです。あなたが今置かれている環境は、もしかしたら想像以上に恵まれているかもしれませんよ〜…と。

きっと、そんなことはない、と思う方も多いと思います。でも、『迷える』という選択肢を与えられていると思うんです。迷えるということは、言葉を変えると、それは自分の意思で道を『選べる』ということです。

初めて参加するとき、ホントに怖いですよね、色々と緊張しますし。

でも、少しだけ手を伸ばして、少しだけでも『触れる』ことができたら、そこから何かが変わるかもしれません。触れた指先から感じるのは、もしかしたら『冷たさ』かもしれないし、『温かさ』かもしれないし『柔らかさ』『痛み』かもしれません。でも、それは触れてみなければわかりません。

『環境』が『可能性』を与えてくれているのならば、その可能性を信じてみて欲しいと思います。


んー、何を言いたいのかわからなくなってしまいました笑。

ピアフレのスタッフの人たちは、本当に参加者さんのことを大切にしています。初めてで怖かったり、勇気が出なかったり、特に初めての参加者さんだったら怖くて当たり前ですよね。でも、本当に世界は広がると思うんです。スタッフは、そんな参加者さんの気持ちを温かく迎えたくて仕方ないんですよね。自分自身も通った道だから…

ぜひぜひ、足を運んでみて欲しいと思います(^_^)


スタッフこば☆でした。