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傘に落ちる雨音で声が聞きとれないような空模様![]()
64年ぶりに長崎の地を訪れた方がいました。
特攻隊として長崎の岸壁へ一時停泊し被爆した方でした。
船が損傷したことにより、その後佐世保へ帰港した際に
終戦を迎え、戦地へと送り出されることはありませんでした。
「あの時、ぼくがいた場所はどこだったのだろうか・・・」
地形の変化した海岸線からは当時の姿を残すものは
何もありません
ただ、海を見つめ、空を見上げ、
64年前の風景を重ね続けていました。
この長崎市から60キロ離れたところに
東彼杵郡(ひがしそのぎぐん)川棚町という所があります。
ここに、川棚臨時魚雷艇訓練所が開設されたのは1944年の5月
「どこへ行くのか」「何をするのか」
知らされないままに訓練をする20歳前後の若者が
小さな船で、お国のために成果をあげられるか
今となっては、何のために長崎へ行ったのかも分からない
ただ、上官の命令は絶対で
目的を聞くことさえ出来なかった
船に積まれた魚雷と食糧の乾パンが
出撃の合図だった・・・
ここに、どれだけの若者が訪れ
どれだけの命が消えていったのだろうか
降り注ぐ雨の音が
64年ぶりに訪れた仲間との再会に涙する
ざわめきにも聞こえてきました。