ピースボートステーション|地球一周の旅を学び遊ぶ
2012-07-07 02:52:51

子どもの「観察」、私の「考察」

テーマ:モンテッソーリ教育

スタッフの小野寺愛です。


私は、今年3月に、町田の国際モンテッソーリセンター で開講された

10日間のアシスタントティーチャー要請コースに参加してきました。


モンテッソーリ教育の大ファンで、本や講演会などで独学をしつつ

洋上モンテッソーリ保育園の場作りにかかわるようになって3年たちますが、

これまでは、資格がないので保育の現場に入ることができませんでした。


だから、実際に子ども達と関わるための知識と哲学を勉強した10日間は刺激的で、楽しかった~。

(このサイトを見てくださっている皆さんにおすすめしたいくらいです!)




そして、今朝はお休みをいただき、

そのモンテッソーリ資格を得るため​の仕上げで、横浜の幼稚園に「観察」へ行ってきました。


「見学」ではありません。「実習」とも違います。


「観察」です。



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マリア・モンテッソーリさんは、教育者である前に、医師でした。


だから子ども達とむきあう時にはいつも彼らを医学的に「観察」し、それぞれの発達段階に合う環境を

つくってきました。その科学的な視点を養うのに、国際モンテッソーリ協会が主催する

トレーニングコースには、必ず相応の「観察実習」が含まれます。



子どものすることに口出しをせず、同じ空間にいるけれど一緒に遊んだり学んだりするわけでもなく、

数時間ひたすら「観察」をするというのは、ものすごく新鮮な経験です。


「考察」を一切挟まずに、子ども​の動きをひたすら「観察」してノートに書き続けるのって​、

意外と難しいんだなあということが見えてきます。



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ピッチャーに水をくみ、小さな花瓶に摘んできた花をいけ​る子ども。

動きを観察して、ひたすらメモを取り続けていると、小さな花瓶が完成した瞬間に見せた笑顔について

思わず 「​嬉しそう」 とか書いてしまいます。


でも、それは観察ではなく考察。


​普段自分がどれだけ主観で子どもを見ているか実感します​~!

目の前の子どもが今関心を持ちそうなものは何か、

子ども​の目線、指先の動き、活動に足を運ぶ回数やその足どり、

​手と目の協応は進んでいるかなどの地道な観察から読みと​る訓練。


その子どものお友達との関わりも含めて、発達段階を読みとる​作業なので、

やればやるほど、ひたすら、深いです・・・。



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0歳から6歳までの時期は、環境からすべてを吸収して、人格の土台をつくる時期です。

吸収スイッチがいつでもON!のこの時期に、そのときの発達要求にきちんと応えている環境が

あることはとても大事なこと。


大人が与えた環境に口出しする能力を子どもは持っていません。

だから、動きたい子どもに動いていい環境をつくること、言葉の名前を知りたくてしかたがない

子どもが言語の世界を広げることができる環境ことなど、子どもの「いましたいこと」を尊重し、

その発達に必要なものが何かを知ることは、大人がまずすべき環境づくりのひとつです。


空間の広さ、スペース、人員、行事、昼の食べかた、トイレはどこにあるのか、クラスの人数なども、

すべて「環境を整える」ことに含まれます。



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たとえば机の大きさ。

先日、「子どもサイズ」の大切さについて書きましたが、配慮すべきは、高さだけではありません。


「なんだって自分ひとりでやりたい!」という発達段階にある子どもには、

机は一人用にするのが効果的です。「自分はこのスペースを使っていいことになっている」という

物理的な許容範囲がわかりやすいからです。


お友だちと一緒に何かに取り組むよりも、ひたすら自分の中での「できた!」を追求している時期、

環境に6人掛けのテーブルしかなかったら、どうなるでしょう?各自バラバラの活動をしている子が

4人一緒に座れば、ぐちゃぐちゃになって当然です。


2歳児3人に、「喧嘩しないの!」「取り合っちゃダメ!」「片付けなさい!」と説教しても効かず、

一人がけのテーブルや、自分の空間を確保するだけですべてがスムーズに流れ出して

驚いたことがあります。 



一方で、小学生になれば、仲間と一緒に何かを達成することをすごく好む時期です。

6人掛けのテーブルでも譲り合い、話し合いをして、うまく使うことができます。


この時期の子ども達は、一人がけの机にそれぞれ座って先生の話を聞いているよりも、

グループワークがしやすいセッティングにするほうが、生き生きと効果的に学ぶことができます。


環境づくりって、本当に大事なんですね。



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机ひとつとっても、何がベストかを考え出したらキリがありません。


でも、マリア・モンテッソーリさんは、モンテッソーリ教育の「あるべき環境」について、

世界の全員に「これがあればOK」というリストを渡すようなことをしませんでした。

彼女自身、実践を通して、あるものを出してはひっこめる試行錯誤を繰り返していたのですから。


出来上がりの結果をコピーするのではなく、

彼女の「観察をする」→「足してみて、引いてみて」を繰り返す、

という実践の姿勢を学ぶことが大切なんだなあ、と知れば知るほど思う、今日この頃です。


子育てって、人間の発達って、深いですね~。




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