2月のことば | 上質人生のススメ

上質人生のススメ

上質な人生について考察していきます。
俳句や狂言、茶道などの日本の伝統文化を通し、
潜在意識の活用法や脳科学的視点から、上質な人生の過ごし方を提案していきます。
季節の俳句のご紹介もご覧ください。

2月の俳句です。
俳句は季節のインデックスです。

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早春の少女の足の軽やかに

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※絵:山口珠瑛

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【俳句の季語】
早春
春まだ浅い頃のことを言う。
寒が明けたといっても暦の上のことで、まだまた寒さが残っている頃である。
その中にも、空の色、木々のたたずまいなどに
どことなく春の訪れが感じられる。
早春と言う言葉にはこの季節にふさわしい響きがある。
(ホトトギス新歳時記)

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【俳句の風景】
春とはいえど、まだまだ実感としては寒い頃、
梅が咲き始めたり、少しずつ春の足音が近づいてきます。

まだ小さな女の子が、髪の毛を揺らしながら、
スキップしているところに出会いました。

女の子の髪の毛に、春の日差しがやわらかく降り注いで、
ふわふわした髪の毛がとてもきれいに光っていました。

何かいいことがあったのか、小さな女の子はニコニコしながら、
ダンスのように軽やかなステップを踏んでいます。

その無垢な笑顔を見ていると、春の足音が、
女の子の足元から聞こえてくるような気がしたのです。

少女の足のおぼつかないステップが、
芳醇な春爛漫の前の春まだ浅い頃を表しているように思えてつくった俳句です。