上質人生を手に入れるちょっとした秘密

NLPや潜在能力開発でおなじみの、金蔵院葉子先生の気まぐれ発信情報


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先日のギリガン先生のWSをふり返って思い出したことがあります。今でこそエリクソン催眠の第一人者として名実共に世界トップとなられたギリガン先生ですが、若い時は色々とご自身のつらいご体験が深く重くあった由お話をされていました。

先生は、19才の大学生のとき初めてミルトン・エリクソン先生に出会いそのすばらしさに魅せられすぐに弟子入りを申し出られて、おそらく一番長くエリクソン先生に師事されたと思います。
始めのころはエリクソン先生のコトバの使い方、行動の仕方などあらゆることをほぼ完璧といわれるほどにマネなさっていたそうです。

ある時は小児まひで車椅子生活をされていたエリクソン先生に習って車椅子で6ヶ月間すごしたことがあるそうです。大学でも慣れない車椅子を使うためモタモタするので皆に嫌がられたというエピソードもお話になっていました。

話し方も声もスピードもあらゆることをエリクソン先生のとおりにマネていくことは、ギリガン先生の技術的な面を大きく変容させていった大きな要素だったともお話になっていました。自分のやり方から離れて「他人のくつをはく」ように他人の「型」に無条件に入っていくのはなかなか大変だろうと思います。そして、もう「エリクソンそのもの」とさえ言われるくらいモデリングを成就されたころ他の催眠の先生から「エリクソンはそんなんじゃない。もっとエリクソンにならなければ」とフィードバックをうけたとのことで、それにはかなりショックをうけたんだそうです。

ところが、別の先生がそのことばを引きとって「彼はエリクソンじゃないんだ。彼はギリガンなんだよ」とおっしゃったんだそうです。そして、ギリガン博士はモデルをほぼ完全に自分の手中に収めたところから(守)、自分らしいモデルを展げてゆき(破)、そして、ギリガン先生流のスタイルを完成させた(離)というか進化させつづけていくことが出来るようになったということでした。

ご存知のように日本の伝統芸能の中で「守破離」は生まれたコトバですが、命懸けで型に取りくみ、そのものになり切るまで「自分を手放す」ことが出来なければ、逆に「本当の自分」を自分の手にすることが出来ないというパラドックスのような構造があります。ギリガン先生の「エリクソン・モデル」については受講生の方からの下記のようなコメントがあって面白いなと思いました。

そのコメントを下さった方は、エリクソン催眠を学び東京のエリクソンの会の支部長をされていた方でしたが、ギリガン博士の4日間WSにご出席になった時、初日に「これはエリクソンのやり方じゃない!」とクレームをおっしゃっていました。そして、4日目に入ると「これこそがエリクソンだあ~!!」と大興奮状態に入り、なかなか終了後もセミナールームから帰られないくらいに感激されたことがあります。

彼いわく「技術的なことはエリクソンのやり方ではないところがあるけれど、「在り方」「存在感」はまさにエリクソンそのものだ~!!」とのこと。
私はエリクソン博士にお会いしたことがないのでわかりませんが、他のエリクソニアンの方々からも同様のことをお伺いすることがあるので、そうなのかなと思います。

そして私は、これこそが本当の守破離なんじゃないかなと思うのです。表面的なことを受け継いでいくのではなく、その存在感、その本質を受け継いでいく。これは、能や狂言、歌舞伎、そして茶道など日本の伝統文化が現在にいたるまで継承され深化していったおおきな必要不可欠な要素であろうと思うのです。そして、この本質を受け継ぐ形態こそ上質な人生を手に入れるための秘密の鍵ともいえるのです。


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