土日のセミナーがドタキャンになって、何年か振りに予定の無い土日を迎えました。
私は、通常土日に仕事を入れているため、夫とはすれ違いの休みの取り方をしています。
久し振りにいっしょに過ごせるなあと夫に予定を尋ねたところ、会社の後輩夫妻とヨットに乗るとのこと。
早速一緒に行くこととなりました。
行ってみると須磨のヨットハーバーは、一点の曇もなく見事に青い爽やかな秋晴れ。
久し振りに乗ったヨットの帆は十分に秋風をはらみ、静かな波の上をすべるように快走します。
波止には釣り人が沢山並んで糸を垂れ、舞子浜あたりにはウィンドサーフィンが群れをなして白い帆に太陽が反射してきらめいています。
ヨットの良いなあと思うところは、風の力だけで船が動くというところです。あたりは波の音とヨットの帆の時折はためく音だけ。うつらうつら波間に揺れているともうすっかり時間を忘れてしまいます。何もしない、そしてもはや何も考えられなくなっているなめらかな一刻。仕事をしている時はもちろん、休日でも何やかや予定があり(それはそれで楽しいことなのですが)、いつも時間を気にしたり意識を働かせていることの方が多いので、この海の上のまったく風まかせのひとときは、何にも替え難い至福の時とよべるものでした。まさに、命の洗濯、贅沢な時間。
7月から9月にかけて、息つく間もない忙しいスケジュールをこなし、その間に新たな学びや発見が数々あったと思うのですが、今となっては何を自分が越えてきたのか学んできたのかもう何だかわからなくなってきてしまっているような気がしています。
私は自分の今までの経験の中で、学びや大きな体験をしている間は、本当にはそのことが自分の身になっていないように感じてきました。
そして、その後の少し停滞していたり、休んでいるような時期に、まるでお酒が熟成していくように初めてそれまでに体験したり学んだりしてきたことが、体になじんでいくような気がするのです。
忙しいことはある意味でありがたいことではありますが、時を忘れゆったり過ごす時間を意識的にスケジュールに組み込むことの大切さを改めて思い出しました。
若い時と違って、このくらい年を経て来ると、むしろもっと積極的にこのような無為の時間をとらないと、脳が処理しきれないような感じがしてきています。今までの経験による情報の脳内ネットワークのリンクのし直しをするために時間がそれなりにかかるということなのかもしれません。
またこのようなのんびりした時間を楽しみにしたいと思います。




