「美味しい塩昆布が食べたい。」
と、病床で母が言いました。
母49歳。
看護師でしたが、骨髄癌の疑いで検査入院後6カ月で亡くなりました。
当時新婚さんだった彼女の旦那さんは、私の三人目の父でした(笑)
私は20代前半、既に結婚してて幼稚園に行く娘もいましたが、
母の三度目の結婚式に出席。
母、三回も結婚できるほどチャーミングなんかい?と心から不思議に思ったっけ。
二回も夫選びに失敗して三回目に彼女が選んだのは・・・
そこそこ資力があり(ここ彼女に重要だったようです)、
&とても優しい旦那さん(だったと思う)。
私にとって母は好きな人ではなかった。
無神論者で合理主義。
自己優先で報復主義。
花より団子の愛より金!
子供への口癖が、「親子の仲でも信用したらあかん」 (爆)
よくしばかれた・・・
とはいえ母なので、幸せになったらいいなって、好きにしたらいいなって、
思って喜んでいた彼女の三回目の結婚でした。
でも人生ってそんなもなのか?、
新婚でわがまま放題やってる母が発病。
骨髄の癌だから手術できないという。
薬を飲んで放射線治療。
京都の大病院まで静岡から看病に行った。
その時,
旦那さんへの「塩昆布」発言。
「美味しい塩昆布が食べたい! 買ってきて。」
病院の朝おかゆについてくるテキトーな塩昆布が我慢ならなかったのか;;
っていうか、単に自分の境遇に腹が立ってわがまま言いたかったのか;;
しかし旦那さん、
「わがままいうんやないで、
目の前に塩昆布あるのに。
これから治療でいっぱいお金かかるのに、
節約せなあかんのやで!」
男の人と女の人はほんまに分かりあうのが難しいのかな??
旦那さんは母に頑張って治療して治ってもらいたかった。
もちろん最先端治療を受けさせたかったからお金の心配もしてた。
だから現実的につい言ってしまった。
でも母は看護師やってたし自分の病気が治らないことはもちろん、
進行状況もすべてわかってた。
残された時間、いっぱい愛情を感じたかった。
だから何かと些細なことを見つけては私たちにわがまま言った。
その後、
私ではない誰かが気を利かして、
高島屋から美味しい塩昆布を病院にお取り寄せしてた。
母が食べたかどうか記憶はない。
母が亡くなってもう20年以上になってた。
そしてなんと私も母の年に近づいてきてる!(あと○年!!)
私がもう近いうちに死ぬってわかったらどんな気持ちになるかな。
母以上に大きなわがまま言うかな・・・間違いないな(笑)
自分に残されている時間は分からないけれど、
あんまり長くないような気もする(笑)
それが貴重なものだってことを日々思いだしながら大切に生きたいな。
そして大切な人や家族といられることは当たり前じゃないってことも。



