ケニアから帰ってきました。

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ケニアから二年ぶりに帰ってきました。

久しぶりの日本は食事も接客サービスも素晴らしく、日本の良さを再発見しています。

スピードの速さに慣れるまで、まだ時間がかかりそうですが。。。




この二年間は私にとって、かけがえのないものとなりました。
初めての海外生活(しかもアフリカ)。初めての病院勤務。
クライアントであり、仕事のパートナーでもあったHIV陽性者たち。
アフリカの大自然や動物。飽きながらも毎日食べていたケニアの食事。
たくさんの刺激をくれた協力隊の仲間や先輩方、専門家やJICA関係者の皆さん。
やらないときはやらないが、やるときはやるケニアの同僚たち。
いつも元気に励ましてくれた近所の子供たち。
いつ壊れるか不安だった日本からの中古自動車での長距離移動。
協力隊参加前から目標にしていたイギリスの大学院の合格。
もちろんすべてがうまくいった訳ではありませんが、胸を張って「協力隊に参加して良かった!」ということが出来ます。



また、日本にとっても様々なことがあった2年間だったと思います。

震災をはじめ辛いことが起きましたが、日本はきっと立ち直ることが出来ると信じています。また、微力ながら日本を、世界を少しでも元気に出来るよう貢献できたらと思います。



2年間、無事に過ごすことが出来たのは、JICA、協力隊関係者の皆さん、家族・友人、このブログを見ていただいた方、協力隊事業へ税金を出していただいている日本国民皆さんのおかげだと思っています。心より御礼申し上げます。



今回でこのブログを閉じますが、またどこかでお会いできたらと思います。
Asanteni sana! (みなさん、本当にありがとうございました!)
Maisha marefu( 長き良き人生を!乾杯!)





『ライオンの食欲。』
私の住んでいたグチャ県を流れるGucha Riverでの川遊び(チュービング)







最後に、2年間の活動の報告書を貼付します。ご参考まで。



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第5号活動報告書



要約

1.活動結果

 主な活動内容は以下の3点である。①HIV陽性者の治療施設であるPatient Support Centre(PSC)でのデータマネジメントの改善、②患者データベースの作成、それを活用したディフォルター(治療からの脱落者)追跡、③県病院における5Sの導入。それらについて一定の成果を収めた。

2.要請の妥当性

 「住民に対するHTCHIV Testing& Counselling)の受診促進「や「保健施設におけるデータ管理支援」が主な要請内容であり、両者とも妥当といえる。

3. 活動成果の配属先による活用の見込みと今後の配属先への支援の必要性

 上記①、②については今後も継続すると思われるが、③についてはJICAのプロジェクトや後任隊員の支援が必要と考える。

4.ボランティア経験について

 国際保健のキャリアを築いていくうえで貴重な第一歩となった。日本では見ることのできなかった医療現場、ケニアのエイズ対策(国レベル)、ケニアの文化を知ることが出来て、大変有意義な2年間であった。

5. 帰国ボランティア経験を社会に還元又は発信するための方法と計画

 帰国後はイギリス大学院(保健政策)への留学を予定しており、日本の外交政策の一つである保健システム強化の推進の一翼を担うことで、日本社会へ貢献したい。





1.活動結果

 ①HIV陽性者の治療施設であるPatient Support Centre(PSC)でのデータマネジメントの改善、②患者データベースの作成。それを活用したディフォルター(治療からの脱落者)追跡、③県病院における5Sの導入という3点を中心に活動してきた。①については、ファイリングの見直しやスタッフに対するモニタリング・指導を続けたことにより、監督機関であるNASCOPの監査において改善を認められた。②については、全患者のデータを入力したデータベースを作成し、米国のドナーであるAPHIAplusのトレーニングを受けたトレーサーの協力を得て、3ヶ月で112人の患者の追跡に成功した。③については、5S実施体制の上部組織であるQuality Improvement Team(QIT)を設立させ、全部門における現状調査の後に年間計画の策定まで行うことが出来た。





2.要請の妥当性

 「住民に対するHTCHIV Testing& Counselling)の受診促進」や「保健施設におけるデータ管理支援」が主な要請内容であった。前者については、VCT(クライアントからの自発的な検査受診)とPITC(医療従事者の勧めによる検査受診)に分けて考える必要がある。VCTについては年間5000件近く受診があるため、それ以上増加させるのは人員および施設のキャパシティの制限があり難しい。PITCについては、当病院における実施率は20%と低く(国の目標は80%)。PITCへの支援に関しての要請は妥当だと考える。一方、データ管理については人員不足などの理由により適切に行われていなかったため、業務システムの改善を含めた早急な支援の必要があった。よって、こちらの要請内容についても妥当といえる。



3.活動成果の配属先による活用の見込みと今後の配属先への支援の必要性

 ①の活動は過去3ヶ月ほどスタッフのみで実施しており、今後も継続されるものと思われる。②で作成したデータベースの更新や資料作成については、情報部門のスタッフに2ヶ月前に引継ぎを済ませており、そのスタッフがいる限りは今後も活用される見込みである。ディフォルタートレーシングについては、APHIAplusの支援がある201512月までは継続される予定。③については、ようやく実施計画の策定まで完了したところであり、5Sの実行はこれからである。QITメンバーによる定期的なモニタリングやサポートがないと5Sの定着は難しいと思われる。なお、JICAのニャンザ州保健行政能力プロジェクトはDHMT(県保健事務所マネジメントチーム)に対する5Sの指導もしており、後任が来るまでの間はプロジェクトによる支援も期待したい。



4.ボランティア経験について

 協力隊に参加した目的は、国際保健の分野でキャリアを築いていく上での第一歩を踏み出せると考えたからであった。日本では医療現場に携わったことがなかったが、ケニアの病院で働く中で、医療の問題は技術だけではなく、人・組織・マネジメントも重要な要素だと肌で感じることが出来たのは大きな収穫である。同じ職種の隊員や専門家の方々との会合を通じて、現場・国レベルの幅広い視野からエイズ対策について学ぶことが出来たのも大変有意義であった。また、ケニアの人々や文化に触れることで、日本のことを相対的に考えることが出来るようになったことも、グローバル社会を生きていく中での財産となると思う。この2年間は人生の転換期となった貴重な時間だったと感じている。是非多くの人にJICAのボランティア制度を活用してほしいと願っている。



5.帰国ボランティア経験を社会に還元又は発信するための方法と計画

 帰国後は、イギリスの大学院(保健政策)への進学を予定している。その後は国際保健の場でキャリアを積んでいくことを考えており、ボランティアの経験を日本の社会に直接還元することは出来ないかもしれない(もちろん友人・知人に対して、何らかのフィードバックはしたい)。しかしながら、TICAD(アフリカ開発会議)や新国際保健政策に謳われている途上国の保健システム強化をサポートすることによって、国際社会における日本のプレゼンス向上に貢献出来るのではないかと考えている。また途上国で得られた知見が、いつの日か日本における保健システムの改善にもつながることも期待したい。



以上
























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