今日は東京工科大学蒲田キャンパスで知財学会に参加した。


弁理士会のセッションで、アジアのベンチャーの現状と成功例、成功要因についてのパネルディスカッションだった。


日本、台湾、韓国、中国、シンガポールからプレゼンがあり、多くの示唆があった。


特に興味深かったのはシンガポールのチャン・リリーさんの発表で、彼女はシリコンバレーを良く知っていてネットワークも築いているように見えた。


つまり、シンガポールのベンチャーとシリコンバレーのベンチャーが協力しているようだ。


そうした国際性は日本のベンチャーには少ないのではなかろうか?もちろん、日本人でシリコンバレーに支所を出しているベンチャーはあるが。


シンガポールは人口500万人しかおらず、資源も国土も大したことはない。すると、頭で稼ぐしかない。経済発展には、イノベーションが不可欠、と位置付けている。


日本はそこまでイノベーションに重点をおいているだろうか?どちらかといえば、マーケティングで売る方が多いような気もしている。


新しくて価値のあるものを作るベンチャーがより便利なものを作ることで社会も進歩していく。そういう意味で今ある技術でマーケットバキュームを見つけて既存技術で製品化して売る、というだけでは社会全体が発展しにくいのではなかろうか?


そして、チャン・リーがしきりに言っていたのがエコシステムということだった。この言葉自体は以前からよく聞いていたが、今日改めて重要性を再認識した。


平沼プランによってベンチャー1000社以上ができたが、うまく行っている会社は非常に少ない。これはエコシステムができていない状態で無理やりベンチャーを作ったからだ。


これは、耕していない荒れ地に種を蒔く行為に等しい。ほとんどの種が栄養失調や水不足、日照不足等でまともに育たず、多くが死んでしまうだろう。


平沼プランはそういう行為に近いと思う。環境を全く考えずに種だけを蒔いた、ということだ。時勢も業種も無視して単に創業することだけを目指したので当然潰れる会社が続出することになる。


ベンチャーが成功するためには、ベンチャーに適したエコシステムが必須である。それによってはじめて日本経済も再生できるのではなかろうか?

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