出願手数料(特許印紙代)を支払わない、先取りの大量商標登録出願事件で思い出したことがある。

それは特許印紙代を支払わなくても直ぐに手続が却下されないことを利用することである。

先ず期間を指定した補正指令があり、次いで通知書があるので、それまでの間、時間稼ぎをすることである。



補正指令書(方式)では;
この出願は、法令に定める要件を満たしていないので、この手続補正指令書発送日の日から2月以内に、下記事項を補正した手続補正書を提出してください。
この手続補正書の提出がないときは、この出願を却下することになりますのでご注意ください。


通知書では;
この出願については、平成○年○月○日付けで手続補正指令書を送付していますが、平成○年○月○日現在、上記手続補正指令書における指摘事項を補正する手続補正書の提出がありません。
手続補正指令書において指定された期間を経過した後2月を経ても、上記手続補正指令書における指摘事項を補正する手続補正書の提出がない場合、この出願を却下します。この出願を維持するのであれば、速やかに手続補正書を提出してください。
なお、すでに手続補正書を提出しているにもかかわらず、この通知書を受け取られた場合は、行き違いにつきご容赦願います。



代理人ならば誰でも経験することだと思うが(?)、期限が迫っていても出願人・権利者から中々返事が届かないことがある。


そんな時仕方なく特許印紙を貼り付けずに出願審査請求書や特許料納付書を提出してしまう。

本来してはいけないことである。


期限経過後、却下処分前にやっと返事が届いて事無きを得ることもある。


ただ、代理人のなかには期限までに返事がない場合、このような時間稼ぎを一切しない人がいるが、この方が正解かと思う。


制度があるのだからそれを利用して何が悪いのかとの反論があるが、本来は過誤の救済であり、それ以外の目的のために利用することは如何かと思う。


なお、先取りの大量商標登録出願事件のように意図的且つ常習的に行う場合には、何等かのペナルティーを課すべきではないのか?

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