パテントサロン http://www.patentsalon.com/ で知財ニュースをチェックしていたところ、気になるニュース(?)が掲載されていた。


 それは、平成27年9月23日付け産経ニュースである。タイトルは「パクリの「シャオミ」がパクられた? 連鎖止まらない中国の“模倣文化”」。
http://www.sankei.com/premium/news/150923/prm1509230014-n1.html


 タイトルを読んだとき不謹慎ではと感じつつも思わず面白いと思った。


 なんてたってアップル製品のパクリの名人である、北京小米科技(シャオミ)が、パクられる側に回ったということである。

 すごい。

 大出世である。



 産経ニュースによると、北京小米科技(シャオミ)、粗悪品を製造・販売する単なるパクリ商法ではないらしい。

 「従来ありがちな中国のパクリ商法と異なるのは、製品が粗悪ではなく、そのクオリティが圧倒的に高いこと。アップル製品とほぼ同等以上の性能で、価格は半分以下であれば、人気が出るのは確実だ。また、単にまねるだけでなく、キャラクターを使い、ネット販売に限定する、そこだけはオリジナルの斬新な販売手法を展開。急速に中国で販売を伸ばした。」


 また、パクリの対象がアップル製品だけかと思ったら、そうでもないらしい。

 「パクリ疑惑はアップルだけにとどまらず、日本のベンチャーもターゲットに。シャオミが昨年末に発売した新型の空気清浄器が、高性能な家電製品の製造・販売で知られるバルミューダ(東京都武蔵野市)製品に外観から内部の仕組み、性能、PR手法まで酷似していたのだ。シャオミがバルミューダの製造委託先企業を徹底的に調査し、コピーしていったと指摘されている。」


 そこで気になるのが北京小米科技(シャオミ)の知的財産権である。

 どうなっているのだろう。


 JETROの北京事務所知的財産部によると、http://www.jetro-pkip.org/html/ipshow_BID_5404.html
 「大手携帯電話メーカー、小米(シャオミ)は現在、2235件の特許を出願している。同社の林斌総裁がこのほど明らかにした。このうち、2012年以前は35件、2012年は257件、2013年は643件、今年は1300件をそれぞれ出願した。・・・林総裁によると、シャオミは2015年に2000件以上の特許を出願する予定。来年末に4000件以上の特許出願を抱える見通し。林総裁はまた、シャオミは防衛目的で特許出願するのだと強調した。(出典:中国知識産権資訊網 2014年12月23日)」


 なるほど、中国国内では権利化を目的とするのではなく、防衛目的の特許出願なのか。

 でも、防衛出願は、本来、中核技術を守り、競合他社が中核技術分野へ参入するのを防止する障壁を構築するためにあるのでは?

 何故だろう?

 もともと、巧妙なパクリだけで基礎研究を行っておらず、守るべき中核技術を持ち合わせていない。

 単に後発メーカーが権利化するのを阻止するためでは? 

 成程、そう考えれば納得が行く。


 そうはいってもなかには権利化する技術もあるであろう。

 Espacenetで検索したところ、PCT 25件がヒットした。

 USPTO で検索したところ、Patent 4件、Design Patent 2件、Patent Application 84件がヒットした。

 特許情報プラットフォームで検索したところ、公表特許(A) 14件がヒットした。


 特許になったのは今の所米国での4件だけであるが、今後どうなるだろう?


 
 北京小米科技(シャオミ)のパクリ商法、
ビジネスモデルとして格好の研究対象になるのでは?


 どうなるのか期待しようと思う。