ノウハウの特許出願

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 特許出願の必要性については様々な意見があります。


 特許出願なんかしたら、ノウハウが漏れるおそれがあるので、特許出願は最小限に止めるべきである。


 ノウハウについては不正競争防止法により営業秘密(不正競争防止法2条6項)として保護されるので(不正競争防止法2条1項4号乃至9号)、あえて特許出願する必要はない。


 製品が市場に出回ればノウハウといえどもリバースエンジニアリングによりその内容がすぐにわかるので、特許出願は絶対に必要である。


 製法ならともかく、装置の場合にはかなりの確率でノウハウが知られてしまう。

 
 いずれの意見もご尤もである。


 今回はノウハウの特許出願について考えてみたいと思います。


 ノウハウについて営業秘密で保護するといっても、万が一他人に漏洩してしまったら最早ノウハウではなくなります。


 技術情報としての価値はありません。


 損害賠償などを請求することができますが、元通りにはなりません。


 例えば、るつばからシリコンなどの単結晶を回転引上げする際に、回転の仕方を工夫するとか、るつぼの温度管理を工夫することにより品質の安定した単結晶を製造する製法の場合、これをノウハウとして秘密にしておくか、あるいは特許出願して権利化を試みるか、結構迷います。


 内容としては、これまで気づかなかっただけで、非常に簡単な場合、果たして特許出願をして権利化できるのか疑問があるからです。


 観点を変えるなどの工夫を施すことにより権利化が可能であるならば、特許出願をすること勧めたいと思いますが、いかがでしょうか?