昨日午後、秩父鉄道に乗った。
といっても秩父のほうには行かず、
熊谷から行田市、羽生方面の田園地帯をのんびりと。
秩父鉄道はJRや関東の大手私鉄を中心に
さまざまな会社から譲り受けた車両が混在する。
元東急の車内。埼玉県北で都会の香り。
どこまでも延びる単線の線路。木の枕木。
見渡す限りの青田。
個人的にはこれが埼玉らしい風景だと思う。
JRは合理化で無人駅が多くなったが
秩父鉄道は今も小さな駅に駅員がいて
乗客と語らう光景がふつうにある。
自動改札もなく、SuicaやPASMOも使えない。
関東にあって、昔ながらの鉄道の味わいをあちこちに遺した貴重な路線だ。
羽生駅西口の駅前広場には
地元で知らない人はたぶんいない鳥清という唐揚げの有名店があるが
営業時間が短い上、日曜は休み。
鳥清目当てだった観光客をターゲットにしたのか、
隣にピンクの文字が特徴的な羽生みるく牧場という店がオープンしていた。
刀のように長いソフトクリーム(250円)が看板商品。
「傾けると崩れるので気をつけてください」と言われて手渡された。
シャリシャリした舌触りはソフトクリームというよりもシャーベットに近い。
おそらく通常のソフトクリームではこのような盛り方をすると
簡単に崩れてしまうのだろう。
日曜午後の小旅行は明日への活力。