仙谷官房長官は戦後日本の欺瞞そのものである。 | 加納有輝彦

仙谷官房長官は戦後日本の欺瞞そのものである。

 中国漁船の船長の釈放に関しては、到底納得できないのだが、百歩譲ってそういう主権を放棄してしまうような売国政治家が世の中には存在するのかもしれない、ゆえにこのような釈放という判断も有り得るかもしれない。そしてその売国的政治判断を、おのれの政治生命をかけて下したと堂々と国民の前に、明らかにしてくれたのなら、それはそれで止むをえまい。その政治判断の誤りを糾弾するだろうけれど。

 しかし、今回は、仙谷官房長官に対しては、政治判断の内容もさることながら、おのれが矢面に立ち間違っているにしろおのれの政治生命をかけて判断した。そして、その判断を、日本の国のため命を捧げてきた先人たちに、そしてお天道様にたいし恥じることがないと正々堂々と主張するのなら、政治信条の違いとしてよしとしよう。しかし、しかし、仙谷氏は、那覇地方検察の判断が最終責任の所在であるとつっぱねた。政府は介入していないと、まるでそれが正義であるかのように云う。

 歴史的大失態、それほど国益にとって大きな政治的判断だったはず、それを地検に丸投げする。しかも、誰もがそんな事信じられないにもかかわらず、なにゆえにここまで卑怯な態度をとるのだろうか。


 白馬は馬にあらず。

 これは戦後日本の欺瞞に最もふさわしい言葉だ。

 憲法9条と自衛隊の存在。自衛隊は法令では軍隊ではない。しかし、事実上は軍隊だ。このなんとも云えない股裂きにあったような分裂状態が、日本人の精神衛生上いかに害毒を垂れ流したことか。憲法9条の解釈の積み重ねで対処療法に終始してきた戦後日本の欺瞞が、いま、限界値を超え噴き出してきた。

 白馬は馬である。と言えない日本人の精神構造の集大成が、仙谷氏そのものだ。戦後日本の欺瞞を全共闘闘士の仙谷氏が体現しているのだ。

 菅内閣は、奇兵隊内閣では断じてない。詭弁内閣である。

 総理、官房長官ほか、閣僚のすべてが詭弁を弄している。詭弁内閣だ。

詭弁を大真面目にかしこまって垂れ流し続けているマスコミも、いかがなものか。どこにマスコミ人としての矜持があるのか。

 幸福実現党は、白馬は馬。自衛隊は軍隊。憲法を改正して自衛隊を軍隊、国防軍として認めるべきと論理明快に主張している。これが、ふがいない、気概のない、生きているのか死んでいるのか、わからない無気力日本人をよみがえらせる方法である。詭弁を許さない風土を醸成しなければならない。

 仙谷氏は、欺瞞そのものである。


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