2015-05-08 10:00:00

セクレタリーとは

テーマ:アンティーク豆知識

「セクレタリー/Secretary」とは一般的に「秘書」のこと。


もともとラテン語の secernere(分別する・区別する)から
派生した語であり、これが分別されるもの、特別に機密扱いされるもの
という意味に変わりました。


このことから中世には王侯貴族、大富豪、大僧侶などの機密を扱う書記を
「セクレタリー」と呼ぶようになり、このため「セクレタリー」という職種は
近代までは権力者の側近書記という意味だったといわれます。



Charles I and his Secretary
by George Cattermole(1800-1868)


一方で扉つきの書棚(書き物机つき)、もしくは整理棚を乗せた
書き物机のことも欧米では「セクレタリー」と呼びます。


スタイルとしては1700年頃から確立しました。


例えばこちらはロンドンV&A所蔵のひと品。




1785-1790年頃、フランス製、ルイ16世スタイル。



このように、非常にクオリティが高いものが多いことから、
ご主人自ら細かい書類を仕分けし、書き物もするための
「秘書がわりの家具」ということからそう呼ばれたと思われます。


側近にすらみせたくないような機密書類が仕舞われていたのでしょうか?



近代以降、徐々にライティングビューローや
整理棚つきのデスクなど、幅広く「セクレタリー」と呼ぶようになりました。







「その書類は家のビューローに仕舞ってあるよ」

・・・ではなく、

「家のセクレタリーが持ってるよ」

・・・なんて、言ってみたい気がします。


by N



いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

東京の高級アンティーク家具店パンカーダさんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

コメント

[コメントをする]

コメント投稿