2011-11-09 11:00:00

ヴァセリンガラス ③

テーマ:アンティーク豆知識

ヴァセリンガラスの歴史をちょっとご紹介いたします。


パンカーダのブログ



ナポリ近郊で発掘されたローマ時代のモザイクガラスが

世界最古のヴァセリンガラスといわれています。


発掘されたガラスの緑色の部分を分析した結果、

約1.5%のウランを含有していたそうです。


1789年   ドイツの化学者クラプロートが元素ウランを発見。


1830年代 ボヘミアガラス工芸家フランツ・リーデルがウランを着色剤として

       ガラスに使用し、ヴァセリンガラスを製造しました。


       製造されたガラスは娘の名前を取って、アンナゲルブ(アンナの黄色)、

       アンナグリュン(アンナの緑)と名づけられたそうです。


       ボヘミアのガラス工房でもヴァセリンガラス工芸品が製造されました。


1836年   英国でヴァセリンガラスの蝋燭台が作られヴィクトリア女王に

       献上されました。
        この頃より、フランス、英国、イタリア、さらに米国へと急速に

       ヴァセリンガラスは広まります。


1899年    岩城硝子、島田硝子など日本でも、大正から昭和にかけて

        ヴァセリンガラスガラスの製造が広まる。


1900-1930 ヴァガラス全盛時代

        世界中で装飾品や実用品にヴァセリンガラスが使用される。



1928-1938 アメリカで、型押しのヴァセリンガラス全盛。


1943.1    ヴァセリンガラス製造中止。
        アメリカでマンハッタンプロジェクト(原子力爆弾開発・製造)に伴い、

        非軍事目的へのウランの使用を制限する政府の命令。

        英国も同様の動きに。


1960年代  ウラン使用規制が緩み、ヴァセリンガラスの製造が少量であるが再開される。


軍事用にウランが転用されてしまったことは悲しいむべきことですが、

今もアンティークのヴァセリンガラスは、幻想的な美しさで今も私たちを

愉しませてくれてくれます。


by T

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