2010-10-27 11:00:00

ステンドグラスの色③

テーマ:アンティークステンドグラス

アンティークステンドグラスの味わいの中に、

均一でない柔らかさやあたたかさがあります。


原料の混ぜ具合、添加物の配合、

ガラスの徐冷(温度管理をしながらゆっくりと冷却すること)の加減・・・


様々な要因によって、古い時代には均質なガラスに仕上がらなかったようです。



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ガラスが溶融している(真っ赤に溶けている)ときは、

どのくらいの溶液を混ぜるか、見た目では判断できません。


職人の経験とカンが頼り。


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ガラスには平らな表面のものや、故意に凹凸を残したものなどがあります。
ステンドグラスの表面をクリアに仕上げるか、

型板ガラスのように表情をつけるかだけでも、まったく違った風合いになります。

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ガラスには、他の金属を混ぜ込んでいくことによって、

色をつけるというお話をしました。


どのような金属をどの程度使うのか、何種類ミックスするのかでも、

違った色になりますし、同じように作ったとしても、

まったく同じ色に仕上がることはなかったのでしょう。


同じ青でも、濃い青から薄い青まで、違った色味のものを組み合わせることで、

自由なグラデーションになっていたかもしれません。


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中世のガラスは、原料に混入した不純物、顔料、その他の添加物のため、

その成分が複雑なものになっているものもありました。


それら不純物はガラスの生成にも、経年変化にも影響を与えました。
ガラスの色は永久的なものですが、日光にさらされると、

ガラスの中に入っているマンガンが変質してほんの少し色が変わることもあります。


そのような変色は、ケーム(鉛線)に覆われていたガラス部分には

みられないので、色がどれ位変わったのか、はっきり分かります。

この変色現象は、19世紀のガラス職人が、中世のガラス成分を分析して

再生を試みようとしたときの難題の一つだったといいます。


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現代は技術進歩のおかげで、完全に温度管理ができる高温の炉と、

蓄積した知識からなる原料管理によって、薄く、

均一で泡や不純物の少ないガラスが製作できるようになりました。

完全なるクリアな美しさと強度が実現されているのです。


それでも、手仕事が感じられる不完全さ、

多様さゆえの面白みといった豊かな趣を湛えるアンティークステンドグラスの

味わいはなんとも捨てがたいもの。


当店のアンティークステンドグラスのどこかはかなげな味わいは、

場所と環境、見る人の価値観、それに時の流れとともに

変わっていくからなのかもしれません。


たくさんのステンドグラスを見比べられるのも当店の自慢の一つ。


一瞬の輝きを愉しむひと時をいかがでしょうか。


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