2010-10-25 11:00:00

ステンドグラスの色② Red

テーマ:アンティークステンドグラス

アンティークステンドグラスの色味の中でも、

ひときわ華やかさを添えているのが「赤(red)」。


パンカーダのブログ


ガラスの製造技術は昔からほとんど変わっていないそうです。


中世の職人さんは、炉にくべる木材や砂が

身近に手に入る森の中に仕事場を構えていました。


職人は砂とブナの灰から取る酸化カリウムだけで、

ガラスの色を調節できることを知っていたのです。

ブナには、色付けに必要な鉄やマンガンなどの金属酸化物も

バランスよく含まれています。

とはいえ、土壌や生育環境など、条件によって木の質は変わってくるので、

色合いは毎回違ったものになります。

熟練したガラス職人は、ガラスを宙吹きする段階で、

すでにどのような色になるのかが分かったといいます。


また、時代によって、赤を発色させるために異なる金属を使用していたために、

時代により色味も異なります。

赤を発色させるには、一般的には

①酸化銅②酸化金③金属セレニウム(セレン)が使われます。


そのため、それぞれの金属によって発色した赤を

①銅赤②金赤②セレン赤と呼ぶこともあるようです。


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全てのガラスが均一に染色されるわけではありません。

中世では、ルビーと呼ばれる赤色は、特に色出しが難しく、

赤色にするために混ぜ込む金属もたくさん入れていました。

そのため建築用のガラスともなれば、厚みもあるので、黒色に見えることもあります。



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銅を使った赤が最も古く、ローマ期のとんぼ玉やイスラム玉にも

銅が使われています。


古代玉のやや黒味がかった茶褐色は全て銅による発色です。

次に使われたのが金で、これはごく一部の例外を除いて、

17世紀以降になります。


金赤は、ピンクがかった赤で最も品があり、

高級感がある赤といえます。


セレンは20世紀以降に使われ始めました。

金属セレンと硫化カドミウムを着色剤とし、割合を自由に変えることにより、

赤から榿までつくることができます。

比較的冴えた発色です。


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当店にあるステンドグラスは1880年前後から1930年前後のものがほとんど。

赤にも、様々な色味がございます。


たくさんつるされた店内のステンドグラスから、

お好みの赤をお探しになるのも楽しいのではないでしょうか?

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