2010-09-05 10:40:30

ウォルナットの時代

テーマ:アンティーク家具の時代区分

ウォルナットの時代(1660-1720)


君主                年代         様式


王政復古            1660        カロリアン朝
チャールズ2世         1649-1685    王政復古調
                            中国趣味第1期
                            スペインの影響
                            ネーデルランドの影響
ジェームズ2世         1685-1689    ユグノー派の影響
ウィリアム3世とメアリー    1689-1702    ダッチの影響

アン                1702-1714   バロック
ジョージ1世           1714-1727   ジョージアン期


チャールズ2世のカロリアン朝になると、ガラス扉の家具などが出現し、

家具作りに高度な技術を必要とするようになります。


このような技術を持つ箱物家具専門の職人のことを

キャビネットメーカー(Cabinet maker)と呼びました。



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1660年代には、ウォルナット材のチェアの背や座面に

籐張り(canework)が施されるようになります。


この時代は、オランダ、フランス、スペインなどのヨーロッパや、

中国趣味(Chinoiserie)など東洋のデザインの影響を受けました。


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1670年以降、キャビネットメーカーは様々なタイプのキャビネットや

チェア、デスク等を製作しました。


ねじりん棒(barley sugar twist)も挽物細工の発達したこの時期に登場します。


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この時期の家具の特徴に、漆塗りがあります。
東洋の高度な漆工法(黒色)に影響を受け、

イギリスでも、地色が赤、黄、緑、青の漆が施されました。


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このようにチャールズ2世時代には、建築や家具において、

芸術・技術など多方面で大きな発展がありました。
ジェームズ2世時代は、家具のデザイン等に著しい発展はなかったものの、

国策で国産織物が奨励され、ファブリックが発展しました。


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この後、ウィリアム・アンド・メアリー様式と呼ばれる

家具装飾における重要な発展期に入ります。


オランダからの影響で、寄木細工(parquetry)の技術も発達します。

材料も多岐にわたり、牡蠣殻材(oyster-shell)、つげ(Boxwood)、

セイヨウヒイラギ(holly)、きばなふじ(sapwood)、アカシア(acacia)、

大楓(sycamore)等が使用されています。


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17世紀末の特徴に、サイドテーブルに小さな引き出しがついたこと、

ドレッシングテーブルが流行したことがあげられます。


また、湾曲した脚の家具が作られるようになりました。


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アン王女時代には、カブリオールレッグ(cabriole leg)が登場するなど、

家具も優雅さと快適さを兼ね備える時代となります。


インテリアも大きな高窓や広い玄関口が作られるなど、豪華になり、

それに見合う背の高い家具が発達しました。


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この頃から、ペディメント(pediment)、コーニス(cornice)などの意匠が流行します。
1710-20年のデザインは精巧で機能的、かつ魅力的であり、

それがこの後の家具の黄金期、ジョージアン期へとつながっていきます。

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