2010-08-05 16:05:10

ウィリアム・ケントとは?

テーマ:家具史上の人物

ウイリアム・ケント(William Kent、1685 - 1748)は、イギリスの建築家で、

造園家、画家、家具設計家としても有名です。


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歴史的には建築家としてよりも造園家として重要な人物で、

在命中はイギリス式庭園、風景式庭園とよばれる庭園を創造し続けました。

またケントの活躍した時代以降、カントリー・ハウスは景観を支配したり

操作するのではなく、調和が重視される設計となりました。


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彼は、プリッドリントンで貧しい両親のもとに生まれました。


1709年から11年間、絵画をローマで学び、この間、サン・ジェラ・ミーノ・

ディフィアミンギ教会のキューポラのフレスコ画を描いています。


1719年、バーリントンの3代目伯爵リチャードによってロンドンに連れ戻され、

彼がパトロンになり、生涯を通じ、その友情および保護を持続して受けました。


バーリントン卿の推薦で、1726年に建築局のサーベイヤーに、

1735年には首席建築家および建築総監代理に任命されました。


絵を描く傍ら、1734年に巨大なレジデンス、ノーフォークの

ホートン・ホール(Houghton Hall)やホークハム・ホール(Holkham Hall)を

設計します。

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1730年「Fabbriche antiqche」を刊行しました。
カールストン・ハウス(Carlston House)など、手がけたインテリアは

折衷様式で、デコラティブ。


彼が設計したのは、外階段に通じる大きな玄関ホールを持ち、

部屋が次々と並び、古典的なラインに柱廊(Portico)や柱式(Order)がつく、

豪華な造りのパラディアン様式と呼ばれる建築物です。


建築内部の装飾デザインや家具デザインなども手がけます。


それらのデザインはかなり個性的で、凝った彫刻が施され、贅沢な塗金仕上げでした。


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これは、イタリア・バロックの家具から、あるいはイニゴー・ジョーンズ

(Inigo Jones)からの影響といわれています。


後にイニゴー・ジョーンズについての彼の作品集のデザイン編集を担当し、

1727年に出版。

すでに40代半ばにさしかかっていた1730年になってからは完全に

建築家に転向しました。


ケントの傑作のホークハム・ホールは、大理石によるアプス状の玄関ホール、

円柱、格天井、主室へ導く迫り出した階段など、英国において

もっとも印象深い室内空間のひとつであるとされています。


室内装飾は、ドアの飾柱(Pillar)や軒蛇腹(Cornice)は木製、

家具は彼の家具特有のデザインと石細工からなっています。


ただし、ほとんど大部分はパトロンであるバーリントン卿によるものという説もあります。


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彼のキャビネットや箱物家具のデザインは、木材の色の濃淡はあまり重視されず、

両側の円柱や切妻壁(Pediment)や軒蛇腹など建築的デザインが多用され、

コンソールテーブルや鏡の枠、イスなども重厚華麗なバロック調が特徴とされます。


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