「太古の哺乳類展」に行ってきました。 | 化石の日々

化石の日々

オフィス ジオパレオント代表のサイエンスライター 土屋健の公式ブログです。
化石に関する話題,ときどき地球科学,その他雑多な話題を書いていきます。

国立科学博物館で開催されている

太古の哺乳類展

に行ってきました。

「日本の化石でたどる進化と絶滅」というサブタイトルが示すように、日本産の哺乳類化石で組まれた古生物展です。
「ふへぇー、日本でもこんなに立派な化石が出るの!」
「日本産の化石でここまで進化のお話が組み立てられるの」

と、新たな目線で楽しめるのでとってもおすすめ。

この企画展、何がすごいかって、入り口入ってすぐの壁にある、この告知です。



「タイプ標本がある!」って、結構こだわりだと思うのです。
「研究者はこういう標本をみて研究をしている!」という実感が伝わってきます。

展示はとても工夫されています。

最初の「恐竜とともに生きた哺乳類」のコーナーでは、化石は指先サイズの小さなもなのですが、その化石のすぐ近くに拡大復元模型が展示されています。


化石と復元模型をみくらべて観察するという楽しみを味わえます。
これは面白いです。
化石をそのまま拡大した模型で、傷なども忠実。

そして「繁栄のはじまり」コーナーにはいると、立派な化石がお出迎え。


重ねて、書きますが、日本産です。
歯の摩耗具合もわかるという標本。

このコーナーのすばらしいのは、化石の近くに復元模型が展示されているところ。


この模型、ドーム内で回転しています。
しかも口が開いているので、思わずのぞきこんじゃいました。


「デスモスチルス類の世界」では、束柱類が大行進。

この3姿勢の標本も見所です。
奥(左)から、歩く、泳ぐ、食べる、というもの。
壁にかかっているのは、産状の復元模型です。

「ナウマンゾウの世界」では、ずらっと大腿骨と上腕骨が並び、


そして、親子の骨格がお出迎えです。




そして、ありました。ナウマンゾウのタイプ標本!



その存在感といったら。。。。


……といった具合で、がっちりと楽しめます。
私たちが行ったのは、平日の午前中でした。
比較的、空いている時間といえるでしょう。おかげで撮影しながらゆっくりと楽しめました。
しかし、閑散としていたわけではなく、それなりに人の行き来もあったので、これは土休日は混むかもしれませんね。

公式ホームページで、混雑状況がわかるようなので、お出かけ前にチェックされた方がよさそうです。

で、忘れてはいけないのは、この企画展のショップ。
海洋堂製 フィギュアストラップのガチャガチャがあります。
書くまでもなく、おすすめ!


奥はその戦果です。
なんとレア・ゴールドのデスモスチルス!
2回ガチャガチャをやって、内1回で引き当てました。ラッキー!
ちなみに、手前のゴールドのナウマンゾウは、前売りのスペシャルチケットでゲットしたものです(今、ページを確認したら、こちらは品切れでした)。

もちろん、迫力のある写真も掲載された図録もお忘れなく。

アクセス、開催期間などの詳細情報は→ http://www.honyu-rui.com/ にて。




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