パコの手作り石けんのあれこれの雑記

え~と、石けんを作っているにあたって、あれこれとやっている訳なんです(^^;)
そんなことを綴っております。


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ちょっと気になるお話がありまして。
苛性ソーダの扱いのお話なんですけれども・・・。

某所で実験室にお勤めだか学んでおられるか、という方が、
「たかだか数十グラムの苛性ソーダの扱いに気を取られるあまり、石けん作りが煩わしくなってしまっては仕方ありませんね。そんなに気をつけなくてもよいのでは?取り扱っていくうちに自分なりにアレンジしてやりやすい方法を見つければよいではありませんか。」
という主旨のご発言をなさっていたのですが・・・。

化学者の方、実験慣れしておられる方、試薬の扱いに長けておられる方、そういった方はこのご発言にうなずかれてもいいのかも知れません。

ただ・・・・。私たち石けん作りをしている者は、ほとんどが”化学には素人”なのではあるまいか?と思ったのです。
私も含めまして、化学の知識と言ったらせいぜいが高校まで、大学でも専門ではなく、一般教養で終わってしまっている、とか、それ以来実験室に入ったことがない、とか、試薬の扱いなど忘れてしまったよ、とか、そんな人がほとんどなのではあるまいか?と・・・。
そういう私たちのような人間が、このご発言を真に受け、「そうですね。そんなに恐がらなくてもいいですね♪」などと思ってしまったら・・・・。

やはり危険なのではないかなあ・・・・。
このご発言のバックグラウンドには、「しっかりとした化学的知識と経験」がおありになることを忘れてはいけないな、と。
その知識と経験は、私たちとはもう圧倒的に違うものであり、差のあるものであって、簡単にそこへ到達できるものではありませんです。
やはり素人は「基本に忠実に、安全を第一に」をモットーに、苛性ソーダを扱って行くべきではないだろうか。と思った次第です。

専門の方々は万が一のことがあっても、その試薬の性質をよく知っておられますし、その性質に応じて適切な対処が出来るもの、と思っております。
専門でない私たちは、苛性ソーダ、という物質の性質もあまりよく知らず、さらに万が一の対処、と言われた所で、未だに「酢をかければ大丈夫。」「いや、酢はかけてもダメみたいよ。」「流してしまえばいいんじゃない?」「そのまま流してはいけないみたいよ。」と、その辺りでも議論となってしまいます。
専門の方にありがちな間違いとして、「それほど知らないとは知らなかった。」ということがありますが、上記の方はその辺りをあまりお考えになっておられないかも知れないな・・・などと勝手なことを思っておりました。

少々乱暴な仮定ではありますが、石けんに使う水溶液が濃硫酸であったとしましょう。(←硫酸は何故か割と有名な”危ない薬品”ですので^^;)

「腐食性も無いし、火傷と言っても(黒焦げにはなるけれども)浅い範囲で終わってしまうし、誤飲した所で吐かせてしまってもいいものだし、大体もっと危険な薬品はいくらでもあります。たかだか数十グラムの硫酸、それで濃硫酸水溶液を作ることにそれほど神経質になっても楽しめないのではありませんか?濃硫酸など実験ではいくらでも使います。自分なりに簡単なやり方を見つければ大丈夫、心配し過ぎても仕方ありません。楽しんでご家庭で濃硫酸水溶液を作って、良い石けんにして下さいね♪」

この専門家の言葉に、「なるほどぉ!!じゃ安心して、楽しんで濃硫酸水溶液を作りますね♪」と納得出来る方が何人おられるでしょうか。
「・・・・・専門家だから言えるんじゃないの・・・・・?」
と思われる方の方が多いような気がするんですが・・・・・・。
「家で濃硫酸水溶液・・・(^^;)作りたくない・・・・・(><)」
と思われる方も多いかも知れません。

同じことだと思うんです、私(^^ゞ
ですから、やはり苛性ソーダを扱う時には、出来得る限りの安全な方法でやりたいな、と思っている次第です。
大体そう手間でもありませんし、用意するものは水とポリプロピレン容器、少々の氷、それだけですもん。コストなど安いものです。それで安全側に大きく振った扱いが出来るのなら、私はそうしたいと思いますです。

※1.上記の硫酸についての表記は、硫酸の性質に基づいて書いてはおりますが、もちろん気軽に扱ってよい薬品ではありません。もしお取り扱いをされることがありましたら、充分に気をつけて取り扱って下さい。
※2.苛性ソーダは硫酸とは性質が違います。腐食性もありますし、火傷の場合、酸より深くまで到達します。誤飲した場合は絶対に吐かせてはいけません。どちらかと言えば「硫酸より恐い」と言われている薬品です。


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皆様、ご機嫌いかがでありましょう?
ここんとこやけに「苛性ソーダ廃棄」についてあれこれの話題に巻き込まれているパコでございます。

まずHPの方に寄せられたご質問から。
”苛性ソーダ水溶液を作ってしばらく置いておいたら固まってしまいました。どうしたら良いでしょう?”
実は時々こういうことがあるのです(^^;)
きちんと水に溶かしこまないで、どんどんと苛性ソーダを入れてしまうと、何だか下の方に沈殿してしまって、更に固まってしまって、何ともならなくなる・・・・・叫び
更に苛性ソーダに水を入れる、なんてやり方をして放置してしまうとこういう現象が起こりやすいかと・・・・。

この場合、
1.水を飛ばしてからガツンガツンと苛性ソーダの塊をぶっ壊してやりなおす。
2.素直にあきらめて廃棄業者に渡す。
という2通りの対処があります。

1.を選択した場合、けっこう注意が必要となります。
まず、苛性ソーダを壊す時に飛び散る可能性がありますので、保護具はしっかりと完全装備すること。
この場合の苛性ソーダは表面がすでに空気に触れており、二酸化炭素と反応して炭酸ナトリウム(ソーダ灰と言われるやつです)になっていると思われますので、ある程度鹸化率が狂ってくることが想定されること。
出来れば2.を選択したい所ではありますが・・・・(^^ゞ
扱いに慣れている方でも、固まった苛性ソーダをガツンガツンとぶっ壊す、というのは出来ればやめたい、ということのようですんで・・・・。
このご質問を下さった方は廃棄業者に頼んで処理をしてもらった、とのことでした。費用は自治体によって違いはありますが、この方は4000円だったそうです。

さて。それから。
”お風呂掃除に苛性ソーダを使うときれいになります”
汚れた排水溝の掃除をするのに、大さじ2の苛性ソーダをまき、そこへ同じく大さじ2の熱湯をかけ、しゅわしゅわがおさまったら大量の水で流すんだそうで。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(^^;)
きれいになるでしょう。多分。そりゃもうきれいになるとは思います。もしかしたらきれいになって欲しくない所まで溶けてなくなるかも知れませんww

あの・・・・。これって違法だって知ってました?
苛性ソーダは劇物ですので、「毒物劇物取締法」という法律にのっとって扱わなければなりません。
第15条の2にはっきりと「廃棄してよいpHまたは濃度に中和、または下げてから廃棄すること」と明記してあります。その他水質汚濁法とかあれこれにも同時に満たさなければならない決まりがあります。
大さじ2の苛性ソーダに大さじ2の熱湯・・・・。これは濃度50%ですからね・・・・・。
あきらかに「廃棄してよいpHまたは濃度」をはるかに上回っております(^^ゞ
大体ではありますが、pHは11~10くらいに下げてやるのがよろしいかと。濃度はぎりぎりで5%以下あたりがいいかな、と。(5%以下の苛性ソーダ水溶液は劇薬扱いとなりませんので・・・。)

苛性ソーダに熱湯をぶっかける、ということ自体に「な・・・・・なんちゅう危ない・・・・ドクロ」と驚きはしましたが、まあ、そういったことを言い出すと長くなりますので、簡単に。

違法です。

これだけです(^^ゞ

さてそれから。
”水溶液に失敗したら排水すればいいですよね。アメリカではそうしてますもん”

アメリカではそうしているかも知れませんが・・・・。
ここは日本ですんで・・・・(^^ゞ
配管の具合とか、排水管の長さとか、あれこれ違うんだそうですよ、アメリカと日本では。
ですから、アメリカでやっているからと言って、日本で同じことが出来るか、というと必ずしもそうではないのです。
んでもって、やはりこれも「違法」となりますので・・・・・。

どうか安易に「流せばいいじゃん」などと思わないで下さいませ。ましてや「掃除に使おう」などとは思ったりしないで下さいませ。専門の業者さんでも自分ちでやるのは嫌がる、ってシロモノですから・・・・。

もし捨ててしまいたい水溶液が出来てしまったならば・・・。(けっこう塊が残ってしまったとか、濃度を間違えてしまったとか・・・。)
要らない油や廃油などを混ぜ、鹸化させてアルカリ度を落としてやってから廃棄、または台所用に使えるならば使う、などの方法がよろしいかと思います。この場合も一カ月は寝かせてやらなければなりませんが、一番安全で簡単な方法ですので・・・・。
廃棄する場合も、廃棄も扱いのうち、と気をつけて廃棄してやって下さいね。

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最近「苛性ソーダが手に入らない。」、「売っている所がない。」、「扱っていたのに、扱われなくった。」等々の話を聞くようになりました。
これについて、薬剤師さんと話す機会がありましたので、軽くではありますが、ご紹介させて頂きます。

まず、6月に薬事法の改訂があり、医薬品類は1~3類に分けられ、薬剤師のいない所は第1類の薬品は扱えなくなりました。
薬を売っている店には幾つか呼び名があり、薬剤師が常駐している所を「薬局」、常駐していない所を「薬店」、」「ドラッグストア」などと呼び分けているのですが、今回の改訂に伴って、薬剤師でなくても第2,3類の医薬品を販売可能な「販売資格」というものが出来、こうして医薬品類については、販売のルートが新しく決まった訳ですが。

苛性ソーダは「医薬品」には分類されず、これを縛る法律はいわゆる「毒物・劇物取締法」というものです。
この「毒・劇物」は薬局、薬店、ドラッグストア、全ての店で扱うことが出来ますが、販売するにはまず「毒物劇物取扱責任者」という資格が必要です。
薬剤師の場合、これは自動的について来ますし、また、高校・大学などで「化学」と呼ばれる専門分野において30単位以上を取得している場合にも自動的に与えられます。(ちなみに、高校での単位も足すことが出来ますが、普通高校で3年間化学を取っても4単位、というようなことでありました。ぜんっぜん足りんわ・・・^^;)
この条件を満たしていない場合には、年一回行われる国家試験に合格する必要があります。

さて。こういう縛りのある劇物、苛性ソーダですが、実際に販売するにおいても法律で決まっていることが幾つかあります。
まず「施錠して保管のこと。」店頭などに並べておいてはいけない、ということです。
厳密に言えば、
盗難・紛失を防止しなければならない。(第11条・22条)
という表記です。
さらに、保管場所には赤地に白字で「医薬用外劇物」と表記しなければなりません。
ちなみに、これは苛性ソーダの購入者にも適用されますので、本来は苛性ソーダを購入したらやはり施錠して保管するのがよろしいかと。(ホームセンターなどで施錠できるファイルケースを4000円前後で売っておりますので、私はそれに入れて普段は施錠しております。ネット公開のブログという性質上、”そこまでしなくていいですよ”などとはとても言えませんが(法律違反になりますので^^;)、石けん界では実情はちょっと違っている、というのも事実ではあろうかと思っております。)
赤地に白字での「医薬用外劇物」表記もしなければならない所ですが(^^;)

それから、これは皆さんご存知のことでありましょうが、購入するには住所、氏名を明らかにし、捺印しなければなりません。
販売する方は、この書類を最低でも5年間保存し、警察などからの要求があれば、速やかに提出しなければなりません。

さて。近年、薬品による自殺が問題になったことがあります。これは、苛性ソーダとは直接関係無いものではありますが、「劇物」であることには変わりはなかった訳です。
そこで、「劇物販売」に対する規制が強くなった、とのこと。
さらに。
実際に苛性ソーダを使った違法な化合物が犯罪に使用された。
という事件があったとのことです。(何を作り、どういう使用をされたか、は書かないことにします。作ってはいけないものです。)←決して”石けん”ではありません。

この際、警察が苛性ソーダの購入先を調べ、そして購入者のリストの提出を求めた所、その店では保管されるべきである購入者リストを保管していなかったのだとか。これは明らかに法律違反です。
更に、ここから端を発したのかどうか、薬事法改訂にも伴って、毒物・劇物購入者リストの作成、保管について調査が行われた結果、これを守っていなかった所が多く出たのだそうで。
ここで、毒物・劇物取締法違反を犯した販売店は、ほぼハネられ、販売が出来なくなったのだとか。
更に規制も厳しくなり、警察からもお達しが届き、「たいして利幅も無い薬物、そこまで面倒な手続きをして販売するくらいならやめてしまえ。」という販売店が多く出たとのことです。

こういった理由もあり、苛性ソーダ販売店が少なくなって来ている、というお話でした。
更に(まだ更に、があります^^;)、事故が多くなって来ている、とのこと。
石けん作りがブームになったせいだけでは無いでしょうが、実際に事故は起こっております。
石けんに関して言えば、苛性ソーダの扱いを知らなかったため、何をどうしたか、水溶液を全身に浴びてしまった、という大きな事故が起こったことがありました。

応急処置が遅れれば、皮膚移植が必要なほどの火傷になる薬品ですし、また、皮膚や肉を溶かしながら深く浸透して行く薬品です。放っておけば、神経なども溶かしてしまいますし、骨まで達することもあります。
皮膚移植をしても一生傷跡は残りますし、神経に達し、何らかの損傷を与えていれば、神経障害も起こり得ます。(これはお医者さんから聞きました。)
あまりに事故が増えれば、今度は消防の方から何らかのお達しがあってもおかしくはないかも知れませんね。

こうしてどんどんと苛性ソーダが手に入りにくくなって来ているわけですが、私たちに出来ることと言えば、
「きちんと署名・捺印を求める販売店で購入し、扱う際には事故の無いように安全に取り扱う。」
ということくらいでしょうか。

石けん作りには欠かせない苛性ソーダ、私たちに出来ることはきちんとして、何とか販売を続けてもらいたい、購入者にも何らかの「資格」を求められたりするような事態にはなって欲しくない、と思った次第です。
販売店にも法律を遵守してもらいたいものですが、購入する私たちも、気をつけて取り扱って行きたいですね。

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