坂道もスイスイ楽々の電動アシスト自転車がバラエティー豊かになってきた。アシスト力をアップできる規制緩和やエコブームで市場拡大が続く中、充電用のバッテリーの耐久性を高めたり、デザインにこだわるなど、メーカー各社は消費者の心をつかもうと、工夫を凝らしている。

 ブリヂストンサイクルは1日、バッテリーの寿命を2倍に高めたモデルを電動アシスト自転車を今月中旬に発売すると発表した。通常は2~3年で交換が必要なバッテリーの買い替え負担を大きく減らした。

 発売するのは「アシスタリチウムライト」と「ベガスE.A」で、いずれも8万6800円と10万円を着る。耐久性の高いリチウムイオンバッテリーを採用し、従来は350~450回だった充電可能回数を800~900回に、使用可能期間も4~6年に倍増させた。同社では「手ごろな価格で顧客を取り込む」と意気込む。

 1993年に世界で初めて電動アシスト自転車を発売したヤマハ発動機は、今月4日に「PASラフィーニ」(12万1800円)など2010年モデルを発売した。平坦な道や緩い坂道でも荷物や子供を乗せて楽に走れるようアシスト力を向上させた。走行性能や快適性という王道で、パナソニックに奪われた首位奪回を目指す。

 そのパナソニックは今年5月に女性の街乗りを意識し、デザイン性を高めたスポーツタイプの「ラスティック」(11万9千円)などを投入した。折り畳み可能なモデルも増やし、「多様なニーズを取り込む」戦略だ。

 電動アシスト自転車の出荷台数は、2008年に原付きバイクを超え、09年は景気低迷にかかわらず前年比17%増の約36万5千台に拡大した。当初は中高年が中心だったが、子供の送迎に利用する主婦や最近は通勤・通学に使う会社員、学生などにユーザーが拡大。環境意識の高まりで、営業用の原付きバイクを切り替える会社も増えている。

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