PCTでの発明の単一性

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PCT規則13.5には、実用新案の発明の単一性要件について、

PCTの規定とは異なる国内法令の規定を適用できる旨が

規定されています。


反対解釈すると、特許の発明の単一性要件に関しては、

PCTの規定とは異なる国内法令の規定を適用することが

できないと言えます。


そのため、PCTの国際段階で発明の単一性が認められると

国内段階で発明の単一性が認められないなんてことはない

とも考えられます。

しかし、別の解釈をすると、そうとも限りません。

すなわち、発明の単一性の判断基準については、

PCTの規定と異なる判断基準を用いてはいけないが、

判断結果については、異なってもよいと解釈することも

できます。

発明の単一性の判断結果は、発明の内容にもかかわるので、

同じ判断基準でも、判断結果が異なることもありえると思います。

本


ところで、米国では、複数の発明が含まれている場合、

限定要求や選択要求を受けることがあります。

どうも米国では、審査官が、

「1件分の審査では、ワリにあわんわ!」

と考えた場合に、限定要求や選択要求を出すようです。

そのため、審査官の裁量によるところが大きそうです。

これは、発明の単一性の問題ではないため、

PCTと異なる判断がなされても、仕方がないと思っていました。


ところが、この前、継続研修でe-learningを受けていると、

この件に関する話で、興味深い話を聞きました。

米国で限定要求や選択要求があった場合、

PCTで発明の単一性が認められていれば、

その旨を主張することも有効であるとのことでした。

やっぱり、条約と整合してないようですね。


でも、限定要求や選択要求を受けた場合、

発明の単一性があることを主張すると、

後で発明の違いを主張しにくくなると思います。

ですので、結局のところ、発明の単一性違反に関しては、

素直に従った方が無難でしょうね。


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