京都の小さな演劇スペース P-act です。
冬の間お世話になった、
オイルヒーターとホットカーペットを片付けました。
また次の冬に活躍してもらいましょう。
そして、今日は、
第55回『読もう!声に出して!』
でした。
今回は、小説編。
吉屋信子 作 「花物語」
9名の参加でした。
今日の様子は、YouTubeでご覧くださいませ。
吉屋信子は、明治〜昭和にかけて活躍した、
少女小説の草分け的存在。
「花物語」は、54篇からなる小説で、
作者が高女在学中に執筆したものを、
大正5年より、少女画報に連載されました。
それぞれの短編に花の名前がついてます。
今回はその中からランダムに5篇を選びました。
段落ごとに読む人を交代して読んだので、
うかうかしていられませんでしたが、
この読み方で正解でしたね。
はじめに読んだ「紅椿」は、軽くて、ふむふむという感じだったのですが、
「紫陽花」「睡蓮」と読み進むにつれ、
ドロドロしてきて、
韓流ドラマのような、ハーレクイーンのような。。。
「向日葵」で、もう満腹状態でした。
最後の「桔梗」で、ちょっとほっこりしました。
しかし、とても美しい日本語で書かれています。
最近では使わない言葉がいっぱい出てきて、
読むのに悪戦苦闘していましたが、
日本語の美しい文体に惚れ惚れしました。
何篇かが漫画にもなっているようです。
なかなかおもしろい会でした。
『読もう!声に出して!』の醍醐味は、
いろんな人が声に出して読むので、
一人で黙読するのとは違う感覚で読めること。
面白さ倍増です。
自分はチョイスしない作品を読む機会でもあります。
食わず嫌いだったりしますからね。
ぜひ一度ご参加ください。
不定期ですので、
P-act HPを要チェックですぞ。
さて、
次回のP-act企画は、
4/23の『P-act文庫』です。
三人三様の朗読を楽しみに来てくださ〜い!