外来魚駆除大作戦 | オジーズスタッフブログ

外来魚駆除大作戦

こんにちは。店長の柏瀬です。


今日は邑楽町の中野沼で「外来魚駆除大作戦」のお手伝いをしてきた。



ブラックバス釣りファンの私が、ブラックバスの駆除に協力する。その事に違和感を覚える方もいるだろう。
また、この事業に協力する私や、参加者に対して「裏切り者!」という方もいる。


では、なせ私がこの事業に協力するのか少し説明したいと思う。


私は、ブラックバスの問題については、「駆除していく水域」と「有効利用していく水域」に分けて管理していく、いわゆるゾーニング(たばこの分煙のような形)を提唱している。
それが可能であれば、「利用していく水域」では、釣り人は気持ちよく釣りができる。
そして、「駆除していく水域」では、駆除した魚も殺さずに、有効利用していく水域に移動することが出来るので、釣り人も積極的に駆除活動に協力できて、防除が効果的に進む。


しかし、ゾーニングの話になると、釣り人は「利用していく水域」の話は積極的にできるが、「駆除していく水域」の話になると急に口が重くなってしまう。
確かに、私たちの釣りの対象のブラックバスを駆除する(釣り場が無くなる)事は、あまり楽しい事ではない。
もちろん、私自身もブラックバスを駆除し殺してしまうことは、できることであればやりたくない。


ゾーニングを提唱するのであれば、「利用する」ことばかりではなく、それと対になる「駆除」についても同時に、具体的に提唱しなければ無責任であると思う。


ゾーニングの議論になると、いつも言われることが「では、利用する水域を認めたら、駆除する水域で釣り人は駆除に本当に協力することができるのですか?」と言う事だ。
「できます!」と言ったところで、残念ながら釣り人は信用が無い・・・。
言葉で説明するよりも、実績として示していくことが大切であると思う。


バス問題にしても、環境問題にしても、机上の空論できれい事を言う人は山ほど居るが、現場で汚れ仕事を粛々と実行していく人は本当に少ない・・・。


そんな事からも、今回の主催者の邑楽町教育委員会の皆さんや、参加してくれた釣り人の皆さんには心から感謝申し上げます。


もしかしたら、この中野沼の事例が、外来魚問題のもつれた糸を解きほぐす第一歩になるような気がしています。



大会の後には、意見交換会も行われた。