5年前のことである。
PTA役員で会社社長の知人が深夜訪ねてきた。
各種の金型をコンピュターで作成する会社だったが、
会社経営で窮地に追い込まれ、不渡り手形を出し倒産、
明日にも債権者が家に押しかけてくると思い込み切迫感があった。
差し押さえになる前に、高価な精密機器類を預かってはくれまいか
2階の空き部屋を貸してくれまいか。
とりあえず了承した。
子どもは教え子で、親子で荷を運び入れ始めた。
あっという間に空き部屋が倉庫のようになった。

それよりさらに5年前
似たようなことがあった。
教え子の不動産業をしていた親から
金を貸してほしいと頼まれた。
経営が苦しいことは知っていた。
立ち行かなくなれば、破産を裁判所に申し立てよ、夜逃げはいかん!
教え子は高校生だが、妹がまだ中学生だ。
教育費までは取り上げない、、
しかし貸した金は夜逃げの資金になってしまった。
教え子から電話があり、居場所の見当がつき
駆けつけたが、寸前で行き違いになり、
その後は今もって消息不明。

金型屋の社長は、高価な荷を預かっているので逃亡はすまいと思った。
荷を預かって1ヶ月ほどして、連絡があった。
東京の弁護士さんに相談して動いてもらって、
債権者に追いまくられると思い込んでいたのが、
ピタッと誰も来ない。不思議だ。

法律が変わって、破産しても、
身ぐるみ剥がされるようなことはないみたいです、
夜逃げしなくていいみたいです、と
意外に明るい声で仰った。
事業継続するために七転八倒の苦しみを終らせて清清しいという。
その法律って、再チャレンジ法(?)というらしい。

一度つまずくと二度と立ち上がれなくなるのが昔の法律で、
いまはそれほどのダメージにならないように法律が変わったみたいです。
当てが外れて、ほっとしてしてます。

それでも豪華な持ち家を売りに出し、
アパート暮らしになったが、同業他社で以前の腕を活かした仕事についている。
子どもも独立し社会生活を送っている。

倒産の処理に強い弁護士がいるようだ。
その弁護士に依頼すると脅迫まがいの負債の取立てがピタリと止むばかりか
倒産させた当の経営者に直接請求はこない、弁護士が窓口になる?

請求の仕方も合法的なやり方がとられると聞いた。

ある会社が倒産すると、貸し付けていた金融機関が資金回収に動く、
取引先の会社への支払いができず、その会社がピンチに陥り、倒産が連鎖する事態が生じる、
それらの危機を回避し再び立ち直りを支援する手立てがいろいろあるようなのだ
私なりに調べてみた。

「中小企業倒産防止共済法」
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S52/S52HO084.html
この法律は始終改正されているようだ。
新しい法律に精通している弁護士を見つけることがまず肝心だ。

上記法律にもとずく【中小企業基盤整備機構】
連鎖倒産を防ぐための仕組み、融資や共済などの制度がある。
http://www.smrj.go.jp/tkyosai/

東日本大震災に関する中小企業支援策
http://www.smrj.go.jp/kikou/earthquake2011/

再チャレンジ支援融資【日本政策金融公庫】
http://www.jfc.go.jp/k/yuushi/atarasiku/05_rechallenge_m.html
廃業歴等のある方で創業に再チャレンジされる方に向けた融資
東日本震災関連の融資枠あり。

再チャレンジ融資の代行業者のようだ。わかりやすい解説付き。
http://www.shikin.net/saichallenge.html

※夜逃げの必要はない、一定の保護がなされる。
時間をかけて負債は返すことになる。
高利貸・闇金には手を出さない。

漁協は会社ではないが、事業団体か
被災地の漁協は、震災以前からある多額の負債が最近になって表面化した。
この負債の処理はどうなるのか、、

わずかだがファンドで支援した水産加工業者は
うちは影響はない、心配ないという。

漁協は解散し、新しい組織に生まれ変わり、
様々な支援を受けられるようになったという。

詳しく知りたいが、それ以上は立ち入れない、
すべてうまくいっているのだ、と
とりあえず思うことにして
先に進もう

支援している水産加工業者の事業予定地の沈下した地盤の
かさ上げを国支援で実施することになった。
膨大な書類としばらく格闘したという。
インフラは周辺の地域と足並みをそろえることになるので、
遅くなりがちな感じだ。

インフラ基盤が整備されれば、事業の資金は潤沢で、
どこよりも早く復興を成し遂げるだろうと期待している

この水産加工事業者が立ち上がれば、、
水産物を供給する漁師さん漁業者の仕事を増やす、
漁船が動けば、燃料も必要だし造船の必要も生れる、、
船の材料、鉄や金属の精製、レーダーなど電子機器の発注もうまれる、
水産加工物が生産されれば、消費地への輸送運送業、
小売販売の仕事も拡大する、、
製品の梱包業者、製氷業者も仕事を生む、、

多種多様なところで雇用を生み出すはず、
雇用された人の家族も収入で潤う、消費が生まれる
消費が生まれれば、供給も増え、また雇用を生む。

いまは被災地に仕事がなく去りつつある若年層が
被災地に戻り居着く動きを生むことになるであろう

居着いた若者も参加して事業が順調に軌道に乗れば、
返すべき負債があるなら負債解消への道にも踏み出せるだろう

ひとつの事業でしかないが、被災地各地での多数の試みが相互に連携し支えあう、
被災地でない地域との連携でも支えあうことに寄与するように展開できれば復興はゆるぎない

好循環を生み出せば、未来は明るい。