●離婚は遺伝する
どうもです。満野和敏です。
少々過激なタイトルになりましたが、あなたはこれを信じますか?
この考え方で、よくあるのが、暴力は遺伝すると言う発想です。
暴力を受けた子供は暴力を振るってしまう。
それと同じように両親の離婚を経験した子供は離婚をしてしまう。
そして、暴力を振るうと言うのは一生治らないと言われています。
それでは離婚もどうでしょうか?
何度結婚をしても一生離婚を繰り返す人になるのでしょうか?
少々話がそれましたが、両親の離婚について子供に遺伝すると言う点は、半分本当ですし、半分ウソです。
これは厳密に言えば、遺伝と言うより「学習」です。
両親の離婚を通して、男女はうまくいかないと言う事を学習します。
そして、そのような生き方をマネしたくないと思うほどに、男女がうまくいかない理由を掘り下げて考えてしまい、より男女はうまくいかないと言う事を学習していくんですね。
そして、自分の男女関係に当てはめた時に、両親の男女関係がお手本だから、それをマネするしかなく、関係性を破綻させる方法しか出来なくなっていきます。
でも、ここで両親の離婚を経験したのにも関わらず、自分の男女関係をうまくいかせて離婚をしない子供もいます。
それはなぜか?
両親の離婚を参考にしなかったからです。
自分の生き方と両親の離婚をうまく切り離す事が出来たからと言う事です。
両親の離婚について考えすぎてしまう子ほど、実は両親の離婚に執着をしています。
そして、両親の離婚について自分に解決出来る事があったんじゃないか?
そうやって、深く考え込むほどに、そこに答えはないですから、自己否定のループに入っていきます。
そして、両親の離婚を否定し恨み悲しみあんな風には絶対になりたくないと四六時中考えるようになってしまうんですね。
また、そのような事を忘れたとしても、ふとした時に自分の男女関係と両親の離婚を照らし合わせて、離婚をするくらいなら結婚する必要ないと考える子供もいます。
結局、両親の離婚と言うものを見た時から、結婚とはこういうもの、男女関係とはこういうもの。と子供は学習してしまい、それを自分に当てはめても幸せに繋がっていかないから、何をどう選択していいのかわからなくなっていってしまうんですね。
でも、両親は私に幸せになる生き方を教えてくれたはずだし、両親の生き方を否定したくない。
そうやって、両親の離婚を受け入れて、両親の生き方を受け入れて、自分の生き方を見つける子供もいます。
だから、両親の離婚を経験した子どもたちが幸せになる為にはですね。
子供達が両親の離婚について抱えている傷をうまく昇華出来るように両親がお手伝いしてあげる事なんです。
子供達に両親の離婚を受け入れられる流れをサポートする事なんです。
ここは両親の考えを押し付けたり、強要する事ではありませんよ。
あくまでも、子供が主体で考えられるようにする事です。
子供が私達の離婚を受け入れて前に進めるようになるには何が出来るのか?
子供達の話を聞くのは大切ですよね。
ここで勘違いする人が多いんですが、子供にどれだけ言ってもわかってくれないんですと言う事。
それは子供の意見を聞いているのではなく、自分の意見に従わせようとしているだけですよと言う話で。
子供の言葉を聞いてあげてほしいんです。
両親からすれば耳が痛くなるような言葉が並ぶと思いますが、子供は両親を傷つけたいのではない。
自分の気持ちを両親にわかってほしい、悲痛な叫びなんです。
そうやって、子供の心に寄り添う親が一人でも増えれば、子供の心の傷が癒えていきます。
そうは言っても子供に会えないからと言う親もいると思います。
そのような方は子供に会った時にどのような事を聞いてあげたら子供の心は軽くなるかなって考えてみるのも良いと思います。
すぐに会えないのに意味がないと思う人もいるかもしれませんが、僕は両親の離婚から20年後に父親と会っています。
ですので、すぐに会えるか会えないかはわかりませんが、いつか来るかもしれない親子関係の再構築の為に思いを馳せるのは大事だと思います。
僕は父さんと母さんといつか話をしなければいけないと思いながら親子関係の再構築に向けて進みました。
決してカンタンな道のりではなかったし、話も一回では済まず、何度も話し合いを重ねて親子関係の再構築が出来ました。
ただ、ここで僕が思ったのは、子供の僕からアプローチをするには大人になるまでの時間がかかった。
でも、大人の親から同様のアプローチがあれば、もっと早く父さんと再会する事が出来たのにとは思います。
これはあくまでも想定なので、そこは真実ではありませんが。
ですので、子供達が両親の離婚を受け入れて前に進めるサポートをして、子供達の傷が癒されていく事を願います。