お久しぶりです。
安城市の大山税理士事務所です。
今日は人材育成のお話です。
昨年のプロ野球セ・リーグで広島東洋カープが25年ぶりのリーグ優勝を果たしまし
た。「育成球団」の異名を持ち、ドラフトで選手の素質をチェックし、入団後に徹底
的に育成するスタンスを貫いたカープの実力が、まさに開花したと言ってもいいでしょう。
人材をしっかりと育てて戦力化することの大切さを、現在採用難に直面している中小企業に示してくれています。
広島東洋カープは球団創設以来、「育成球団」として次のようなスタンスを貫いてき
ました。
①スカウトが目を掛けた選手には徹底的にほれ込み、たゆまない熱意を注ぐ
②数年先を見据えたチームの編成を考慮しドラフトでの指名や育成の方針を定める
③即戦力選手の補強も、チームの方針にかなう人間性を最重視する
④練習を重ねて力をつけた選手には1軍の試合で出場する機会をしっかりと与える
「育成球団」である背景には、資金力の弱さがありました。
カープは、原爆で被災した街の復興のシンボルとして、官・民・財が一体となって
創設された球団です。
財力は慢性的に乏しく、年棒の高い即戦力の選手を獲得することは、
なかなかできませんでした。
カープにとって、ドラフトで入団した選手を球団方針ののっとって鍛え上げること
が、強くなるための最短の方法だったのです。
ただ、選手の育成は一朝一夕ではできず、長い時間を要します。
また、個々の成長のタイミングがそろうとは限らず、
簡単には結果へとつながりません。
それでも、地元市民は募金などで球団を支え、
カープの優勝に期待を寄せ続けてきたのです。
次回へ続く