65ノアのエンジンストールについてまとめ

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普段は修理内容等は記載しないようにしてるんですが

 

今回はトヨタはサービスデータを出してくれないとの事でネット上にあるデータを活用させて頂いたので誰かの参考になればと思いまとめとして記事をアップしておこうと思います

 

現車は平成15年式のノア エンジンは1AZ 走行距離98000キロ

 

今年の初めくらいから信号待ち等の停車時に時々エンジンがストールしていたとの事

 

最近になり症状が多くなってきたので入庫です

 

試運転時にやはり停車と同時にストールを確認し点検を始めます

 

先にも書きましたがトヨタにサービスデータが欲しいと打診しましたがNG

 

全て手探りでの作業を強いられます

 

ちなみにこのエンジンの不調を点検するのは今回が初めてとなります

 

始めに疑ったのはアイドリングのコントロール部

 

が、この1AZというエンジンは電スロ制御でアイドリングを別系統で制御するタイプではなく

 

たった1個のスロットルフラップのみでの制御らしい・・・・

 

ファーストアイドルとエアコンのアイドルアップは問題なく作動する

 

症状は低温時には起きずに暖気後にのみ発生する

 

この時点ではストール後の再始動は1発で始動可能である

 

ストールする時のフィーリングでは点火系ではない感じ

 

リスタートが安易に可能な事から燃料系でもないと推測

 

アチコチと聞いてみるとこのエンジンは電スロが悪さする事が多いらしいが

 

データが無いと点検のしようがない

 

知り合いに診断機を借りて接続して点検を試みる

 

ちなみにフォルトデータは無し

 

コンピューター上では不具合は無いという診断らしい

 

ココまでチェックエンジンランプの点灯が無かったので予想の範疇ではある

 

診断機でスロットルの動作確認をしたかったが接続不可 (アクティブテストも出来ませんでした)

 

ライブデータすら見れないのは困った・・・・

 

この時の試運転時に新しい症状が発生した

 

信号待ちで停車状態からの発進時にアクセルを踏み込みエンジンが回転上昇を始めてすぐ

 

クルマが動き出してすぐかな

 

アクセルに対しての反応がまったく無いという状態が発生する

 

踏んでも抜いても一切の変化が無い状態

 

一度停車してエンジンを止めて再始動すると普通に動き始める

 

この症状を2度経験

 

ココで電スロの動作不良を疑う

 

が、確認の手立てがない・・・・・

 

結局疑わしいであろう状況で部品を発注した

 

 

交換してすぐにエンジン始動して動作確認する

 

特に問題なく。解決したように思われた

 

それなりに試運転してから納車したんだけど

 

納車した日の夜に症状がでた

 

しかも少し進んでる感じの症状である

 

エンジンストール後の再始動が難しくなった・・・・・

 

再度クルマを預かり試運転すると・・・・止まる

 

止まったらすぐには再始動は不可・・・・・な時がある

 

しばらくすると普通にエンジンは動き始め普通に走行が可能

 

ちなみにこの時にフューエルポンプの動作音は確認できるのでポンプが動いているのは間違いない

 

 

再度ネット上で色々と資料を集めて検証

 

このエンジンには燃料ポンプが2個付いている事を発見

 

しかも直列に接続とは・・・・・?

 

 

どうやら燃費対策のリーンバーン燃焼エンジンらしい (知りませんでした)

 

いつも思う事だが、多少の燃費の為にココまで複雑なシステムを構築しなきゃいけないなら普通の燃焼エンジンでもっと安価にした方が効率というかコスパは高いのではないだろうか

 

リッターあたり数キロ良くなったところで莫大な修理代が1回でも発生したら元も子もないと思うんだけどね

 

さて、修理の続きね

 

このエンジンの燃料系制御について

 

どうやら始動時やアイドリング時に関してはリーンバーン燃焼は行ってはおらず通常燃焼らしい

 

ちなみに高圧用の機械式ポンプはリーンバーン時に燃圧を高圧にして燃焼状態をよくするために動作しているらしくアイドリングには無関係らしい

 

そうなると通常燃焼時の問題が重要となるので

 

動作音は確認できるがタンク内にある電磁ポンプの方を疑いたくなってきた

 

タンク直後に燃圧計を繋いでエンジン始動

 

2~3キロの範囲で針が振れながらの安定

 

普通ならこんな不安定な状態は異常なんだけど高圧ポンプが直列に繋がってる事を考えると不具合なのか正常なのかの判断が難しいところ

 

この時点ではエンジンは快調に回っているし・・・・・

 

ここまま燃圧を計測しながら回すこと2日

 

ようやく症状を確認しながらの燃圧を見ることが出来た

 

数回のレーシング後に燃圧がドンドン降下し殆どゼロに・・・・

 

けど、この状態から数分間エンジンはストールしない

 

なぜ?

 

燃圧が殆どゼロな状態でも動作可能ってのはどういう事か

 

1、2分後にエンジンストール

 

再始動不可な状態で燃圧も上がらない

 

ポンプは動作音あり

 

数分後に燃圧が上昇しエンジンが始動

 

とりあえずポンプかレギュレーター不良なのは間違いないと判断

 

燃圧低下後にすぐにストールしないのは高圧側のポンプが作用したのではないかと推測する

 

ちなみにこのクルマの燃圧レギュレーターはタンク内のポンプユニット内に存在

 

 

フィルターとケースが一体設計みたいですね

 

今回はセンダー以外の全てを交換しました

 

恐らくレギュレーターの不良が原因だと思われるがポンプの音が大きくなってきたと思われるので同時に交換させていただきました

 

 

交換後に再度燃圧を測定

 

 

圧力上昇と安定を確認

 

普通に考えればコレが正常だよね

 

これで完治したと確信できた

 

エンジン始動

 

ほんの少しだがエンジンの応答速度が向上したと思われる

 

実際に試運転したらホントに少し速くなってるように感じました

 

このまま数日間試運転して問題が無いことを確認後

 

新品の電スロを元に戻す実験

 

戻して数日、特に問題が無い事も確認

 

電スロは完全に誤診にて交換した事が確認できた

 

という事で今回は燃料ポンプとレギュレーターに問題があったという結論です

 

補足

 

このエンジンの癖みたいな書かれかたをしている

 

朝一にエンジンが一発では掛からないという症状

 

これは長くクランキングするか、一度とめて再度クランキングしないとエンジンが始動しにくいという症状なんだけど

 

恐らくはポンプ上部に付いているゴムパッキンかレギュレーターの不良が原因だと思われる

 

この車両も例外なく朝一はエンジンがかかりにくく

 

長くクランキングするか

 

一度やめて再度キーを回せばスパッと掛かる症状もあったが

 

ポンプ&レギュレーター交換後はいつでもスパッと1発始動になりました

 

ちなみに、今までのインジェクション制御はキーを捻ってイグニッションがONになった瞬間に予備動作としてポンプが回るんだけどこのクルマの制御はセルモーターが回転するまでポンプは回りませんのでこういう症状が発生するのだと思われます

 

というのが今回の診断結果となります

 

誰かの参考になれば幸いです

 

それではパー

 

 

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