2006-07-23 10:19:06

第二次世界大戦ブックス 「ジェット戦闘機Me262~ドイツ空軍、最後の輝き~」

テーマ:軍事

ME262 ジェットエンジンの発想自体は案外古く、イギリスなどには大戦前にすでに実物を自費開発で稼動させたツワモノ研究者もいたが、当初極めて燃費が悪かったジェットエンジンは実用化にはまだ時間が必要と判断され、イギリス軍に採用されることは無かった。


一方ドイツでは、ダイムラーベンツ社とユンカース社がジェットエンジンの開発に乗り出し、そのうちユンカース社が並みならぬ粘りを見せて遂にモノにしてしまった。
機体の方もハインケル社が積極的に取り組み、他社に先駆けて幾多の試作機を完成させた。


しかし、爆撃機メーカーの同社に戦闘機を作らせて負担が増えることを嫌ったのか、あるいは単にハインケル社が嫌いだったのか、そもそもジェット戦闘機の存在意義が無いと判断したのか(おそらくは全ての理由によって)、いずれにせよ後発のメッサーシュミット社案が採用される前にハインケル社案が採用されることは無かった。


レシプロエンジン(普通のプロペラ機用のピストンエンジン)での限界を超える斬新なメカニズムを生み出しておきながら、またしてもドイツにアイデアをさらわれてしまった格好のイギリスだが(「ドイツ機甲師団」参照)、さしもの工業国ドイツをもってしてもジェットエンジンの実用化には非常な時間と手間を要したところを見ると、敬遠という判断も無理も無いところかも。


質の低い燃料でも稼動したり、構造が単純だったり、新技術というイメージの割には意外な面が多いジェットエンジン。
これが発明され、ヒトラーの妄言に悩まされつつもドイツのメーカーによって初めて実用化された黎明期の顛末を記す。


出版:サンケイ出版
著者:渡辺 洋二
価格:\500

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2006-07-21 09:06:24

「ドイツ機甲師団 PanzerDivision」

テーマ:軍事

4号戦車 ちょっと前にご紹介した「フォッケウルフ戦闘機」と同じシリーズの古い本です。


戦車が戦場に初めて登場したのは第一次世界大戦。
パリの北100キロほどにあるアミアンという町近郊での戦いにイギリス軍が投入したのが最初で、それまでは砲撃と歩兵突撃によって時間をかけて攻めるのが常識だった陣地戦をあっという間に易々と突破してドイツ軍将兵の度肝を抜きました。

この時の鮮烈なショックによって戦車の兵器としての重要性を印象付けられたドイツ軍は、戦車の利用に向けて整備を始めます。

気鋭の若き将軍達が、こぞって進歩的な戦車戦術理論を提唱し、やがてドイツは世界に先駆けて戦車を集中的に使用する本格的な機動戦術を編み出し実践していくことになります。
これがかの有名な「電撃戦(ブリッツクリーク)」です。


この本は、第一次世界大戦においてドイツが戦車によって敗北してから第二次世界大戦で戦車戦術の頂点を極め、そこから再び凋落するまでを描いています。

第二次世界大戦初頭において、ヒトラーは確かにこの新しい戦術、兵器を高く評価していました。
その一点を見れば先見の明があったと言うこともできなくはありません。
もちろん戦いの結末は皆さんご存知の通りなのですが、この機甲師団というものが優秀な将軍達やヒトラーによっていかに生み出され、いかなる状況下で消耗し、再びヒトラーの妄言によってトドメを刺されたかをザックリと「流れ」を主体に記していて中々面白いです。


第二次世界大戦ブックス⑮
サンケイ新聞社出版局
著者:ケネス・マクセイ
訳:加登川幸太郎
¥500

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2006-05-24 06:01:39

「フォッケウルフ戦闘機」

テーマ:軍事

さびさのブックレビューですので、勝手がもう一つ分かりません。

おかしな文章になっちゃってたらご愛嬌ということで(^^;


その昔、サンケイ出版から刊行されていた「第二次世界大戦ブックス」という戦争関連の解説本シリーズ(赤い背表紙の本)の75番が本書です。


フォッケウルフというのは記号で書くと「Fw」で、メッサーシュミットと並んで戦中のドイツ空軍を支えた戦闘機の代表的メーカーです。

そのメーカーの代表機「Fw190」シリーズを中心に、戦争やドイツ空軍の状況など、フォッケウルフ社が台頭した時代背景なども織り交ぜながら、多角的に解説していきます。

fw190

中ほどの項では、あまりフォッケウルフとは関係がないのではないかとすら思えるドイツ空軍のエース達や(Fw190に搭乗していないエースが多数登場)、総監ガーラントとゲーリングの確執などの解説にかなりのページ数を割いていて、その辺りが少しダレる部分はあるものの全体としてはまずまずの内容でした。


ただ、初版が昭和54年とかなり古い本なので、書かれている内容もかなり古い感じは否めません。

エルンスト・ハインケル技師(主に爆撃機を生産していたメーカー)が、ナチスの高官と折り合いが悪いために冷遇されていたという本書の分析も、現在ではどれほどの根拠があっての話なのか疑問の声が挙がっている説です。


ただ、そういう古さを差し引いたとしても全体はよくまとまっていますし、フォッケウルフの戦闘機を知るにはこれ一冊読めば大抵のことは理解できると思います。


サンケイ出版

¥800(税別、当時)

鈴木五郎

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