2007-01-31 16:45:33

○「白バラの祈り ゾフィー・ショル最後の日々」

テーマ:洋画
レントラックジャパン
白バラの祈り -ゾフィー・ショル、最期の日々-


90年に東ドイツで発見された尋問記録を元に、反ナチスを掲げて抵抗運動を行った学生グループ「白バラ」のメンバー、ゾフィー・ショルが、大学構内でビラを撒いて逮捕されてからわずか4日で処刑されるまでを描いた作品。


ゲシュタポというのは、とかく極悪非道であることないこと難癖を付けて罪をでっち上げた末に処刑してしまうというイメージがありますが、この作品では実際にゲシュタポがショルの周辺を調べ上げ、「白バラ」とその反ナチ活動の状況証拠を突きつけて追い詰めていく過程が克明に描かれています。
人民法廷は罪を確定させるための出来レース、手続き上のパフォーマンスに過ぎませんが、捜査機関としてのゲシュタポはそれなりに役目を果たしていたという見方もできるでしょう。

いずれにせよ、ショルはそれらに毅然と立ち向かい、一時はゲシュタポも焦りを見せますが、兄ハンスの自供によってとうとう罪を認めることになります。


戦敗国である上に、ナチスが行った悪逆非道が明るみに出たこともあり、戦後のドイツ人のナチスアレルギーは相当激しいものがあります。
時にはその激しいナチス批判が、戦争責任の客観的観測を妨げるほどでもあります。
この激しさ、憎悪は日本人の戦犯に対するそれを遥かに上回ります。

あるいはこうしたドイツ人自身の手による抵抗運動に、背負った罪の重さからの救いを見出す部分もあるのかもしれません。


この作品は、事件を冷静かつ客観的に描いた作品には違いありませんが、一方でこの作品が本国の映画祭で高い評価を受ける背景にはそういった事実もあることは踏まえておくべきでしょう。


現にこの作品では、ショルやその一味の思想的な背景には一切触れられていません。

処刑が不当であることはゆるぎない事実ですが、果たして彼らは純粋な正義の使者たりえたのか。

冷酷なようですが、全てを鵜呑みにする気分にはとてもなれませんでした…。


白バラの祈り ゾフィー・ショル最期の日々 - allcinemaONLINE


時 間 : 121分
製作国 : ドイツ
公 開 : 劇場公開 (キネティック)
初公開 : 2006/01/28
監 督 : マルク・ローテムント
脚 本 : フレート・ブライナースドーファー
出 演 : ユリア・イェンチ ゾフィー・ショル
     アレクサンダー・ヘルト ロベルト・モーア尋問官
     ファビアン・ヒンリヒス ハンス・ショル
     ヨハンナ・ガストドロフ エルゼ・ゲーベル
     アンドレ・ヘンニック ローラント・フライスラー裁判官
     フロリアン・シュテッター クリストフ・プローブスト
     ヨハネス・シューム アレクサンダー・シュモレル
     マキシミリアン・ブリュックナー ヴィリ・グラーフ
     リリー・ユング ギゼラ・シャーテリング
     ユーグ・フーベ ロベルト・ショル
     ペトラ・ケリング マグダレーナ・ショル
     フランツ・シュターバー ヴェルナー・ショル

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2007-01-27 08:04:36

○「遠雷」

テーマ:邦画
ジェネオン エンタテインメント
遠雷

とある都市郊外の団地近くの土地でビニールハウスでトマトを栽培する農業・和田満夫。
日々熱心に農業に打ち込む彼に、ある日突然見合いの話が舞い込む。
砕けた性格の満夫は、見合いのその日に相手のあや子をモーテルに誘う。
一方、彼の親友・広次は、満夫とも関係を持ったスナック経営のカエデと関係を持つ。
このことから広次の人生が狂い始める。
満夫は思うところがありながらも親友を遠くから見守るが…。


ATG作品でごいます。
もっとシュールな内容かと身構えて見たんですが、なかなか見ごたえがありました。
何より主人公・満夫の若き農夫ぶりが非常に瑞々しく描かれていまして。
ワイルドさと、飄々とした雰囲気と、寛容さと、実は優しい心根とが同居する主人公が何とも魅力的です。

まぁ、そういう主人公の人間的な魅力が最大の見せ場かもしれませんね。


親友の広次が裏切るようなことを言っても黙って見守るし。
カエデが卑怯なやり方をしても無下に責めたりしないし。
こういう大人の人間としての魅力は、映画として見た時の爽快感にはどうしても繋がらなくて、むしろじれったくてイライラする部分があります。
これがATGと言われればそれまでなのですが…。


良くも悪くも、古い「邦画」のイメージ通りの作品です。
人を選ぶ作品かもしれませんね。


遠雷 - allcinemaONLINE


時 間 : 135分
製作国 : 日本
公 開 : 劇場公開 (ATG)
初公開 : 1981/10/24
監 督 : 根岸吉太郎
原 作 : 立松和平
脚 本 : 荒井晴彦
出 演 : 永島敏行 和田満夫
     ジョニー大倉 中森広次
     石田えり 花森あや子
     横山エリ カエデ
     ケーシー高峰 満夫の父
     七尾伶子 満夫の母
     原泉 満夫の祖母
     藤田弓子 チイ
     蟹江敬三 カエデの亭主
     高橋明 あや子の父
     坂巻祥子 あや子の母
     吉原正皓 広次の父
     根岸明美 広次の母
     森本レオ 和田哲夫
     鹿沼えり 和田敏江
     立松和平 農協職員A
     江藤潤 農協職員B

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2007-01-24 09:43:44

◎「櫻の園」

テーマ:邦画
ジェネオン エンタテインメント
櫻の園


私立櫻華学園高校演劇部。
この女子高の演劇部では、創立記念日恒例のチェーホフの“桜の園”上演を間近に控えて準備に追われていた。
その最中、3年生部員の杉山紀子が喫煙で補導されるという事件が起こり、櫻の園の上演中止の危機が迫る。
当日の朝、早めに現れた、部長の志水由布子は、いつもの生真面目なイメージには似つかわしくないパーマを髪にかけていた。
予定通り集合した部員達は、小さな変化と大きな危機に動揺しながらも上演の準備を始めるが…。



原作「櫻の園」(吉田秋生)は、中野敦子、杉山紀子、志水由布子、倉田知世子の4人を主人公に立てたオムニバス形式の物語ですが、本作はこれを2時間に凝縮し、完全に消化した上で独自の群像劇として思春期の少女達の揺れ動く心を見事に表現しています。
志水・倉田両名のエピソードを中心に据え、杉山・中野のエピソードは、テーマのみ作中に吸収されています。
映画オリジナルの部分も自然で違和感がなく、作品に必要な要素をしっかりと表現していて、非常にクオリティが高いです。
実写化がこれほど見事に成功する例も珍しいのではないでしょうか。


実はこの作品を初めて目にしたのは僕がまだ学生だった頃で、今回は2回目ということになります。
非常に強く印象に残り、すぐさま原作を調べて買ってきて読んだ覚えがありますね^^
原作はもう少し表現的に踏み込んでいますので、本作を楽しまれた方は是非原作もお楽しみください。


余談ですが、この作品を借りた翌日に、100均でレンタル落ちのビデオテープが売っているのを発見してゲットしましたw
借りた翌日というのは少々皮肉な話ですが、にしても105円は安い♪


櫻の園 - allcinemaONLINE


時 間 : 96分
製作国 : 日本
公 開 : 劇場公開 (アルゴプロジェクト)
初公開 : 1990/11/03

監 督 : 中原俊
原 作 : 吉田秋生
脚 本 : じんのひろあき
演 奏 : 熊本マリ
出 演 : 中島ひろ子 志水由布子(3年・部長ドゥニャーシャ)
     つみきみほ 杉山紀子(3年・ヤーシャ)
     白島靖代 倉田知世子(3年・ラネフスカヤ)
     梶原阿貴 久保田麻紀(3年・ロバーヒン)
     三野輪有紀 大町真由美(3年・トロフィーモフ)
     白石美樹 平井和代(3年・ガーエフ)
     後藤宙美 戸田麗子(3年・シャルロッタ)
     いせり恵 河合喜美子(3年・ピシーチク)
     金剛寺美樹 井上志摩子(3年・ヴァーリャ)
     菅原香世 中野敦子(3年・アーニャ)
     永田美妙 藤城千晶(3年・フィールズ)
     丸山昌子 木村環(3年・エピホードフ)
     宮澤美保 城丸香織(2年・舞台監督)
     古川りか 松本圭子(2年・舞台監督助手)
     西村雪絵 三島一子(2年・美術係)
     永椎あゆみ 神奈川潮美(2年・美術係)
     佐藤友紀 高田真理子(2年・美術係)
     浅沼順子 大西加奈子(2年・美術係)
     山田純世 堀口さゆり(2年・照明係)
     白戸智恵子 高野久美(2年・照明係)
     阿部千種 田代有美(2年・音響係)
     大原麻琴 佐野留美子(2年・音響係)
     森沢なつ子 聖華女子学園
     西山友紀子 聖華女子学園
     植竹よしみ 聖華女子学園
     伊藤礼奈 知世子ファンの2年生
     森典子 知世子ファンの2年生
     広野美保子 知世子ファンの2年生
     三上祐一 島田祐介
     橘ゆかり 中野綾子
     上田耕一 坂口
     岡本舞 里美先生
     南原宏治 中村先生

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2007-01-13 10:40:01

○「ウルトラヴァイオレット」

テーマ:洋画
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
ウルトラヴァイオレット デラックス・コレクターズ・エディション


世界に広がった感染症。
超人的な知能と運動能力とひきかえに、感染後12年で命を落とす“ファージ”と呼ばれる感染者たちが出現したのだ。
ファージの能力を恐れた政府は彼らを殲滅するべく動き始め、ファージの組織と政府との抗争が日常化していった。


その最中、ファージ組織のエージェントであるヴァイオレットに一つの任務が与えられる。
それは政府が開発したというファージ殲滅薬を奪取することだった。
大胆にも政府機関に単身潜入したヴァイオレットは、薬剤の奪取に成功するが、そこには大きな謎と陰謀が隠されていた。
疑問を感じたヴァイオレットは、ついにファージ組織をも敵に回してしまうが…。



いかにもアメコミ原作といった感じのハードな設定のアクション作。
予告編では、妙に様式にこだわったアクションばかりが印象に残りましたが、ストーリーの方も中々もの悲しい運命や希望など、ちゃんとスタンダードを踏襲していて安っぽくはなってませんでした。


僕は正直、こういう生活感をまったく感じない作りこまれたフィクションにはあまりのめり込むことは無いのですが、それでもアクションに見ごたえがあったことは確かです。
やはりこのミラ・ジョボビッチという女優さんはアクションで映えますね~^^


ウルトラヴァイオレット - allcinemaONLINE

時 間 : 87分
製作国 : アメリカ
公 開 : 劇場公開 (SPE)
初公開 : 2006/06/24
監 督 : カート・ウィマー
脚 本 : カート・ウィマー
出 演 : ミラ・ジョヴォヴィッチ ヴァイオレット
     キャメロン・ブライト シックス
     ニック・チンランド ダクサス
     ウィリアム・フィクトナー ガース

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2007-01-07 07:46:22

○「嫌われ松子の一生」

テーマ:洋画
アミューズソフトエンタテインメント
嫌われ松子の一生 通常版


笙という名の青年がいた。
ミュージシャンの夢も諦め、何をするでもなく自堕落な生活を送っていたが、ある日突然父親が訪ねてくる。
長年断絶状態だった父の姉が死に、その後始末をしに来たのだという。
とはいうものの、父親はその日のうちに帰らねばならず、仕方なくその後の始末は笙が引き受けることになる。
こうして父の姉・松子のアパートを片付け始めた笙だが、そのうちに徐々に松子の人生を知ることになっていく。


病弱な妹を持った松子は、幼い頃から父親の愛情に飢えて育った。
教員だった松子は、ある時、修学旅行先で起きた窃盗事件に巻き込まれてしまう。
普通に対処していれば良かったものを、とんでもない方法で解決しようと考え逆にこじれさせてしまう。
とうとう教員をクビになった松子の、転落の人生がここから始まる…。



最初は「なんて寒いノリだろう」と、表情をピクリともさせませんでした。
やっぱりミュージカル仕立てってのは諸刃の剣ですな~;
追い詰められると松子はヘンな顔をするクセがある、なんて設定も、インパクトはありますがあんまり活きてるようには思えません。
「下妻物語」を撮った監督さんですから、そういう好みなんでしょうか。


しかし、それでも何となく中盤あたりからエンジンがかかってきます。
松子という人はその不器用な性格ゆえに、自分を愛してくれる家族の愛情に、その家族を失ってからでないと気付かないわけです。
ここが何とも切ないですな~。


幸せになるチャンスは何度もあったのに、その都度不器用な立ち回りでそれをフイにしてきた松子。
せめてあの世で幸せに。


嫌われ松子の一生 - allcinemaONLINE


時 間 : 130分
製作国 : 日本
公 開 : 劇場公開 (東宝)
初公開 : 2006/05/27
監 督 : 中島哲也
原 作 : 山田宗樹 『嫌われ松子の一生』(幻冬舎文庫刊)
脚 本 : 中島哲也
出 演 : 中谷美紀 川尻松子
     瑛太 川尻笙
     伊勢谷友介 龍洋一
     香川照之 川尻紀夫
     市川実日子 川尻久美
     黒沢あすか 沢村めぐみ
     柄本明 川尻恒浩
     木村カエラ 超人気シンガー
     蒼井そら スカウトされた女の子
     柴咲コウ 明日香
     片平なぎさ 片平なぎさ
     本田博太郎 『女弁護士篇』の犯人
     ゴリ 大倉修二 (ガレッジセール)
     榊英雄 めぐみのボディガード・リーダー
     マギー 刑事
     竹山隆範 教頭 (カンニング)
     谷原章介 佐伯俊二
     甲本雅裕 修学旅行先の売店の男
     キムラ緑子 松子の母・川尻多恵
     角野卓造 校長
     阿井莉沙 アイドル歌手
     宮藤官九郎 八女川徹也
     谷中敦 「白夜」マネージャー・赤木
     劇団ひとり 岡野健夫
     大久保佳代子 岡野の妻 (オアシズ)
     BONNIE PINK 綾乃
     濱田マリ 紀夫の妻
     武田真治 小野寺
     木野花 婦警
     荒川良々 島津賢治
     渡辺哲 刑事A
     山本浩司 刑事B
     AI 女囚A・唄
     山下容莉枝 女囚B・家族
     土屋アンナ 女囚C・プライド
     山田花子 女囚D・思い出
     あき竹城 係官
     嶋田久作 牧師
     木下ほうか ひかり荘一階の住人
     奥ノ矢佳奈 子供時代の松子

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2007-01-05 07:56:49

あけましておめでとうございます;

テーマ:ブログ

大変遅いご挨拶となってしまいました(^^;

みなさまよいお正月を過ごされましたでしょうか?


ちょ~っち私生活のほうが込み入っておりまして、

活動の本格再開は来週くらいになってしまうかもしれません;


その際には、あらためましてご挨拶に回らせていただきます^^


つたないブログではございますが、本年も何卒よろしくお願い申し上げます~。



                                    はち

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