2005-03-13 17:00:21

「世界遺産 アンコール遺跡の光」小学館文庫838

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これはひょっとして凄い本に当たったかもしれません。
本文221ページを、実に117点ものカラー写真が飾る。
文庫サイズながら、どれもこれも素晴らしい写真ばかりでしかも¥838+税という手軽さ。この値段で手に入るなら、小さくても全く問題無しでしょう。


アンコールやボロブドゥールなどの遺跡を眺めていると、つくづく「アジアの文化は『生』と『絶頂(エクスタシー)』と『死』だな」と感じます。
西洋の文化は、どんなに輝いた黄金期にあっても、システマチックな要素をどこかに感じます。例えば財力という担保があったり、稀有な才能がギルドという組合によって守られていたり…。
しかしこれらアジアの遺跡を飾る石の細工は、世界中のどんな作品と比べても決してヒケを取らない、いやむしろ地上最高と言ってもいい程の才能と情熱が注ぎ込まれているにも関わらず、それらを現出せしめた王朝はにわかに登場しすぐに滅んでしまいます。
これだけの作品群と建築の技術をじっくり蓄積させる要因がまるでないのです。

最も、この辺りはそもそも歴史的資料に殊更乏しい地域でもあります。単に記録が無いだけで、あるいはきちんとした文化が脈々と受け継がれてきたのかも知れません。

いずれにせよ、深い深い森の奥底から突如空前の建築物が現れるインパクトは計り知れないものがあります。まさに「絶頂」と形容するにふさわしいではありませんか。


書名:世界遺産 アンコール遺跡の光
写真・文:田村仁
監修:石澤良昭
定価:¥838+税
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2005-03-12 08:15:34

「海の帝国 アジアをどう考えるか」中公新書1551

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白石 隆著
 近代、東南アジアの殖民支配の主導権がスペイン→オランダ→イギリスと移り変わって行く中で、どういうメカニズムが働いていたか。
 イギリスが派遣したアジアのスペシャリストでありシンガポール建設者としても知られるトーマス・S・ラッフルズの描いた東南アジア経営の青写真などを引用して分析、整理していく。

 新書って、専門書に手が届かない一般人でも読めるようにってコンセプトの割には書き方が小難しい本が多いすね(^^;よ~く読めば何でもないことを、わざわざ難しく説明してるような部分が多くて、無学な拙者は読むのに一苦労。
 「教える」っていう事は「説明する」って事じゃなくて「相手に理解させる」ってことだと思うんです。それに、物事を良く理解している人は、説明も分かり易いものだと思います。
 京都大学東南アジア研究センター教授なんていう凄い肩書き持ってる人に、ドエライ身のほど知らずなこと言ってますが…(^^;

 ホスト国としてのイギリスが利益をあげるためには、東南アジアをどう経営していくべきか。また、それが現実ではどう歪められていったか。
 基本的には、当地に恩を与えることが長期的に見てホスト国の利益にも繋がる訳ですが(ラッフルズ主張)、我々はどうも安きに流れやすいという部分がありまして。結局、華僑シンジケート(アヘン取引など)と癒着して、本来あるべき姿からかけ離れたものになって行き、最終的に失敗に終わる。
 アメリカの極東政策は、日本の支配を通じて今のところ成功を収めていて、この事との対比が印象的。
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2005-03-08 09:05:50

「海賊の歴史」 創元社「知の再発見」双書

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フィリップ・ジャカン著/増田義郎監修 ¥1400+税

 このシリーズは絵が多くていいですね。
 地中海時代~新大陸辺りをメインに、東西交易時代や倭寇についても少し触れてます。

 本文よりも、図の解説の方がいいです。海賊の生活の一面を具体的に描写してくれるので、結構臨場感あります。
 ただこの本、地名が多々登場する割には地図があまり載ってないので、別途で地中海やカリブ海あたりの地図を用意しといた方がいいかもしれません。

 当時の人々が海賊をどう英雄視していたかについて、当時の文献の挿絵などの引用が新鮮。
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