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2008-10-08 23:07:02

米欧6中央銀行の協調利下げと米FRBのCP買い取り制度

テーマ:金融

オツカレです。


異例尽くしな対策のオンパレードとなってきた。


東京 8日 ロイター ]日銀と米欧の6中央銀行は、米連邦準備理事会(FRB)や欧州中央銀行(ECB)など6カ国中央銀行が協調利下げに踏み切ったことについて、グローバルな金融環境をある程度緩和することが正当化されるとの共同声明を発表した。

協調利下げに参加したのは、米連邦準備制度理事会(FRB)、欧州中央銀行(ECB)に続きイギリス、カナダ、スウェーデン、スイスの6つの中央銀行となった。


狙いは一点で国際金融の緩和。そんな中にあって16営業日連続で資金供給を実施している日銀であるが、政策金利水準が極めて低いため利下げができなかった。


現在の政局でどうにも動けない中で、日銀は唯一気を吐いているという気にさせるが過去データだけをみれば景気が安定的に進んでいる間にどうして利上げを行わなかったのか。


逆に現在の白川日銀総裁は的確な判断を出していると考えられる。


次に何でもあり状態になってきた米国より。


ワシントン 7日 ロイター ]米連邦準備理事会(FRB)は、企業が短期資金調達のため発行するコマーシャルペーパー(CP)を購入するため特別目的ファシリティーを創設すると発表した。

前回バフェットがGEに出資 の記事で指摘したCP市場にもやはり資本注入を行うこととなった。


買い取り規模も異常で米国の8月CP発行残高は1兆7500億ドル(約175兆円)であったが、この制度での買い取りの対象になるのはなんと1兆3000億ドル(約130兆円)にも上る規模となる。


先進国の中央銀行が無担保の債務を買い取るのもまた極めて異例なことだ。


今回の措置で金融機関だけでなく一般企業にも資本注入となると一体いくら借金をしなければならないのか。


またこのような調子で金融市場にジャブジャブとお金を使えば肝心の国家自体の存亡の危機ではと非常に不安を抱く。


さらに延長しない限り、CP購入制度は2009年4月30日で終了となっているが、本当にこの期限で終了となるのだろうか。


出来る限り企業の倒産を防ぎ、金融機能の正常化に向けて対策を行うことは重要だが無差別の救済となるとこれこそ自殺行為でズルズル深みに嵌ってしまうのではないだろうか。


このような不安を書き出したらキリがないのだが米国の当初の行いとは全く違い、直近で行っている対策は過去の日本の金融システムを彷彿とさせる護送船団方式の道を歩んでいるように見える。


多少の出血は致し方なし、明暗をはっきりさせるという強い気持ちで対策を講じないと手遅れになるほど切羽詰った状況にある。


オツカレでした。


オツカレ本棚
   マネーの未来、あるいは恐慌という錬金術    金融のしくみは全部ロスチャイルドが作った    自己資産は自分で守りなさい    

コメント

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1 ■金利 やっぱし

60ヶ月もの史上最長の好景気になぜ金利がこんなにも低いままなのかとずっと思っていました。
やっとあげた瞬間にサブプライムから風を受けすぐに下げてしまった。
やっぱし もう下げようがありませんよね。

テレビも日経も金利が低すぎるとは誰一人言わなかった。やっと初めて聞きました。

2 ■住環境 林さん

こんにちは。オツカレです。
コメントありがとです。

上げようにも外的圧力があったと推測されます。
おそらくサブプライム震源地のプレッシャーかと。

今後ともよろしくです。

3 ■協調利下げで解決するような問題ではないと

協調利下げで解決するような問題ではないと思っていたのですが、やはり想像通りの結果でしたね。
日本市場の値下がりは、海外ファンド系が日本株を売り、自国の資産の方に回したというようなことをどこかで見ました。でも、それこそが実は大きな問題なんじゃないかなって、考えてます。
何はともあれ、年内には落ち着いて欲しいものです。

4 ■ちょっと違う意見

トラックバックありがとうございました。

コメント欄を読んで気になったので一言。

日本の金利が低すぎるとのことですが、日銀の最重要課題のひとつにインフレ率の調整があります。ここ数年はそれほどインフレ率が高くなかった(むしろデフレ)だったので、金利を上げる必要がなかったので、上げなかった。それだけです。ここ数ヶ月は原油等の資源高で、それが最終製品の価格にも転嫁されつつあるので、インフレ率が上昇傾向にありますけど。

それに、政策金利は、少々経済指標が上下したところで、ちょこちょこ上げ下げするような代物ではありません。恒常的に好況・不況が続いて、初めて政策金利の変更を検討しはじめるものです。60カ月の長期好景気とのことですが、主要経済指標では陽に現れない部分では好景気ともいえない状況でしたよ。たとえば、下請け・孫請けがコストダウンでとても厳しい経営を強いられてきたり、非正規雇用者が年毎に増加してきていたり。

下げようがないとのことですが、まだ0.5%あるじゃないですか。下げれるなら、下げたほうがいいと思いますが。預金利息が、0.5%が0%になったところで、ほとんど人は慌てたりしません。100万円預けて、5000円の利息が0円になるだけ。もともと利息など取るに足らないと考えていると思います。一方、企業は、僅か0.1%単位の利益率向上にしのぎを削っています。企業に融通する金利が、0.5%異なれば、企業の業績は大幅に向上します。

これまで利上げしなかったのは、外圧があったからという推測ですが、これも正しいとは思いません。日銀は、それなりに独立した機関です。一応、独自性を持って政策運営しています。その証拠に、今回の緊急協調利下げにも応じていません。

5 ■法井達哉さん

こんにちは。オツカレです。
コメントありがとです。

情勢はさらに厳しくなっていきそうは気配ですね。
私も早めに落ち着いてほしいと思っています。

今後ともよろしくです。

6 ■money-saverさん

こんにちは。オツカレです。コメントありがとです。また非常にわかりやすく解説いただき感謝しております。

私も日銀の課題はよくわかりますし、日本の景気についても事情はおっしゃる通りでしょう。ただ長期にわたるゼロ金利なんてどう考えても異常ですし、他の中央銀行と比べてみても政策金利をもう少し機動的に行ったほうが良かったのではと考えています。

そしてなぜできなかったのかを考えると過去における人選ミスにより日銀政策に欠陥があったのか、もしくは独立性を保てず日本政府の圧力(バックに外圧)に屈したのかという2つの理由に行き着いてしまいました。そして当時歴代の総裁を考えた場合やはり後者かなと考えた次第です。

また0.5%という金利で踏ん張っている日銀はまさにグローバルマーケットに取り残されたガラパゴス化かと。

あくまで自分勝手な私見でありますのでご容赦のほどを。

今回協調に応じなかった白川日銀総裁には非常に期待しています。

今後ともよろしくです。

7 ■ドル暴落の予感

トラックバックありがとうございます!

日銀がゼロ金利でやってきたのは、一つは景気が失速してしまうのを恐れたのではと思いますが、アメリカからの圧力もありそうですね。アメリカの金利との差がなくなってきたら、米国債を買う理由がなくなりますし。

今のアメリカの状況は、金融機関の破綻を防ぐためにはなりふり構ってられないのでしょうが、ドルを大量発行するほど国債増、貨幣価値下落でドルの大暴落に向かって突き進んでいるようです。この流れは避けられないでしょう。

また実体の伴わないバクチ経済は無くなった方が世のためでしょうから、金融市場が縮小していくことはむしろ好ましいと思います。そうするといかに世界経済がソフトランディングできるかが課題だと思います。

あと、この間の倒産劇や金融政策の背後では、金融資本家同士の暗闘があるようですので、そのあたりの動向も注視していきたいとおもいます。

8 ■返信ありがとうございます

今日も株安は止まりませんね。

ゼロ金利が異常だというご意見ですが、私は特に異常だとは思いません。経済状況・インフレ率・政情などは、国ごとにまるで違います。日本は、日本の状況に合った金利を維持してきた、ただそれだけです。景気が好調、むしろ過熱気味で、しかもインフレ率が日銀の想定を超えていたのなら金利引き上げもあっただろうし、そうすべきであったでしょうが、ここ数年はそのような状況ではなかったからです。

たとえば、トルコの政策金利は日本の政策金利の30倍以上の15%を超えていますが、これも異常だとは思いません。そうしなければならないトルコ国内の状況があるからです。

また、他国の中央銀行と日銀の政策運営を比較していますが、これもあまり意味のない議論です。この中銀の話に限らず、よくいろいろな社会の仕組み(税制・法律・社会福祉・政治体制など)の議論で、「○○国はこうだから、日本もそうすべき」、などという言い方をされることがありますが、そのような考え方はあまりに安直で考え足らずです。他国と日本は、社会の仕組みや、国民の考え方・ライフスタイルが、まるで異なります。客観的にみて、日本で導入しても合理的・経済的にフィットするような仕組みなら、導入を検討してもよいと思いますが、そうでないなら安易に何でも取り込む必要はありません。

9 ■kakuさん

こんにちは。おつかれです。コメントありがとです。

おっしゃるように景気が失速してしまうのを恐れたというのは一因だと思います。金利引き上げには非常に責任重大ですから。米国債のこと素晴らしいご指摘だと思います。今後起こることを考えれば日本はもう少し外交カードとして強力に使うできだと思います。この辺り中国は非常に強かに戦略を練っているふうに見えます。

ドルの暴落は免れないでしょうね。米国債含めてアメリカ資本の価値が下落していくでしょう。そこで現在非常に危惧しているのが米国の保護政策に日本の資金を流用することになるのではということです。G7では日本が毅然とした態度で米国には自らの責任でしっかり資本注入を行うべきだという発言を聞きたいものです。

私も実体経済に基づいた金融市場になることを期待しています。

今後ともよろしくです。

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