夕方ソラと散歩から帰ってきて気付く。
携帯落としたかも!!
一番落としたくないもの落としちゃったよー!
ひぃー。
誰かに拾われたらメンドクサイ。
届けてもらえず持って行かれちゃって、
中身見られて笑われたら恥ずかしい!
悪い人に持って行かれ、
電話もパケットも使いたい放題で、
恐ろしい請求が来たりしたら、嫌だわー!!!
ソラをベビーカーに乗せて、近所の公園まで猛ダッシュ!
ガタガタ道も猛スピードで走り、
ソラはいつもと違う母の様子をベビーカーからチラチラ。
その口元は、なぜか微笑んでいる。
楽しいのか?
やっぱり速い乗り物は楽しいのか?
落としたと思われるポイントはふたつ。
= ガタガタの坂道か、デコボコの芝生 =
公園で蚊に刺されてしまったために、かゆくて早く帰ろうと
ガタガタの坂道とデコボコの芝生を通って近道したのだ。
いつもはバッグに入れて持ち歩くのに、
携帯をベビーカーの日除けに無造作に置いていたのが悪かった。
最初のポイント、ガタガタの坂道へ到着。
キョロキョロ探しても、それらしきものは見当たらない。
うー・・・、
次のポイントへと急ぐ。
芝生を見渡しても、携帯は落ちておらず、
こうなったら、公園全部を捜索しなくてはならない。
携帯って、他人に見られたくないものがたくさん入っているよね。
写真とか、メールとか、美人な友達の個人情報もぎっしりだし(笑)
ある意味、お財布の方が無くしてもあきらめつくような・・・。
私がキョロキョロしながら携帯を探していると、
警備員の男の子を見つけたので、
落とし物として届いていないか聞くために向かうと、
その手には、私の携帯が!
警備員の男の子も、私を見て、
「あっ!」
という顔をして、こっちに近づいてきた。
この警備員の男の子は、毎日会っているので、
お互いに顔見知り。
私の携帯の待ち受けは、ソラの写真になっているので、
その警備員さんが待ち受けを見たのだとしたら
すぐに気付いたのかもしれない。
美: 「私のです!ああよかったぁ~、ありがとうございます。」
警: 「お客様が届けてくださいましたよ。」
と言うわけで、携帯は無事回収。
はぁ~よかった。
メンドクサイ事にならなくて。
届けを出して携帯を止めたりすると、
後がめんどくさい。
失ったデーターを仕入れるのもまたメンドクサイ。
もう無くさないように気をつけよう。
慌てて公園まで猛ダッシュしたため、
心臓はバクバク、汗はダラダラ、
全身ガタガタ。
年齢を感じる・・・。
そして、あんなに痒かった蚊に刺されたところは
痛くも痒くもなくなっていた。
必死だったから痒いの忘れた。
そして、携帯が戻ってきてからふと思う。
あの警備員さん、落とし物として預かった携帯を
あんなに簡単に私に返却してよかったのかな。
私の名前も、身元の確認もせずに・・・。
警察じゃないからいいのか。
間違いなく私のだし。
ま、いっか。
拾ってくれた人、ありがとう。
前に話したかもしれないけれど、
私は以前、お財布も無くしている。
本屋さんでお金を払う時、
お札を出した後に、小銭入れを取り出すため、無意識に
お札のお財布をレジ下の本がたくさん並べてあるところに置いてしまった。
小銭入れをしまい、本を受け取り、
私はスーパーへ。
スーパーで買い物をして、いざお金を払う時、
「お財布がないっ!!!!!!!!」
大パニック!!
お財布をどこに置いてきてしまったのか考えるのに必死で、
私はレジのおばちゃんに、
「あの、お財布を落としてしまって、これ買い物出来ないんです。
返しますっ!!!」
と言うと、私の慌てぶりから
おばちゃんはすべてを察したのか
「どこで無くしたの!電話使うかい?」
と、ありがたいお言葉。
とりあえず冷静にどこで無くしたのかを考えようと、
店を後にした。
その時、本屋さんで無くしたのだと確信したものの、
本屋さんに電話してもお財布は届いておらず、
その時はあきらめて、中身のカード類をストップし、
現金47000円はあきらめたのだった。
しかし、1週間ほどして
実家の母から電話があった。
「ねぇ、ポストの中に美奈ちゃんの財布が入っていたわよ。」
「えーっ!!!!」
なんでも実家に、若い男性から電話がかかってきて、
「数日前にお財布を拾って家に持ち帰りました。
本当は貰ってしまおうか迷って・・・・・・、
それで返すのが遅くなってしまってすみません。
電話番号は、中に入っていた免許証の住所から調べました。
ポストの中に、お財布を入れておきました。
本当にすみません。」
母は、届けてくれたお礼をするから、
連絡先を教えてくれと言ったものの、
男の子は、ひたすらあやまって電話を切ったそう。
すぐに実家に行って中身を確認すると、
中身はすべてそのまま。
お金もカードも全部戻ってきた。
母が言うには、10代の男の子の声だったという。
お財布を拾い、現金を目の前にしたとき、
きっと心の葛藤があったに違いない。
中身だけ抜いて、お財布を捨ててしまえばいい。
47000円あれば、10代の子が満足出来るものが充分に買えただろう。
でもその男の子は、自分の中の悪魔と天使のやり取りに心揺れながらも、
わざわざ私の実家まで届けにきてくれたのだ。
罪悪感を胸いっぱいにして・・・。
私は今でも、その47000円を使わずにとってある。
その男の子の心の葛藤を経て帰って来たお金だから
その気持ちも嬉しくて、大切にしたくて・・・・・・。
とかなんとか、
勝手に感動している私に対し、当時ダーリンは言った。
「免許証の美奈ちゃんの顔が怖かったから、
呪われそうで返しに来たんじゃないの?」
ダーリン、それはひどいよ!
確かに、免許証の写真はインチキな占い師みたいな顔だったけど、
そんなこと言うなんて!!
正直、落とした時は
拾った人を呪ったけどね。
あれ?通じたのか?