米中枢同時テロの犠牲者を慰霊しようと計画された広島の「被爆ピアノ」によるニューヨーク公演(9月)への募金活動が思うように進まず、関係者が頭を痛めている。

 集まったのは輸送費500万円の4割。ピアノを修復した調律師、矢川光則さん(57)=広島市安佐南区=は「平和を願う多くの人の支援で、何とか太平洋を渡らせてほしい」と呼び掛けている。

 広島経済大で地元FM放送の制作に携わる学生15人は、7月に広島県呉市の海事歴史科学館でチャリティーコンサートを企画。3年生の鈴木崇義さん(20)は「被爆ピアノの話を聞き、自分たちでもできることをやりたいと思った」と語る。

 ピアノを空輸する日本通運も6月に広島県内で社内募金を行う。「貴重な被爆の記録。安全に届けたい」としている。

 公演は9月9~14日で、広島市出身の歌手、原田真二さん(51)ら日米のミュージシャンが参加。爆心地から約1・8キロの民家で被爆した日本製アップライトピアノを弾く予定だ。

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