待ちぼうけ。

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昨日の続き。


『スパナ君』 の カバンの中身に疑問を抱きながらも、彼と顔を合わせない日々が続く。


ある日の午後。

部室に私1人残し、先輩達は 授業に行ってしまった。

1年生は 暫くの間、先輩の付き添いがないと 練習出来ない。

丸々 1コマ分の空きが有るのに、部室で ただ ボ~ッとしているのも どうか?

幸い 鍵を受け取っているので、出歩く事は 可能。

とは言え、ご飯を食べに行くほど お腹が空いている訳では ないし、市街に出るほどの時間も無い。

仕方が無い、どうにか 構内で時間を潰そう・・・。


構内で手軽に時間を潰す方法、それは 『立ち読み』。

だが、一時間以上も立ち読みする気は 毛頭 無い。

そんなに長い時間 読むんだったら、買ってしまおう と 手に取ったのは 『ゲーム専門誌』。

当時は 『格ゲー』 ブームで 攻略法や複雑なコマンドも載っていた為、買って いつでも読めた方がラクだったのだ。

買った本を手に 部室へと戻り、1人 『ゲーム攻略』 の授業を開始する。

少しの間、静かな部室に ページを捲る音だけが響く。


トントン




誰かがドアをノックする。

続いて、ゆっくりとドアが開く。


私 『(誰だ? 先輩か?)』

先輩なら 練習が出来る。


現れたのは、春だと言うのに 全身 黒尽くめの男 (以下 磯貝君:仮名。 元 『ガンバ大阪』 のサッカー選手で、現プロゴルファーの 『磯貝』 に似ている為)。

髪の毛は 中途半端に長く ボサボサで、フケだらけ。

無精髯も伸び放題で色黒 おまけに 目つきが悪い。

まぁ どう見ても 『オッサン』 だ。

先輩だろう。


磯貝 『先輩は・・・? (-゛- ) 』


私 『あ、今は 僕一人です。 ( ^o^)ヽ 』




磯貝 『じゃあ 練習出来ないのか・・・。 (-゛- )ゞ 』











1年生でしたか。 (;=◇=)




私 『そうなんです。 僕もヒマで困ってるんですよ。 (;^▽^) 』


磯貝 『参ったなぁ、どうしよう・・・? (-゛- ) 』


私 『僕は 仕方無く、本を読んでます。 ( ・∀・)ノ 』

さっき買った本を見せる。


磯貝 『あ、それ 『○○メスト』 スか? 今週の? ヽ(・・ ) 』

本に興味を示す磯貝君。


私 『ハイ。 さっき 売店で買ったんです。 ( ^O^)o 』


磯貝 『ゲーセンとか よく行くんですか? d(・∀・ ) 』


私 『行きますよ。 主に 『格ゲー』 ですね。 ヽ(-^□^-)ノ 』

予想外に話が盛り上がったので、私は 磯貝君と 『ゲーセンに行く』 約束を交わす。

その後、私は そのまま部室で過ごし、先輩を待って 練習をしたが、磯貝君は 先輩を待つ事無く 部室を去った。


磯貝君とゲーセンに行くのは、いつになるのか分からない。

ひょっとしたら、永遠に 行く事は 無いのかも知れない。

以前 頻繁に顔を合わせていた1年生も、最近 見なくなった。

同様に、磯貝君を見るのも これが最初で最後かも知れないのだから・・・。




続く。


フフフ。 ( ̄ー ̄) ←満足




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