弁護士法人 大阪弁護士事務所 

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2012-02-10 08:20:23

銀行の為替デリバティブ商品 「得している間は・・」の議論

テーマ:デリバティブ

銀行の為替デリバティブ商品による損失・被害・倒産が社会問題になっている。


昨日(10日)も事務所に「為替デリバティブ問題対策セミナー」のFAXが入った。丸山和也弁護士・自民党参議院議員や、金融ジャーナリスト森岡英樹が15日、東京で弁護士向けの講演するという。


銀行のデリバティブ商品が社会問題として表面化した要因の一つに、東京商工リサーチの倒産情報がある。同社は以前より、「円高倒産」の統計を取っている。


円高で利益を上げるはずの輸入企業が、銀行のデリバティブ商品で次々に倒産していることが、数字で示された。

  → 2010年1~11月 通貨デリバティブ損失倒産

  → 2011年 円高関連倒産


なお、銀行のデリバティブ商品が輸入企業に集中している点は、

  ・統計 → 金融庁の調査結果

  ・理由 → 以前のブログ記事


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■「得している間は・・・」の議論の不当性

他方、デリバティブ商品を購入した中小企業に対して、次のような批判もある。


「得している間はメリットを享受して、損失が出てから銀行を非難するのは、いかがなものか」


デリバティブに詳しくない多くの弁護士や裁判官は、上記の印象を持つことが多いかもしれない。


しかし、デリバティブ倒産の原因となっている銀行の通貨デリバティブ商品については、上記批判は当てはまりにくい。デリバティブに詳しい元大手銀行の外為担当者として、断言できる。


それは、将来のリスクの対価が、初期の利益に置き換えられているからです。


■絶大なリスクの対価としての、初期のメリット・利益

つまり、デリバティブ倒産(通貨デリバティブ損失倒産)の原因となっている通貨オプション複合商品は、長期一括契約であり、

1)リスクの大きいロングタームのオプションの売り

2)1)のリスク料の代わりとして、短期では勝って当然のオプションの買い

が組み合わされているのです。


オプションの取引では、リスク・メリットが大きいほど、オプション料が高くなる。

直物が110円の場合、100円に到達するリスクは、1ヶ月、半年、1年、3年、5年と、期間が長期になるほど高くなる(ディスカウント+ボラティリティ)。そこで、オプションの売り手は、絶大なリスクを負う対価として、多額のオプション料を取得できる。


ところが、現在問題となっている銀行の為替デリバティブ商品においては、中小企業は多額のオプション料を受け取っていない。代わりに当初は利益となる(or利益となる可能性が極めて高い)取引が締結されている。


長期オプション(売)の絶大なリスク(倒産するほどのリスク)の対価としての、多額のオプション料金が

  ア 銀行の莫大な収益 (暴利と言って良い)

  イ 中小企業の、当初は勝って当然の有利なオプション(買)取引

に置き換えられて、「ゼロコスト」になる構造です。


従って、問題の商品においては、当初は利益が出るのが当たり前であり、これは、本来受け取ることが出来るリスク料(オプション料)の代わりの(しかも、大幅な銀行利ざやを引かれた上での)メリット、という構造になっています。


相談を受けた弁護士や、事案を担当する裁判官は、

「勝っている間」「利益が出ている間」はメリットを享受し、損失が出てから問題を訴えるのはおかしい、

という印象を受けるかもしれない。しかし、これは誤りだと言って良い。商品そのものが、そもそも、そのように仕組まれている。


将来の莫大なリスクの対価として、当初は勝って当たり前のポジションが組まれている、というのが、デリバティブ倒産の原因となっている銀行の為替オプションのトリックです。


相談を受けた弁護士、訴訟を担当する裁判官が、このような仕組みを早期に理解することが、問題の適正な解決に不可欠であるように思う。


 1 商品性

 2 適合性

 3 説明義務

 4 (銀行の)暴利


という4点において、非常に問題が大きい商品・取引内容であることについて、充分に見抜いて欲しい。














2012-02-08 22:32:54

債務整理 大阪狭山市 無料相談会 (2/22水)

テーマ:過払い請求・債務整理

債務整理・過払い請求の無料相談会を行います。

開催市・日程・会場は下記、対象は下記3都市と南河内郡の方です。

 1)大阪狭山市・・・2月22日(水曜日)・・・SAYAKAホール

 2)富田林市・・・3月3日(土曜日)・・・すばるホール

 3)河内長野市・・・3月11日(日曜日)・・・市民交流センター


初回の2月22日(水曜日)は、大阪狭山市のSAYAKAホールで

午後1時~6時まで行います。

部屋は2階小会議室1・2です。

(予約が多くない場合には、1室のみで行います)


【相談会の概要】


1 主催 弁護士法人 大阪弁護士事務所

2 参加事務所・弁護士

 1)重次法律事務所 弁護士 重次直樹

 2)大阪弁護士事務所 梅田支部 弁護士 坂本昌史

   (予約が多くない場合には、1)2)のいずれか片方になります)

3 アクセス → SAYAKAホールホームページ

4 申込み方法 事前の電話予約をお願い致します。

   0120-051-529(来い幸福)(フリーダイヤル)

5 詳細 → 事務所サイトの案内ページ


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昨年(平成23年)8月より始めたアンケートの中で、

相談会、勉強会を積極的に行って欲しい、という声が複数寄せられ、

昨年(平成23年)10月より弁護士が少ない地域での無料相談会を行っています。


今回は、大阪府の南東部での相談会となります。


宜しくお願い申し上げます。

2012-02-08 09:24:04

インフレターゲットと日米金利差

テーマ:金融経済・政治

以前の記事で、インフレターゲット論を批判した。

インフレターゲット論の危険性 2012.1

FRBの量的緩和と長期金利の急上昇  2010.12

みんなの党 「デフレ対策」の危険性  2010.7


米国では2%のインフレターゲットを取っている、

という反論が考えられる。


■日米の金利差

しかし、米国の30年債利回りは3%を超えている。

 → http://index1.blog113.fc2.com/page-2.html

日本の30年債利回りは2%を割っている。

 → http://www.mof.go.jp/jgbs/reference/interest_rate/jgbcm.htm


3%を超える金利の米国が2%のターゲットを設定することと、

2%を割る金利の日本が2%のターゲットを設定することは、

全く意味が異なる。


米国はQE2の噂、決定、導入(2010.11)後、

長期金利が急上昇し、4.5%を超えた。

  → 米国30年債 チャート


日本の震災と、欧州通貨危機で、流れが変わったが、

緩和策は、長期金利の大幅上昇のほか、


資源・食糧の高騰、中東の春など政治の不安定化など、

大きな副作用を招いた。


日本のような低金利国・借金国において、

2%のインフレターゲットを取ることが、どのような破壊的効果を持つか、

充分に考えるべきだ。


■衛星国の外貨準備で低金利を実現できる米国

しかも、国の借金の状態は日米で大きく異なる。

・日本の方が、借金の割合が大きい

・米国の借金は、日本・サウジ・中国等の外貨準備が埋め合わせている。

 特に、日本・サウジなどの親密関係国の外貨準備は政治的意味合いが強い。

 純粋なマーケット金利ではなく、金利上昇の抑制要因になっている。


日本の国債も、政府が金融機関等に買わせている、という意味では

政治的である。


しかし、金融機関や年金資金等での買い支えが限界を超えた場合に、

影響は金利上昇にとどまらず、

銀行や年金資金に大きな含み損を発生させる。


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30年債が2%を割る日本で、2%のインフレターゲットを取ることが、

金利や財政、銀行経営や年金資金にどのような影響を与えるのか、

正面から考えるべきだろう。








2012-02-07 09:55:12

法律相談センター赤字問題と、世代間対立の議論

テーマ:弁護士業務・経営

大阪弁護士ブログで6位あたりに検索表示される坂野真一弁護士のブログの

最新記事※ 大阪弁護士会臨時総会の結果  を読むと

  法曹人口問題は、世代間対立の問題をはらんでいる、

という花水木法律事務所の小林先生の指摘に賛成である旨、記されている。

  ※2011.2.12時点では、なぜか2008.8.6にバックデイトされている


リンク先の花水木サイトを見てみると、

  法律相談センター廃止の損得

という記事の中で、

  法律相談センターは、その実態において、

  ベテランが運営経費を負担し、その果実を若手が受け取る

  という形で、所得の再分配機能を果たしている、

  ともいえるのである

と記されている。


法律相談センターは、もともとプロボノ的な色彩が強かった、

というコメントの方が、実態に近く、共感も得られると思う。


現在の法律相談センターでの相談内容では、

受任につながる案件は少なく、

実態としても、ボランティア的な側面が強くなっている。


世代間調整の指摘や、その見直しの議論に対しては、

下記の指摘を加えたい。


1 上位世代は、更なる上位世代から、メリットを受けてきた。

  廃止すると、メリットを受けたけれど、下の世代には与えない、

  ということになる。


2 もっとも、現在の法律相談センターでは、

  受任につながる案件は少なく、ボランティア的な相談が多い。

  若手は経済的メリットを余り受ていない。


3 弁護士国民年金基金等において、上位世代は多大な負担を

  下位世代に負担させている


近時、私の所属する会派においても、若手に比べて、記念行事において、

上位世代の納付金が高いことに、不満と異議を強く唱える弁護士がいた。

(結局、主張は一部入れられた)


彼女は、自分が若手の頃は、先輩弁護士が高い負担金を支払い、

自分は安い負担金で済んだことを、全く指摘しなかった。


法律相談センターの世代間調整を指摘するのであれば、

上位世代が過去に、そのメリットを受けてきたことも、

指摘するのが、公平だと思う。
















































2012-02-02 13:01:43

新幹線の遅れと厳寒、原発

テーマ:日々の出来事・生活・挨拶
原発が止まってから、寒くなったと思うのは、
私だけだろうか?

雪のため、新幹線が遅れている。
12時26分品川着予定が、13時を少し過ぎた今、ようやく、
「間もなく新横浜です」とのアナウンスが入る。

約53分の遅れだそうだ。

法廷でなくて良かったと思う。
今日は弁護士・司法書士向け不動産研修の出張でした。

原発のエネルギー効率は3割以下だから、
温排水ほか、様々な形で、莫大なエネルギーが
環境に放出されれいた。

原発ルネサンス最後の夏が記録的猛暑で、
原発稼働停止の冬が記録的な厳寒。

・・・「環境に優しいクリーンエネルギーの原発」
というブラックジョークは消えて欲しいが、

原発が止まると地球寒冷化対策が必要になるかもしれない、
などと、窓の外の雪景色を見ながら、思ったりしました。


$大阪の弁護士 重次直樹のブログ


なお、近時、再び、原発が不安定化し、4号機の状態が懸念されている。
放射性物質の降下量も増えてきたようだ。

武田邦彦氏のブログ記事
 ・・・4号機とセシウム1月まとめ


大阪の弁護士 重次直樹のブログ

原発は、もともと原潜の技術転用を米国が狙ったものであり、
日本だけで脱原発を行うのは困難かもしれないが、

日本が地震国であり、地殻活動が活発化していることが、一層明らかになっている以上、
覚悟を決めて、脱原発に動く時期だと思う。













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