弁護士法人 大阪弁護士事務所 

代表社員弁護士 重次直樹 (本部)重次法律事務所

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2016-07-15 21:40:41

「本能寺の変」の真相と,歴史の改竄

テーマ:社会・文化・歴史・芸術・娯楽・スポーツ

「愚者は経験から学び,賢者は歴史から学ぶ」と言われる。経験して初めて学ぶのでは遅く,予め先人の経験・歴史から学べ,という意味だろう。


もっとも,歴史は権力者によって,都合よく改竄される。歴史研究家でワールドフォーラムの佐宗邦皇氏(元日本航空)は,大きな歴史的事件ほど改竄されやすいとして,以下の3つを挙げる。 → 動画


①本能寺の変(光秀・家康の共謀による信長暗殺)

②明治維新(明治天皇のすり替え,大室天皇=奇兵隊天皇)

③911(WTCテロ)(米国の自作自演)


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佐宗氏は,近世日本の最大の事件として,織田信長が殺された①「本能寺の変」を挙げる。


同氏の説を要約すると,

1)明智光秀は出身(岐阜明智土岐氏)から徳川家康との関係が深い(光秀はかつて,家康の家臣牧野右近太夫の家臣だった・・・「名将言行録」)。

2)「本能寺の変」(1582年6月)は,織田信長が徳川家康の暗殺を光秀に命じたのがきっかけ。武田氏滅亡(1582年3月)により,清洲同盟(織田・徳川同盟)は存在意義を失っていた。

3)光秀は家康暗殺の命に従わず,逆に家康と組んで信長を暗殺した(本能寺の変)。


4)家康は信長の死を確認できず,光秀を見殺しにして,自分だけ逃げた。

5)光秀は秀吉に敗れた後も生き延び,比叡山から家康方に逃げ,「南光坊天海」となって,徳川政権で重きをなした(光秀=天海説)。関ケ原の戦いで,天界は勝敗を決した小早川秀秋や脇坂安治・朽木元綱・小川祐忠・赤座直保の裏切りを工作(脇坂・小川は光秀の元部下,朽木も光秀娘婿の元部下)。西軍の大谷は小早川の造反は予測して備えていたが,四将の造反は予測外で,これが勝敗を決した。


6)3代将軍家光はお福(春日局=斉藤利三※の娘)の子であり(父も秀忠でなく家康),「家光」の名は「家康」「光秀」から取ったもの。家康は光秀の血筋を将軍家に入れることで,「本能寺の変」で家康暗殺の危機から救った恩に報いた。 ※斉藤俊三:光秀の甥。本能寺の変では全軍の指揮を執った。


その後,光秀の子孫と言われる明智憲三郎氏も,類似の説を唱えている。氏の「本能寺の変427年目の真実」(2009/3),「本能寺の変431年目の真実」(2013/12)は,ベストセラー・ロングセラーとなっている。


氏の説を要約すると,


1)光秀は土岐一族に属する。

2)本能寺の変は,怨恨や野望によるものではない。一族を危機から守るための行動である。

3)光秀は,斉藤利三,石谷頼辰,長宗我部元親らと姻戚関係にあり,四国の長宗我部・石谷一族を守ることも,動機の一つ(四国説,林原美術館が近年公開した「石谷家文書」で裏付けられた)


4)四国説だけが動機ではなく,信長の構造改革,天下統一後の国替え,朝鮮中国(明)進出後の国替えに危機感を持っていた。

5)「本能寺の変」は信長が光秀に命じた家康暗殺計画を,光秀が家康と組んで,乗っ取ったもの

6)秀吉は,光秀・家康の信長暗殺計画を事前に知って信長に伝えず,更に計画を乗っ取って,天下人となった。


7)家康は,信長の死を確認できず,脅威となる安土城を焼き払わせた。


明智憲三郎氏は,光秀=天海説までは書かないが,上記5)は佐宗氏の2)3)と同じであり,信長の家康暗殺命令を,光秀が家康と組んで逆手に取ったという「本能寺の変」の基本構造について,佐宗氏の理解と共通する。


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佐宗氏の3大歴史改竄で,より現代日本に重要なのは,孝明天皇暗殺・明治天皇のすり替え説だろう。すり替えまで認めるのは,以下のうち,2)3)4)である。


1)孝明天皇は頑固な攘夷思想により暗殺されたが,明治天皇(睦仁親王)は暗殺されていない。

2)孝明天皇は暗殺され,睦仁親王も暗殺されて,大室天皇(奇兵隊天皇)とすり替えられた。大室寅之祐は南朝の血筋である。

3) 孝明天皇・睦仁親王は暗殺されて,明治天皇は大室寅之祐とすり替えられて,明治天皇となった。大室氏は南朝の血筋ですらない(鬼塚英昭)

4) 孝明天皇・睦仁親王は暗殺されたと装い,南朝の大室寅之助とすり替えられた(明治天皇,大室天皇)が,孝明天皇・睦仁親王は実は生きて裏天皇となった(落合莞爾)


明治天皇すり替え説は,鹿島学説が発端だと思われるが(→鹿島氏の著作 ),近年では鬼塚英昭氏などが広めた(→動画著作 )。インターネット上では,相当に広まっている。


3)説を主張する鬼塚英昭氏は,天皇すり替えの真相を知る外国から脅迫されることを避け,すり替えを日本人が受け容れるよう主張する。


他方,佐宗氏は,天皇暗殺・すり替えの主犯の伊藤博文らが,天皇を神格化した明治憲法体制(260万人以上の日本人が死亡した敗戦で終了)を批判し,それより前の天皇制(飛鳥時代以外,政治的実権を天皇が持たない=藤原氏や幕府が実権)に戻すべきと主張する。


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歴史や先人から学ぶにしても,権力者の捏造は激しい。また,物語等による脚色の影響も大きい。


本当の歴史や事実を知ることは,案外,難しい。


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なお,佐宗邦皇氏の動画で最も見られているのは,JAL123号機に関する動画 (2分頃から) だろう。この動画の直後に氏は倒れ,翌日,死亡した。


要点を述べると,


1)佐宗氏は日本航空出身であり,123号墜落事件(1985.8.12)について,相当に詳しく自分なりに調べた。

2)圧力隔壁説はウソ。尾翼に無人標的機が突き刺さった状態だった。

3)横田基地に着陸寸前,着陸拒否された(中曽根総理の指示)。

4)墜落前に空中でキノコ雲が生じている。最後は米軍機に撃墜された。

5)プラザ合意(1985.9.22)を押し付けるため米国が日本を武力で屈服させたのが原因・動機。


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2016-07-08 09:11:11

英国のEU離脱とイラク戦争、迷走する英国と欧州の先行き

テーマ:金融経済・政治
EU離脱問題で英国が迷走している。英国は欧州との貿易が約5割を占め、貿易・経済では欧州との一体化が進んでいた。しかし、ポンドを維持してユーロを採用せず、イラク戦争でも仏独と異なり米国に追随した。

イラク戦争はフセイン元大統領が石油のユーロ決済を行おうとしたことが背景にあり、米国・ドルとEU・ユーロの対決関係の現れだった。この基本構造から、最初は米国を支持したユーロ採用国、例えばユーロ離脱・リラ復活の動きまで報じられたイタリアも、結局、独仏側についた。欧州のイラク戦争への対応はバラバラだったが、最終的にユーロ圏諸国とそれ以外で、米国への追随度が分かれた。

ブレアのイギリスは、ユーロvsドルのイラク戦争において、米国側に立った。ブッシュが不人気の英国で、ブレアの人気・信用も失墜し、かつての明るさと大人気は見る影もなく、顔付も変わった。そして、この度、英国のイラク戦争参加を厳しく非難する報告書が提出された。

米国・ドルと欧州・ユーロの2大金融・経済・政治勢力の間で、英国の位置付けは分かりにくい。

以前の記事に書いた通り、ウクライナ危機後、特にオランダ人が多数死亡したマレーシア機撃墜後、米国は欧露の分断に成功し、米国・ドルの一人勝ちの状況が生まれた。予想通り原油価格も下落を続けた。英国はロシアとの関係において米国に近い強硬派であり、ロシアとの経済関係が深い独仏とは立ち位置が異なる。英国離脱により、EUは混乱と打撃を受けるものの、ユーロ圏としての純化やロシアとの関係改善など、長期的に見て有利な材料も見られる。

最後に、離脱と混迷の背景にあるドイツ一人勝ちへの不満について。エマニュエル・トッドなどが盛んに指摘する通り、ドイツが欧州で強力となり、反発を買っている。米国も対抗勢力としてマークを強めているようだ。しかし、フランスなどと比較してもドイツの出生率は低く、先行きは必ずしも明るくない。

昨今の移民受け入れ問題では、出生率が低く移民受け入れの必要性が高いドイツと、比較的出生率の高い他国との利害対立がある。

VWやドイツ銀行の問題もあり,出生率の低いドイツの1人勝ちは、長続きしないだろう。
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2016-07-02 19:59:39

見えないところも手を抜かない スティーブ・ジョブズと弁護士業務

テーマ:弁護士業務・経営

昨日,大阪地方裁判所の岸和田支部に,交通事故の訴訟で出廷した。

いつも,少し早めに行って,弁護士控室で準備をしたり,開始時間までを過ごす。



ちょっと残念だったのは,弁護士控室に,空き缶・空き瓶が計4つ放置されていたこと。ホワイトボードには,「ゴミは各自で捨ててください。」と書かれていた。




こんな状態が続くと,弁護士控室がなくなってしまわないか,ちょっと心配になった。幸い,カバンの中に,ヨドバシカメラの小さなビニール袋があり,それを使って,1階の自販機がある待合の缶・ビン用ゴミ箱に捨てることができた。


(私も立派なことが言えないのは,ゴミ捨て後も3,4分の余裕ありと思っていたら,1時15分開始でなく10分開始で,1分ちょっと遅れてしまった。もっとも,前の裁判も始まっておらず,待たせるには至らなかった)


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最近,経営のヒントを得たくて,小林一三(阪急・東宝等の創業者,戦前の商工大臣),安藤百福(日清食品の創業者,インスタントラーメン・カップヌードル発明者)を初め,伝記を読んでいる。


伝記の中で印象に残っている1つがスティーブ・ジョブズの「見えないところも,手を抜かず,キチンと綺麗に仕上げる」という姿勢。・・・これは養父ポール・ジョブズの教えだそうです。


「見えないところでもキチンとする」・・・製品だけでなく,生活でも仕事でも,そのように心がけることで,良い方向に向かうように思いました。


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伝記を読んでいると,伝記になるような人は,仕事にこだわりがあり,完全主義的で高い完成度を求めることが多い,という共通点を感じます。


スティーブ・ジョブズの「見えないところも綺麗に仕上げる」は,その最たるものだと感じます。


弁護士の仕事でも,拙速より,遅れても一つ一つ丁寧に仕上げた方が,結果が良いことが多いと,かつて先輩や上司から教わったことがあります。


期限も重要ですが,絶対的な期限でなければ,速さより丁寧にキチンと仕上げていく方が,結果が良いことが多い,というのは,私も実感します。


ある弁護士が,社会貢献は「質×量」で,たくさん事件を処理することにも意義があるとセミナーで話していました(同期で最大級の事務所を経営している方です)。


それはその通りと思いながら,やはり質にこだわりたいと思います。独立時の事務所名の候補に「クオリティ法律事務所」がありました。質優先とは行かない場合もありそうで(依頼者がスピードや安さを優先する場合など),採用しませんでしたが,基本的に質・クオリティにこだわっていきたいと思っています。

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2016-06-29 12:56:19

英国のEU離脱後と、連合王国成立・EC加盟の歴史

テーマ:金融経済・政治
英国のEU離脱の国民投票後、スペインの選挙で離脱派の伸長が注目されたが、伸びなかった。ユーロ加盟国が残留し、英国が離脱すれば、EU・ユーロは純化され強化されるかもしれない。

暗いのが英国とポンドの将来だ。スコットランドやシティが離脱すれば、激しい凋落となる。逆に北海油田を持つスコットランドやシティがユーロに加盟すれば、EUとユーロは強くなる。

英国が連合王国となったのは、エリザベス一世の英断による。自己をイングランド王座から排除しようとしたスコットランド女王メアリー・スチュワートの息子、スコットランド国王ジェームズ6世を、自己の後継イングランド国王とすることで(ジェームズ一世)、連合王国を成立させた(1603年)。英国・連合王国(UK)の黄金時代の土台を作ったと言える。400年以上続いた栄光の連合王国から、スコットランドが分離独立してEU・ユーロ圏に入るか、注目したい。

英国がEUの前身ECに加入したのは1973年。アメリカがドルと金との交換を反故にしたニクソンショックの約1年半後である。米国による通貨的・通商的な搾取に対抗する意味があったが、結局、英国はユーロを採用しなかった。

プラザ合意後、ドイツやフランスは通貨主権を委譲してユーロを誕生させる道を選んだが(マーストリヒト条約)、英国は通貨主権を選んだ。今回の国民投票をきっかけに、英国の良いとこ取りは難しくなりそうだ。

英国に進出している日本企業の将来が心配されるが、ポンド安が続くことを考慮すれば、EUへの輸出に関税などの障壁が残っても、これを上回る通貨安メリットを享受出来るかもしれない。

ドルを刷るだけ刷って交換価値を下げていく米国(ニクソンショック、プラザ合意など)に対して、欧州人はユーロを誕生させて対抗した。英国のEU離脱程度でEU・ユーロが崩壊を始めることはないだろう。

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2016-06-26 22:07:45

英国のEU離脱問題への評価

テーマ:金融経済・政治

英国の国民投票でEU離脱が多数を占めたことが,驚きをもって報じられ,市場が激しく動いた。


私自身は,英国が離脱しても,今報道されるほどの大問題だとは思わない。


むしろ,離脱が驚きをもって報じられていることに,驚いている。・・・EU残留派の女性議員が射殺されるまで,世論調査でも離脱派が多数だったし,射殺後の逆転も僅差だった。


英国はEU加盟国といってもユーロを採用しておらず,中心的なEU構成国とは言えない。英国トロイの木馬論もしばしば聞かれた。デンマークなどのユーロ非採用国が追随して離脱しても,余り大きな問題だと思わない。


次のような事態になれば,大きな問題と考えるだろう。

・ギリシア,スペイン,ポルトガルなどユーロ採用国がユーロ圏を離脱

・スコットランドがユーロを採用


スコットランドがUKから分離してユーロを採用すれば,北海油田の原油がユーロ建で取引される事態も生じうる。通貨・金融的に注目すべき事態だ。


英国の離脱でEUが弱体化するなら,日本にとって,必ずしも悪いことではない。・・・米国と関係が深い日本にとって,EU・ユーロが米国・ドルの覇権を奪い取る事態の方が,リスク・損害・不安定化の度合いは大きいだろうから。そして,EU・ユーロは中国・人民元とは比べようもない程,米国・ドルの脅威となり得る実力を備えている。


世界の市場に激震が走ったが,いずれ,落ち着くだろう。


英国の離脱問題よりも,以下に,より注目している。

1)中国経済の状況

2)ドイツ銀行など,欧州大銀行のデリバティブ・不良債権問題


ただし,英国経済とポンドには,大きな打撃となりそうだ。今回,ユーロも下落したが,ポンドの下落幅がずっと大きかった。英国・ポンドはEU・ユーロに対して,存在感を低下させていくだろう。


EUの弱体化より,イギリスの弱体化が深刻に見える。


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英国離脱それ自体に関する以上の基本認識とは別に,今回の投票結果の背景にありそうな,2つの世論動向には注目している。


(ア) 反グローバリズム・反市場主義

(イ) ドイツ中心・ドイツ独り勝ちのEUの現状への反発


VWの偽装問題,ドイツ銀行問題,独り勝ちへの反発,寛容すぎた移民政策の失敗・・・独り勝ちと言われたドイツにも,不安材料が少なくないようだ。



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