弁護士法人 大阪弁護士事務所 

代表社員弁護士 重次直樹 (本部)重次法律事務所

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2016-06-29 12:56:19

英国のEU離脱後と、連合王国成立・EC加盟の歴史

テーマ:金融経済・政治
英国のEU離脱の国民投票後、スペインの選挙で離脱派の伸長が注目されたが、伸びなかった。ユーロ加盟国が残留し、英国が離脱すれば、EU・ユーロは純化され強化されるかもしれない。

暗いのが英国とポンドの将来だ。スコットランドやシティが離脱すれば、激しい凋落となる。逆に北海油田を持つスコットランドやシティがユーロに加盟すれば、EUとユーロは強くなる。

英国が連合王国となったのは、エリザベス一世の英断による。自己をイングランド王座から排除しようとしたスコットランド女王メアリー・スチュワートの息子、スコットランド国王ジェームズ6世を、自己の後継イングランド国王とすることで(ジェームズ一世)、連合王国を成立させた(1603年)。英国・連合王国(UK)の黄金時代の土台を作ったと言える。400年以上続いた栄光の連合王国から、スコットランドが分離独立してEU・ユーロ圏に入るか、注目したい。

英国がEUの前身ECに加入したのは1973年。アメリカがドルと金との交換を反故にしたニクソンショックの約1年半後である。米国による通貨的・通商的な搾取に対抗する意味があったが、結局、英国はユーロを採用しなかった。

プラザ合意後、ドイツやフランスは通貨主権を委譲してユーロを誕生させる道を選んだが(マーストリヒト条約)、英国は通貨主権を選んだ。今回の国民投票をきっかけに、英国の良いとこ取りは難しくなりそうだ。

英国に進出している日本企業の将来が心配されるが、ポンド安が続くことを考慮すれば、EUへの輸出に関税などの障壁が残っても、これを上回る通貨安メリットを享受出来るかもしれない。

ドルを刷るだけ刷って交換価値を下げていく米国(ニクソンショック、プラザ合意など)に対して、欧州人はユーロを誕生させて対抗した。英国のEU離脱程度でEU・ユーロが崩壊を始めることはないだろう。

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2016-06-26 22:07:45

英国のEU離脱問題への評価

テーマ:金融経済・政治

英国の国民投票でEU離脱が多数を占めたことが,驚きをもって報じられ,市場が激しく動いた。


私自身は,英国が離脱しても,今報道されるほどの大問題だとは思わない。


むしろ,離脱が驚きをもって報じられていることに,驚いている。・・・EU残留派の女性議員が射殺されるまで,世論調査でも離脱派が多数だったし,射殺後の逆転も僅差だった。


英国はEU加盟国といってもユーロを採用しておらず,中心的なEU構成国とは言えない。英国トロイの木馬論もしばしば聞かれた。デンマークなどのユーロ非採用国が追随して離脱しても,余り大きな問題だと思わない。


次のような事態になれば,大きな問題と考えるだろう。

・ギリシア,スペイン,ポルトガルなどユーロ採用国がユーロ圏を離脱

・スコットランドがユーロを採用


スコットランドがUKから分離してユーロを採用すれば,北海油田の原油がユーロ建で取引される事態も生じうる。通貨・金融的に注目すべき事態だ。


英国の離脱でEUが弱体化するなら,日本にとって,必ずしも悪いことではない。・・・米国と関係が深い日本にとって,EU・ユーロが米国・ドルの覇権を奪い取る事態の方が,リスク・損害・不安定化の度合いは大きいだろうから。そして,EU・ユーロは中国・人民元とは比べようもない程,米国・ドルの脅威となり得る実力を備えている。


世界の市場に激震が走ったが,いずれ,落ち着くだろう。


英国の離脱問題よりも,以下に,より注目している。

1)中国経済の状況

2)ドイツ銀行など,欧州大銀行のデリバティブ・不良債権問題


ただし,英国経済とポンドには,大きな打撃となりそうだ。今回,ユーロも下落したが,ポンドの下落幅がずっと大きかった。英国・ポンドはEU・ユーロに対して,存在感を低下させていくだろう。


EUの弱体化より,イギリスの弱体化が深刻に見える。


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英国離脱それ自体に関する以上の基本認識とは別に,今回の投票結果の背景にありそうな,2つの世論動向には注目している。


(ア) 反グローバリズム・反市場主義

(イ) ドイツ中心・ドイツ独り勝ちのEUの現状への反発


VWの偽装問題,ドイツ銀行問題,独り勝ちへの反発,寛容すぎた移民政策の失敗・・・独り勝ちと言われたドイツにも,不安材料が少なくないようだ。



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2016-06-17 19:18:54

成功した偉人の共通点2

テーマ:弁護士業務・経営

前の記事で6項目を上げたが,2項目を追加したい。


7 (身分・出自にこだわらず)優秀な人材を登用した

8 人情味・信義・人望がある一方,権謀術数を用い,冷酷・残酷にもなる。


7については,逆に,優秀な部下や周囲に支えられた,とも言える。優秀な人材を選び,使うだけの器量があった,ということかもしれない。人材登用が重要なのは,古今東西を問わない。


8が最も悩ましく,かつ,理想論でなく事実に学ぶべき点とも言える。歴史や伝記が教えるのは現実であり,理想や空論ではない。


「愚者は経験に学び,賢者は歴史に学ぶ」とは,鉄血宰相と呼ばれたビスマルクの言葉だが,実際,歴史を見ると,勝者はきれいごとだけで生き残ってきたものではなく,策略も用いている。


だが,ビスマルクにより鉄血で統一されたドイツは,その後,2度の大戦で大敗した。マキャベリズムの語源となったマキャベリの「君主論」が手本としたチェザレ・ボルジアは,早くに失脚している。


きれいごと,理想論,空論と現実は異なり,八方美人や馬鹿正直だけで経営が出来ないことは事実だろう。他方,権謀や策略を基本においたところで,成功は長続きしないように見える。


ビスマルクの言うとおり,歴史や伝記,他人の経験から学ぶことが重要としても,そこから何を学び取るか,学ぶ人にかかっている。

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2016-06-17 00:08:01

成功した偉人の共通点

テーマ:弁護士業務・経営

小林一三や安藤百福は,事業・企業の経営者だが,戦国大名などの歴史上の人物も,企業経営・領土経営の違いはあれ,同じ経営者と見ることも出来る。


伝記を読むと,科学者なども含め,成功した偉人には,いくつかの共通点があることに気付く。


1 早くから母親と別れた人が多い,祖父母に育てられた人も多い

2 裕福な出自の人が多い

3 顧客志向・価値志向

4 世の中の変化や情勢に敏感で,いち早く新しいものを取り入れる

5 因習に捕われず,自分の判断を重視する

6 大器晩成型で遅くに成功した人も多い(才能は若い頃から発揮)


1は,小林一三,安藤百福,スティーブ・ジョブズ,レオナルド・ダ・ビンチ,伊能忠敬などに当てはまる。一三は生まれた年に母を亡くし,婿養子の父は実家に戻り,豪商の祖父母に育てられた。百福も幼い頃に両親を亡くし,祖父母に育てられた。ジョブズは養親に育てられた。ダ・ビンチは母が貧しい出で父は高貴な家柄の女性と結婚したため,私生児で学校にも行けず,中年になるまで母と会えなかった。忠敬は7歳で母を亡くした。(※)逆に,ダビンチ同様,学校に通わず,母の教育で育ったのがエジソンです。


2は,庶民には残念な話かもしれないが,成功者は,ある程度,豊かな出自である場合が多い。田中角栄でさえ,小学校しか出ていない,とは宣伝で,専門学校を出ており,父も失敗したとは言え,事業家だった。


3の顧客志向・価値志向は,百福にも一三にも共通する。復活したジョブズにも共通だ。


4・5の情報力・変化への適応力・因習より自身の判断に従う性向は,歴史上の成功者に共通する。自分で考え,自分を信じて,信念に基づき行動を続け,新しいものもどんどん取り入れることが,成功者・勝者の共通項に見える。


6は予想外だった。百福は47歳で理事長だった信用組合の破綻で財を失い,借家の裏でインスタントラーメンの開発を開始,48歳でチキンラーメン,61歳でカップヌードルを開発している。一三も,三井銀行時代はさっぱりだった。ジョブズはアップル復帰後の成功が凄まじい。ダ・ビンチもミラノに移動してから成功した。弘法大師も遣唐使まで無名だった。伊能忠敬に至っては,50歳になってから,家業から天文・測量の世界に本格参入した。


6の前提に4・5があるのかもしれない。自分の信念に従って行動を続ける人は,高齢になっても意欲が衰えず,成功する人が多いようだ。

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2016-06-16 23:48:52

小林一三と記念館

テーマ:弁護士業務・経営

小林一三記念館内,雅俗山荘

白梅館のビデオや展示を見終わって,「雅俗山荘」に入る。こちらの展示も興味深かった。


宝塚女優の檀れいが,美術収集家・茶人としての一三をビデオで紹介する。別のコーナーには一三の家系図が展示されている。


小林一三の次女春子は,サントリー創業者・初代社長の鳥井信治郎の長男吉太郎に嫁いでいる吉太郎と春子の長男が,サントリー三代社長の信一郎である。春子の義弟には佐治敬三(二代社長)がいる。


一三は直系の子孫に,阪急電鉄・東宝・サントリーの社長がいる


そういう関係の中,宝塚の檀れいが,サントリーのCMに起用され,ファミリービジネスになっている。


テニスプレイヤーでタレントの松岡修三も,小林一三のひ孫である。


なんだか,凄い世界を垣間見た気持ちになった。


神戸の異人館も雰囲気があるが,小林一三と家族が実際に住んでいた,「雅俗山荘」,周囲にいくつもある茶室などを見ると,良いオーラと雰囲気を頂いた気持ちになった。

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