いろいろ考えるところがあってブログを引っ越しました。

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ひゅ~ひゅ~♪

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梅の開花前線と、桜のそれのスピード差を実感するのである。

仙台で梅の花は二月の終わりごろか三月のはじめごろには咲いていたものだ。雪がほとんど降らない温暖なところだから、二月に入ればだいぶ春めいてくる。少し気の早いナチュラリスト気取りの人たちは、近くの公園にでも行って「いや~春だなぁ~。おっ、もうこんな花が咲いているぞ。ウンウン、いい季節だ」などと暢気なことをのたまって芝生に寝転んだらそこには犬のウンコがあって「うわっ、勘弁してくれよ~」みたいな機会が増える季節でもある。

気象庁の職員や民間の気象予報士が今年の桜はたいそうはやいみたいなことを言っていた。僕もそれなりに期待していたのだ。だがしかしここにきてそれは完全に足踏み状態で、つぼみは若干膨らんできた感はあるものの開花にはまだ時間を要する状態なのである。
聞くところによると桜の開花というのは日本の経済にも多大な影響を及ぼすというようなことを聞いたことがある。たぶんそれは間違いないことだろう。
ここでは梅と桜が咲くのはだいたい同じ時期だ。これまでの情報を総合すると、今年はどっちかの花が先に咲いてそのぶん花を愛でる期間が長くなり、日本の経済がどうなるかなどと僕はたいそうなことは考えていないが、少なくともこのへんに住む飲兵衛おやじの景気はよくなると予想していた。今週は梅で、来週は桜で一杯、みたいな――。

蓋をあけてみればどうだ。今年もどうやら梅と桜は一緒にやってくるようではないか。まるで自分の誕生日がクリスマスに重なっていて、一緒にお祝いされてしまうみたいな感じである。きわめてまことに非常にいたってことごとく残念だ。いままで期待していたぶん、僕の小さなハートはきわめてまことに非常にいたって傷つくのである。まぁこれは人間の手の及ばない自然現象がもたらす結果だから仕方がないことではある。

ところで梅と桜の開花前線。
仙台で一週間ほど前に咲きはじめた桜はまもなくここに「到着」する。ここから仙台までの距離は約三百キロ。桜は「日速」四十二.八キロ、それに対して梅は五キロ、実に八倍もの差があるのだ。
むかし算数の問題にあったではないか、Aさんは時速○キロで歩いてきました、Bさんは時速○キロで歩いてきて途中で便所に寄り、あげくに道草を食ってしまいました。AさんとBさんはどこで出会うでしょう、みたいな――。
西のほうからやってくる梅と桜の開花前線。それほどの速度の差があるなかで、ピタリと開花が重なる地点がここなのだ。なんとすばらしい。ひゅ~ひゅ~♪

やっぱり一緒に咲くのかと思っていた梅と桜ではある。
だがしかし、今年も梅のほうが少し早かったようである。
ひゅ~ひゅ~♪

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僕が暮らす集落に「アソウジャ」という地区がある。
いまでは「朝草沢」と書いて「アサクサザワ」という。実にきれいな名前だ。だがそれはもともとあった呼称(地名)に、いつの時代からか便宜上、漢字をあてただけのことだ。
「朝草沢」と表記するようになったのはいつからかなのか調べたわけではないけれど、おそらくごく最近、昭和の時代に入ってからだ。いくらきれいな漢字をあてがって呼び名を変えようと試みようが、アソウジャはアソウジャで、いまでもみんなアソウジャと呼ぶ。
「ジャ」は「沢」のことで、地元ではいまでも沢のことを「ジャ」という。
これからの話は僕が子供だったころ、それはまだ僕が少年だったころにまでさかのぼる。かれこれ四十年も前の話だ。

なぜだかは記憶にないけれど僕は近くを流れる「クソウジャ」に行った。「朝草沢」のような美しい名前をあてがわれることもなく、その沢はいまでも「クソウジャ」とだけいう。
僕は子供ながらに「糞」がつく汚く臭い沢のような、ある種近寄ってはいけないようなイメージをその沢には抱いていた。事実そこにはいっさい近づいたことはなかったのだ。

いまごろの季節だった。
「クソウジャ」にある田んぼで農夫が作業をしていた。見たことのあるようなないような、見たことのあるおじさんだった。そして僕はなぜだかその作業の様子をじっと眺めていた。
透明な雪融け水がクソウジャには流れていた。ジョボジョボジョボ、サラサラサラリン、いまでもはっきりと音が聞こえてきそうなほど、その名前からは想像もできないような、透明できれいな水だった。
農夫は作業を続けている。
クソウジャにはセリのような植物がたくさん生えていた。ジョボジョボジョボ、ジョボジョボジョボ。その音がすごく心地よかった。小さな沢にできた落ち込みから聞こえてくる。
そこには瓶に入ったジュースを何本か冷やしてあった。当時はペットボトルなどあるはずもなく、缶ジュースさえ珍しい時代だった。それは農作業の合間に出す「休み(小休止に出すおやつ)」に他ならなかった。

とてつもなくうまそうなジュースに見えた。
いまだってそうだ。缶に入ったものと瓶に入ったもののどちらかを選べといわれたら、僕は迷わず瓶の方を選ぶ。それが清らかに流れる沢の水の中でキンと冷やされているのだ。クソが混じっていようがションベンが混じっていようがどうでもいい。

「それオラさも飲ませでけろ――」
心の中で懇願した、がそんなことを気弱な僕が口に出せるはずもない。冷たい沢の水に冷やされるコーラとファンタ(だったと思う)。傍らで農作業を眺めながら、もしかしたら僕にも冷たく冷えたジュースを飲ませてくれるかもしれないとそのときは信じて疑わなかった。

クソウジャの水辺だった。間違いなくこんな花が咲いていた。五郎少年は忘れない。

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