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2009-02-24

「子供が怪物か 怪物が子供か 誰も知らない 〜ヘンリー・ジェイムス〜」

テーマ:movie
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orange mosite-子供が怪物か、、、

ルチオ・フルチ作品中で、じんわりと印象に残って行く、それは「墓地裏の家」のラストショットで唐突に登場するこの一言ではないだろうか?

「子供が怪物か 怪物が子供か 誰も知らない ~ヘンリー・ジェイムス~」

自分もこの句が唐突に現れた時には釈然としなく、いまも釈然としない。そもそもヘンリー・ジェイムスが実在する人物なのかすらわからなかったのだ。

墓地裏の家はここに象徴されるように、モヤモヤしたものが残る作品なのですが、ルチオ・フルチとしてはラブクラフト的世界観を表現しようとしていたらしいです。 これは「地獄の門」でダンウィッチ、「ビヨンド」でエイボンの書を登場させていて、ヒットもしたのでそうなんだろうなと思います。
今回はおそらく「冷気」に登場する博士を意識しているように思う。冷気に登場する博士もまた冷気装置によって本来の死よりもさらに延命している存在だ。 フルチはそれに加えて、詰め込み過ぎなくらいの要素をこの映画に詰め込んでしまった。 シャイニングからは多くの要素が見られる。 少年が車の玩具で遊んでいる時に恐怖の現象に出会うシーンがあるし、少女の幽霊に出会うシーンもある。忌まわしい惨劇のあった建物に引っ越して来るプロットも共通している。それに加えて、スペイン産のホラー 「象牙色のアイドル」の要素もあるそうだ。
そして、ラストに唐突にあらわれる

「子供が怪物か 怪物が子供か 誰も知らない ~ヘンリー・ジェイムス~」

なのだ。 フルチファン界隈ではヘンリー・ジェイムスが存在するのか自体不明の人も2chなど見ていると散見されていたので、先に言わせてもらうと ヘンリー・ジェイムスは実在する。
フルチのインタビューによると特に「ねじの回転」を意識していたようだ。これはあらすじによれば両親と死別した幼い兄妹に邪悪な幽霊が誘惑するのを家庭教師の女性が対決し保護しようとするという話で、あらすじそのものを知ればなるほど、墓地裏の家にはそうした構図が含まれているのに気がつく、しかし、前述のとおりシャイニングもあるし、前作からのラブクラフトの流れもある。一本の映画に3人のアメリカの怪奇作家を詰め込まれてしまうと、ヘンリー・ジェイムスなんて全然思い至らないのですよ。  子供が怪物になるシーンも無いし、、、


そうは言ってもこの映画、その次につくられた「マンハッタン・ベイビー」と併せて観るのも面白いです。フルチ・自身がラブクラフト的世界観を表現したいと言っているだけに、マンハッタンベイビーでは墓地裏の家の少年が邪悪な存在として引用されているようなのです。

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