”認知症サポーター2” | センリノコウモソッカニハジマル

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お世話になりました。

私が初めて

認知症サポーター養成講座を

受講したのは

おおよそ6年前です。

 

その頃の私は

まだ介護の経験がなくて

認知症のことも知らなかったので

 

講座の内容を

それほど気に留めなかったというか

深く考えることはありませんでした。

 

最寄りの社会福祉協議会が開催していて

私は所用で遅刻してしまったのですが

オレンジリングをいただきました。

 

最初から最後まで受講していないのに

オレンジリングをもらってしまい

今思うとダメですよね。

 

当時は

認知症サポーター等推進事業のことを

理解していなくて

 

遅刻しているにもかかわらず

私の受講が

人数としてカウントされていることを

全く知りませんでした。

 

 

母の物忘れが

気になりだしたのは

認知症サポーター養成講座を受講して

1年以上が経ってからです。

 

何もわからない私は

認知症サポーター養成講座で

聞かされたことや

もらった資料に書かれていたことを

上手く活かすことができないまま

 

自宅で母を介護するという

生活の始まりを

迎えることになったのです。

 

 

そして

認知症初期の対応が

十分ではない状態が続き

翌年には

認知症の確定診断を

受けることになりました。

 

直ぐに

要介護認定申請して

いきなりの

要介護2でした。

 

家族として

母の認知症の進行を

遅らせることができなかった

と自己嫌悪になり

後悔しました。

 

その頃から

自分なりに

認知症のことを

学び始めたのです。

 

 

自宅での介護だけでは

わからないことが多くて

知らないことばかりだと感じたので

これまでの仕事から離れて

介護業界に従事するようになりました。

 

自宅で母の介護

職場でご利用者さんの介護

 

心身ともに疲れましたが

学ぶことは多かったです。

 

 

その後に

認知症サポーター養成講座において

講師役となるための要件を満たすために

キャラバン・メイト養成研修を受けました。

 

キャラバン・メイト養成研修は

専門職でなくても受講できます。

養成研修自体は1日(6時間)です。

効果測定や試験はありません。

 

キャラバン・メイトは

特別な資格ではなくて

文字通り

各地を回る仲間ということでしょうか。

 

 

キャラバン・メイトは

年間10回程度(最低実施数3回)を目安に

原則ボランティアの立場で

認知症サポーター養成講座を

開催することが要件となっています。

 

平成29年3月31日現在

キャラバン・メイトの人数は

139,157人ですが

実際には

3分の1程度の

キャラバン・メイトが

活動していない

という現状があります。

 

活動できないキャラバン・メイトは

キャラバン・メイト登録削除届を

提出しなければなりません。

 

登録削除届には

今後いかなる理由があっても

再登録を希望いたしません。
キャラバン・メイト養成研修を今後

再受講いたしません。

という厳しい文言が記されています。

 

そして

キャラバン・メイトの活動率が

著しく低い

活動実績のないキャラバン・メイトの登録削除件数が

著しく多い

といった自治体や企業等は

キャラバン・メイト養成研修の開催を

見送られてしまう可能性があるのです。

 

このように

非活動キャラバン・メイトの存在により

キャラバン・メイトの養成ができなくなると

現在活動しているキャラバン・メイトに

講師役としての負担がかかります。

 

つまりは

年間10回程度(最低実施数3回)の

認知症サポーター養成講座を開催できる

キャラバン・メイトが必要なのです。

 

こういった仕組みが

講座の内容よりも

開催の回数にこだわってしまう

という残念な結果を生み出す

原因の一つになっているのではないかと

危惧しています。

 

 

過去のことですが

地域のイベントに参加したら

キャラバン・メイトによる寸劇が公演されており

観終わったらオレンジリングをもらった

という経験があります。

 

またカウントされてしまいましたね。

 

これでは

認知症サポーターの人数が増えるわけです。

 

平成29年3月31日現在の

認知症サポーター数は

8,829,946人ですが

開催報告書の人数をカウントしているだけで

登録制ではありません。

 

延べ人数なので参考数値でしかありません。

 

 

私見ですが

開催実績を誇るのではなく

認知症サポーター養成講座を受講された方の

感想や意見に耳を傾けて

より良い講座を作り上げていくことが

大切なのではないかと考えています。

 

 

認知症サポーター養成講座を

受講された方を対象として

復習できるサイトが用意されていますので

興味がある方はご覧になってください。

 

復習しよう!「認知症サポーター養成講座」 

(認知症サポーター養成講座を受講された方のみ)

 

認知症サポーター養成講座標準教材の

「認知症を学び地域で支えよう」が必要です。


 

認知症サポーター養成講座を

受講された方を対象として

認知症サポーターステップアップ講座が

実施されています。

 

開催スケジュールは

自治体によって異なりますが

私は準備を進めています。