optomistのブログ
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網戸の回折パターン

現在マンションの大規模修繕工事中のため、ベランダの外には網戸のスクリーンみたいなのが張り巡らされている。
この網戸越しに夜景を見るとこんな風。
optomistのブログ-fig.1


で、光源部分を拡大するとこんな風になってる。
optomistのブログ-fig.2


光が上下左右に拡がっているが点対称になっているのと、フリンジの間隔も点対称になっている。
最初は網戸の編み模様そのままが見えているのかと思ったがそれでは点対称になるとは限らない。

因みに網目にピントを合わせるとこんな風になる。
optomistのブログ-fig.3


従って、網目そのものが見えているわけではない事がわかる。

じゃぁ、何が見えてんの?ということでこんなふうに考えた。

遠くの光源にピントが合っているとすると、網目は当然ピンぼけ。
眼の入射瞳位置がどこかは知らないが網目と瞳は光学的に近い位置であると仮定するとこんな具合
optomistのブログ-fig.4


光源の複素振幅分布をC(x,y)、網戸の透過率分布をT(ξ,η)とすると、瞳面上での振幅分布は
optomistのブログ-eq1


optomistのブログ-eq2

の積
optomistのブログ-eq3

であるので、網膜上の振幅分布A(x,y)は
optomistのブログ-eq4

となる。即ち網膜上の複素振幅分布は網目透過率の複素フーリエ像と光源のコンボリューション(畳み込み)となる。(本当はこれに瞳の大きさと収差の影響が加わってるけど今回は無視)
で、光源の大きさと網戸のピッチを適当に入れてMATLABで計算してみたら
optomistのブログ-fig.5

まぁ、似てるな。にひひ