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2011-11-30 08:10:15

The Day After

テーマ:ブログ

 大きな変動があった翌日はいつでも注目日だ。週明けの月曜日、米株式マーケットは約3%もの大幅上昇を見せた。その上昇分が翌日に一気に戻されればマーケットがなお不安定でさらに失望感が支配的になるだろう。そんな思いで火曜日のマーケットを注視した。米国はわずかながら続伸しS&P500ベースで0.2%上昇し、欧州はユーロストックス50ベースで0.5%上昇した。米S&P500オプションボラティリティは月曜日からさらに1.5ポイント減少した。私はこのボラティリティの減少に気をよくした。ボラティリティの低下に賭けた短期のポジションを取っていたからだ。

 火曜日もそれなりに多くの出来事があった。まず、イタリア政府債のオークション(入札)である。イタリア政府債は10年物に関して7%の利回りが定着してしまった感じだ。引けベースで連日7%を超えている。そして、そして、マーケットはそれにネガティブな反応を見せていない。政府債のオークションも順調にいった。”順調にいった”という意味はイタリア政府が募集した金額分完全に政府債が売れたということだ。つまり、イタリアの資金調達は、イタリア政府が支払わなければならない利子の額が増えたが、順調にいったということだ。これはマーケットに好感された。同日、ベルギーにユーロ圏の蔵相が集まり協議が行なわれた。European Financial Stability Fund、要するに欧州の救済ファンドであるが、これの機能を拡充することが合意された。さらに、"

sovereign bond practical risk participation and a co-investment apporoach"が導入されたと発表されたが、この具体的な内容は不明だ。いずれにせよ、欧州が金融危機を乗り越えようと躍起になっていることは伝わってくる。マーケットは具体的な内容が示されなくとも欧州のこのような姿勢にポジティブな反応を示した。

 アメリカはどうか。アメリカではいくつかネガティブな出来事や経済指標が発表された。まず、アメリカで3番目に大きい航空会社、アメリカンエアラインズがチャプター11(会社更生法)を申請した。いわゆる、”倒産”である。背景には原油高騰による高コストがある。航空会社は競争も激しい。投資としては全くうまみがないと私は以前から思っていた。原油の動向にはなお注意すべきだ。再び100ドルをターゲットにしてきた感がある。

 アメリカの住宅地の不動産価格動向が発表された。同不動産価格はなお下落傾向を示している。

 それに続いて、S&P社が米金融機関の格下げを発表した。ターゲットにされたのはバンク・オブ・アメリカ、ゴールドマンサックス、シティグループである。これらは米株式マーケットの引け後に発表された。そして、それを受けてS&P500先物が売られた。

 ここ2日間の株式マーケットの動向と同オプションのボラティリティ(株価指数オプションだけでなく個別株オプションボラティリティを含む)動向を見る限り、米国マーケットは通常の状態に戻りつつある。”通常の状態”とは欧州危機が世界のマーケットを混乱し始めた前の8月前の状況ということだ。ただ、いつもその方向が見えてきたところで裏切られてきたので安心はできない。

 アメリカに強気の私のポジションは良好だ。マーケットについてさまざまな人たちがさまざまな意見をもっている。自分の目を信じることがいつでも大事だと思う。”リーマンショック”のときも、あたかも今日世界が終わってしまうようなことが叫ばれていた。そして、そのようなことを叫んでいた者の中には著名なトレーダーや投資家もいた。リーマンショック後に世界はどうなったろうか。終わっていなかった。それどころか、マーケットはすばらしい躍動を見せた。 

 


 



 

 

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2011-11-29 07:35:57

週明けのマーケット

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 週明け月曜日の世界の株式マーケットは先週とは様相がかなり違った。米国株式マーケットはS&P500ベースで先週金曜日から2.9%上昇した。これに伴い同指数オプションボラティリティは30ポイント近くまで減少した。一方、欧州マーケットはユーロストックス50ベースで同5%上昇した。だが、同オプションボラティリティは38ポイントとなお高水準にありマーケットがなお不安定であることを示唆している。

 さて、何が起きたか。これには様々な思惑が絡んでいる。まず、”Black Friday”。これをご存知だろうか。”ブラックフライデー”は1987年の米国が発端となって世界株式マーケットの大暴落を招いたブラックマンデー(暗黒の月曜日)を連想させる。しかし、それとは全く異なる。毎年11月の第4木曜日は米国で最も大切な祝日とされるサンクスギビングデー(感謝祭)である。その翌日に全米で”セール”(バーゲン)が繰り広げられる。その日を"Black Friday”と彼らは呼んでいる。この売上が好調で米国の経済の先行き懸念が払拭された。これが株式マーケットの反発につながった。

 要因はこれだけではない。IMFがイタリアに最大6000億ユーロもの資金を融通すると発表した。さらに、米FRBは債券を買い取るプログラムを実行することを示唆した。サンクスギビングの週の米株式マーケットが1932年以来の最も軟調な週だったことに発奮させられたのかアメリカは本腰を入れてテコ入れをしようという姿勢が出てきた。ドイツも黙ってはいない。欧州金融危機に一日も早いケリをつけるべくEUの条約変更を促している。

 以上の一連の要因が重なり、株価が大幅に上昇した。バーゲンハンターが安値ので株の買い出動に出たのと空売り筋が株を買い戻したのが重なったのだろう。株式マーケットはオープニングから勢いよく上昇しそれが引けまで続いた。

 株式マーケットが大幅に下がると1929年の暴落の例が出されることが多い。”暴落”のメカニズムについて研究している経済学者は多い。また、米連銀の中にもそれについて専門に研究したバンカーは多くいる。米連銀の元議長アラン・グリースパン氏もその一人だし、また、現職のFRB議長ベン・バーナンキ氏もそうだ。1929年の暴落後は株価1938年まで低迷していた。それ以降、株式マーケット暴落は何度も繰り返し見られたが、1929年の暴落と昨今のそれが異なるのは中央銀行の機能であろう。暴落後の株式マーケットの低迷は長く続かない。そこに、チャンスを見つけることができる。私が基本的に楽観しているのはそのような機能を信じているからだ。

 さて、私は相変わらず、欧州との間でContagion Playを実行しているが、一方で、米株のバーゲンハントを実行している。株を直接買うこともあるし、オプションを利用することもある。株式投資は一般に思われるほど難しくないのかもしれないという私の考えについては既に紹介した。そう、消費に参加することが決め手になる。ボラティリティの高い銘柄のプットをショートしてもいいし、株式を買ってもいいだろう。そして、その後のダメ押しが消費に参加することだ。この順番を間違えてはいけない。”ダメ押し”が株式の上昇を誘いとしてボラティリティを下げる。昨日は事務所から離れてスタバーックスで仕事をした。そして、相当以前にプットをショートし、そして、株式を購入したこの銘柄を思い出した。それ以来、スターバックスのコーヒーを飲み続けている。それはスターバックスのコーヒーは”コーヒー”としては決して安価ではない。東京・新宿のスターバックスーでもニューヨーク・マンハッタンのスターバックスでもそこで購入して呑むコーヒーは決して安くはない。しかし、それを愛飲し続け消費に貢献した結果、スーターバックスは”リーマンショック”後の株価の低迷期を見事の乗り越え、素晴しい株価の波動を描いている。私が費やし続けたコーヒーの代金は株価の上昇として返ってきたのだ。ショートした長期のプットのプレミアムも見事に剥げた。欧州金融危機もどこ吹く風といった感じだ。




 


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2011-11-26 09:45:24

Depressing Thaksgiving Week

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 アメリカはクリスマス休暇よりサンクスギビング(感謝際)休暇を1年で最も大事にする。同祝日は毎年11月第4木曜日であるが、その日のある週は通常株式マーケットも強い。サイクル的に言えば、12月のクリスマスまでマーケットは強い傾向が多く見られた。そして、毎年それが繰り返されることが期待されている。今年は違った。1932年以来株式マーケットが最も弱いサンクスギビングウィークとなった。1932年以来である!世界大恐慌の引き金となった株価の大暴落があったが1929年である。それから10年間、株価は低迷した。それ以来の出来事ということだ。欧州金融危機の影響である。

 1929年のようなことが起こるだろうか?わからない。しかし、1929-1939年の時代の株式低迷期と現在の違いは政府当局の果たす役割にあることが指摘されている。1929年の株価大暴落は歴史上あまりにも有名だが、その当時は米FRBのような機能がなかったのだ。最近の株式マーケットの急落や暴落から回復は1929年のときと比べると驚くほどはやい。それは政府がマーケットに流動性を提供することでマーケットの回復を促進することが大きい。

 話を欧州に移そう。ドイツとフランスがイタリアが破綻したらそれはユーロの終焉を意味するという共通認識を示した。そして、それは是が非でも回避しなければならないという声明を出した。それがマーケットに好感されて株価が反発した。金曜日、つまり、サンクスギビングデーの翌日、米国のマーケットは半ドンであった。そして、株価はS&P500ベースで前日比1%ほど上昇していたが結局-0.3%程度下げて引けた。ギリシャ政府が国債を額面の2割で引き受けてほしいと欧州の銀行に要望したという事実が米株式マーケットのネガティブな反応を誘った。

 ”Yesterday was always better than today.”・・・「昨日はいつでも今日よりよかった。」という意味だ。これはマーフィーの法則である。欧州の事態がまさにこれだ。前に進むことなく日々後ずさりしている。イタリアの短期国債の入札も不調に終わった。同国6ヶ月の短期国債の利回りが同国10年物政府債利回りより高い7.8%をつけた。国債とは要するに国がお金を借りるのに発行するIOU(借用書)なのだ。国の発行する債券を買うということは国にお金を貸すのと同義である。小難しい”債券投資理論”というのがあるのはわかっているが、要するに、そういうことだと理解した方がいいだろう。潰れゆく国にお金を貸したいと思うだろうか?

 欧州の問題が厄介なのはそれが欧州の地域に限定しないからだ。つまり、欧州の病原菌が世界中のマーケットに撒き散らされている。これをcontagionと彼らは呼んでいる。「伝染」という意味である。

 欧州の”病原菌”から身を守るための戦略を継続している。それは既に述べたように”Contagion Play”である。











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